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僕とて 人のスマホを見るほど 束縛は酷くない
僕が気にしてるのは 黄くんに何かあった時の連絡口が 無いことだ
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僕は黄くんが 一人で出かけるって時は あまり、 行き先を聞かないようにしている
聞くと束縛してるみたいで嫌だからね
五分おきの連絡とかも 通知が溜まって面倒くさいので するように頼んでない
赤くんとかとの 旅行や映画も 別に気にしていないし
なんだったら 「 楽しんできてね 」 の気持ちがある
でも、旅行先の写真は めっちゃ撮ってきてもらってる
いや、だって、 黄くんセンスいいんだもん…
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プルルルルル プルルルルル
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僕は気づいたら 泣き出していて
黄くんとの思い出が 脳裏にフラッシュバックされた
そんな思い出にひたっている中 頭の片隅では
「 早く行かなくちゃ 」 っていう気持ちがあった
でも僕の体は動いてくれない
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ひたすらこれの繰り返し
そんな中 声が聞こえた
青ちゃ………
……おちゃん、
…………ん、
これはどんどんか細くなって 弱くなっていった
この瞬間、頭よりも先に 身体が動いた
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ガラガラガラッッ!!
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僕は病院にも関わらず 黄くんの名前を叫んだ
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紫
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正直それどころでは無い
顔にガーゼを貼り 腕などには包帯が巻かれ ベットの隣には 点滴スタンドが立って
そのベットの上には 痛々しい姿の黄くんが 横たわっている
黄
呼吸をしているのかですら 怪しくなってくるぐらい 静かに眠っている
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紫
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紫
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黄
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黄
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黄
黄
青
黄
黄
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黄
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黄
紫
黄
紫
黄
紫
黄
黄
黄
紫
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" そんなこと出来るわけない "
紫くんは きっとこう言おうとしたんだと思う
でも途中で言葉が詰まった
きっと最後くらい 黄くんのお願いを聞きたいんだと思う
僕だってそう思う
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紫
ガラガラガラ、
泣くのを こらえていたのかもしれないけど 結局、紫くんは泣いた
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でもそれは黄くんの望みでは無い
だから、必死にこらえる
黄
君はいつもの 優しい声で僕を呼ぶ
だから僕はいつも通りにこう返す
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黄
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正直、上手く笑えていない
今すぐにでも泣きそうな思いで 笑顔を作っても きっと直ぐに君にバレてしまうから
少し諦めた表情で 笑顔を作ったんだ
黄
青
君が本音をポロリと漏らして 泣き出してしまった
その瞬間 僕の涙腺も崩壊した
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黄
黄
黄
黄
青
黄
少しずつ 君の本音が出てくる
それと比例して 流す涙も増えていく
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僕は喉の奥が キュッと締まって 言葉を出そうとして出てこない
そんなことを頭で ぐるぐる考えている間も
黄
君の寿命は縮まっている
その一分一秒を 君と話してたいのに
言葉は出てこないし 出てきてくれない
黄
弱々しい声で僕を呼ぶ
黄