勇気をだして満足

ATTENTION 学パロです。 苦手な方は避けてください。 似ている作品があったらすみません。 誤字脱字があるかもしれません。

初めて涙を流した 中学の卒業式。

名残惜しい校舎の中を笑顔で通った 保護者の花道。

全てが終わって みんなで写真を撮って回った あの時間。

私にとって 今までの人生で1番勇気を出した 日でした。

雨の中みんなが思い出を残そうと 写真を撮って回ってる。 ...傘のせいでなかなか動けないし 彼の姿を見つけられない。

どこ...どこ？

どこにいるんだろ

もう、帰っちゃった？

いた！

急がないと帰っちゃうかも

彼の姿を見失わないように 彼の背中を追って走った。

追いつきそう...！！

私より背が高い君を 見上げる。

彼は友達の方を1度見てから 私に目を移す。

傘が邪魔をして スマホを出すのを妨げる。

大和のお母さんだったの？！

失礼なことしちゃった...！

スマホを掲げて 2人を移そうとする。

...傘、邪魔ー！！

自分の傘をたたんで 彼の傘に入る。 そしてもう一度スマホを掲げる。

スマホの画面越しに彼を見る。

私と彼の距離は今までで1番近くて 幸せで自然と笑顔が零れた。 そして彼も笑顔でピースをして くれていることに 私の幸せはさらに引き出された。

彼はどんどん歩いて行って 離れていく。

待ってっ、 まだ言いたいことがっ...！

「待って」 その言葉を言いかけてやめた。 ...あとちょっとの勇気が 出なかったから。

でも勇気をだして声をかけたから ちょっとだけどあいあい傘ができて、 ツーショットが撮れた。

私はこれで十分満足だ。

彼のことが 君のことが あなたのことが 大和のことが

好きでした