黒のユートピア

黒のユートピア 真っ暗な世界の中に一つだけ照らさせた檻があった。檻の周りを歩き、檻の中を操っているのはお馬鹿な動物。檻の中に居るのはおもちゃの人形。 おもちゃの人形は人の心を知っていて、感じることができる。でもお馬鹿な動物は操っている側なのに人の心を知らない。腕時計がなり、操り出すと人形は得意げに人生の価値を語りながら満ち足りた顔へと変わっていく。ここへ閉じ込められたあの日から人形の心は消えてしまった。吐息とともに抱き寄せられるだけ。 ある時ガラクタとなった指輪を悲しそ予？事をつぶって見ている人形。でも、動物には悲しいという感情が上手くわからない。動物からしたら「瞳を開いて？ほら気づいて？」としか思わない。 所詮はお馬鹿な動物。今お飾りの常識なんて私から投げ捨てられたもの。人形のくだらない愛を涙が落ちる前に早く壊してあげる。 黒のユートピアで もう忘れたの？どうか教えてくれる？お馬鹿な動物でもやりがいは感じたいの。人形からしたら求めた世界でしょ？虚ろな笑顔で笑うのはなんで？ 合わない言葉。よく分からないけどどこか不自然に聞こえるエピソード。人形には消えない輪の痕があるのに？ 所詮はおもちゃの人形。今くだらない幻想を わたしだけ目ふわてる特別成にいい気になるの。変わらず目をつぶれば聞こえてるくる他の人形が申く声。それを聞けば笑い止まらないの。 黒の私だけの自由。 動物だって愛する心を持ってた嬉しい心だって。でも人になれなかったからもてなくなった。だから人の心を持ってる人形に操って貰えたら人の心を手に入れられると思ったの。 今回こそ人の心を持てるって、期待してたの。今まで動物が操ってくれたように今度は人形の番。操ってくれるでしょ？ 所詮はお馬鹿な動物。今動物だけお飾りの常識すらも投げ捨てて獣のようになるの。人の心なんて遠い存在になるの。でも、少しだけ手に入れたの、感じたの。大切な愛を。でも、人形はそれを壊したの。涙が落ちる中で。 黒のユートピアの広がる中で。