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あれは夜、何となく寝付けなくて部屋でスマホを見ていた時だった
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そう1人の時間を楽しんでいる時
〜♪♪
非通知の電話がかかってきた
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いきなりだったため間違えて電話に出るボタンを誤タップしてしまい、俺は慌てて耳に当てる
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電話相手
...?女の人...?
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電話相手
電話相手
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電話相手
....え?
電話相手
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電話相手
電話相手
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電話相手
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電話相手
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電話相手
電話相手
電話相手
電話相手
電話相手
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電話相手
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電話相手
電話相手
電話相手
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俺はしばらくその場で唖然とする
どうして電話番号が分かったのだろう
それに、住所まで...おかしい
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幸い位置がバレただけで、ここに6人で住んでいることはバレてないみたい
その時スマホがまた鳴って、画面にはさっきの人らしき人物からDMが来ていた
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そう思って俺はTwitterを開いてDMを返す
内容は 電話した者です!さっきはいきなりすみませんでした。お詫びといってはなんですが、欲しいものとかありますか?買えるほどのお金をスパチャで投げます というものだった
俺は"ない"とだけ答え、スマホを閉じる
その日からというもの、俺はだんだんとスマホの音に恐怖を抱くようになっていった
最初は応援してますという一言が毎日来る程度だったものの、
徐々に内容は変化していき
最近では 私が1番きりやんのことを愛してる、 こんなに尽くしてるからコメント全部読んでよ、なんで読んでくれないの!きりやんも私に尽くす努力してよ! などと少し過激思考なものが増えていった
電話も何回かしてきて、出ると相手は顔を出してきて、見返りを求めるように俺にもビデオ通話を要求してきたこともあった
もちろん顔は絶対に見せなかったが、住所を脅しに使ってくるため、7時間その子の話や愚痴を聞いていたこともあった
***
そんなことがあって1週間、ろくに寝れない日が続いた
いつ来るか分からない電話、DM、返すのにも精神を削られる
そのせいで思考力が低下し、手も震え上手く力が入らず、常に謎の脱力感、孤独感に襲われた
だからとうとう我慢の限界が来たんだ
〜♪♪
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俺はもう電話を無視することにした
〜♪♪♪♪
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....
〜♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
しかし鳴り止むことはなく、永遠となり続けるスマホに嫌気がさし
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俺は勢いでスマホを手荒く取り、電話に出る
電話相手
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俺はそう初めてその子に向かって怒鳴る
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一呼吸着いた時、電話の向こうから啜るような泣き声が聞こえてきた
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電話相手
電話相手
電話相手
電話相手
電話相手
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電話相手
電話相手
電話相手
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電話相手
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電話相手
電話相手
電話相手
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そう、もうあの子の中で俺は彼氏ということになってしまったらしい
過激な妄想厨は、変に刺激するのが怖い
それでもやはり彼氏じゃないのに彼氏と言い張られるのは精神的にキツい
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俺はもう一旦考えるのをやめたくて、部屋を出て階段を降りる
何となくキッチンの方へ向かうと、あとからぶるーくも来た
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そうぶるーくはホットミルクを作りながら話しかけてくる
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今思えば、この時素直に話せばよかったのかもしれない
でも俺はもう、あの子の声も、顔も、この時は思い出したくなかったんだ
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俺はぶるーくから顔を背けて、もう部屋に戻ろうと思った時
後ろからぶるーくが腕を掴んできた
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大丈夫だよ
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いらない、1人で解決できるよ
そうだよ、俺は今何も考えたくないんだって、
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しつこい....
もうやめてよ、なんでみんな俺にそんなしつこくするんだよ
あいつだって...何回も電話してきて、こっちの気も知らずに...!!
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ぶるーくに対して怒鳴りつけると同時に俺は手を振りはたく
その時だった___
ガッシャン!!!!!
ぶるーくが手に持っていたホットミルクをいれていたマグカップが床に思いっきり叩きつけられる
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その瞬間俺は初めてぶるーくに殴られた
ものすごい衝撃が全身に走った。 身体は簡単に吹っ飛び、地面に叩きつけられる
口の中に血の味が広がり、鼻血も垂れていることが分かる
ぶるーくはそんな俺にまたがって胸ぐらを掴んできた
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割れたマグカップの破片がある方に顔を向けると、それは確かに俺たちがオーダーメイドで作ったぶるーく専用のマグカップだった
てっきり、俺に飲ませようとしてきたから普通のマグカップだと思って....
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そこでぶるーくがまた拳を振り上げた瞬間に、スマイルがぶるーくを吹っ飛ばした