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幸せな昼休憩が終わると再び退屈な授業の時間がやってきた
天乃 絵斗
授業に道徳の時間があるのは意外だったが今さら倫理なんて学んで何になるのだ
人間としての常識と最低限のルールさえ知っていれば考えなくても答えられる
なんて簡単な授業だとそんなことを思いながら机の中に腕を突っ込むと、カサッと紙が触れる感覚がした
天乃 絵斗
こんな可愛らしい手紙は昼休みの前には入っていなかった
猿山と昼食をとっている間に誰かが宛先を間違えて入れたのだろうか?
天乃 絵斗
今読むべきだろうか?
幸い俺の席は一番後ろの窓際なので前や後ろのやつに見られる心配はない
ただ、隣の猿山に見られる可能性はある
天乃 絵斗
天乃 絵斗
恋する者同士この手紙を出すのに勇気がいることは痛いほどわかるからこそ、雑に扱いたくはなかった
猿山にもしもし渡してそんな扱いして仕舞えば俺だったら一生立ち直れない
天乃 絵斗
音を立てないように手紙を開け内容を読んでみると俺のことを褒めてくれていた
天乃 絵斗
しかし俺にとってはどれもどうでもいい褒め言葉で心には一つも響かなかった
一応全てを読んだ俺は、名前が書いてある場所を見るとそこだけ何故か文字が汚くなくてどうしても解読ができなかった
天乃 絵斗
何故今まで綺麗な字だったのに急に読めないほど汚くなってしまったのだろうか?
天乃 絵斗
読めないものはしょうがない
相手から来るのを待つしかないと考えカバンの中にラブレターを入れ道徳の授業を聞いた
天乃 絵斗
道徳の時間が2時間連続であるなんて思ってもおらずひたすら睡魔と戦っていた
途中で何度か寝かけたが、そのたびに猿山が軽く起こしてくれたので眠らずに済んだ
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
俺は急いで猿山の後を追いかけ一緒に学校を後にした
彼と一緒に寄るために授業中アイス屋を数ヶ所調べて案内できるようにしておいた
天乃 絵斗
アイス屋の場所だけでなくこの地域は覚えたので迷うことはほとんどないはずだ
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
俺の後ろを歩いていた彼が裾を引いて何か言いたげに見つめてきた
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
猿山 らだ男
心なしか彼の表情が少し明るくなった気がしたのは気のせいだろうか?
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
本当なららっだぁと言いたいその気持ちを心の奥に閉じ込め当然のように嘘をつく
その嘘が彼だけでなく自分も守ると知っているから俺はいつも通り嘘をついた
嘘をつくしか無かった
天乃 絵斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
想像外の返答が返ってきただけではなく表情を見れば本当だと理解できた
天乃 絵斗
絶望と嫉妬と色んな感情が一瞬で自分を埋め尽くすが、悟られないようににっこりと笑顔を作る
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
まるで自分の口が喋っていないように次々と言葉が浮かんでくる
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 絵斗
何故俺は、好きな人の背中を押しているのだろう??
本当は自分が彼と一緒にいたいのに自分の行動が矛盾していて気持ち悪い
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
強引に話を終わらせ彼の手を取ってそのままアイス屋へ向かった
彼と一緒に行った、有名なアイスは味がしなく美味しく無かった