近くの公園に寄って、ベンチに座った。
目を閉じてみると、静かな風の音が聞こえてくる。
これから、俺はどこに行こう。
家に帰ると、後悔で心が押しつぶされる気がして、怖かった。
さと💗
深いため息をついたとき、後ろから小さな足音がした。
さと💗
ころ💙
さと💗
なんで、ころんがいるの?
俺なんか、追いかけたくなかったはずなのに。
震える手で、スマホを差し出してきた。
ころ💙
さと💗
ころ💙
さと💗
俺に怯えるころんの顔なんか見たくなくて、目を伏せた。
スマホを受け取ろうと、一歩踏み出す。
ころ💙
さと💗
ころ💙
さと💗
ころ💙
さと💗
さと💗
そう言って、精一杯笑う。
きっとそれは、引きつっていて醜い笑顔だったと思うけれど。
涙を堪えるのに必死で、余裕なんかなかった。
ころ💙
ころ💙
頭を下げてから、そっと地面にスマホを置く。
そのまま帰るかと思ったら、1度だけ俺の方を見た。
震える口で、何かを伝えようとして、やめる。
それを繰り返して、結局、口を噤んだまま帰った。
ころんが何を言いかけたのか、俺には全く分からない。
怒りたかったのか、あの時のように謝りたかったのか。
でも、言えなかったんだな。
俺なんかに言うべき言葉じゃない、と考えたんだろう。
さと💗
しゃがんでスマホを取り、電源を入れると、1件のラインが入っていた。
その相手は、ころん。
何事かと思って開くと、それはころんがここに来る前に送ったメッセージのようだった。
『スマホ、忘れてるよ。』
さと💗
さと💗
何度も何度も何度も何度も。
後悔したよ。
苦しかった。
辛かった。
でも、それはお前の方なんだよな。
俺と会わなければよかった。
友達だと思ってたのに、裏切られた。
好きでもないやつに抱かれて、身体を汚された。
そう、思っていいんだ。
それが普通だから。
恨んでいい。
蔑んでいい。
嫌いになったって、仕方がない。
たとえお前が俺に怯えて、俺の心がどんなにズタズタにされようと。
それが、俺に対する罰だ。
さと💗
ころんが出ていけって言うなら、どこへでも行く。
県外でも、国外でも、アイツがそれを望むなら、そうするよ。
さと💗
もちろん、スマホを忘れていなかったら、ころんもここに来なかっただろう。
でも、理由がなんであれ、ころんは俺に会いに来てくれたんだ。
怯えていたけど、逃げずに話してくれた。
俺は、それだけで十分だ。
さと💗
ころ💙
さと💗
独り言のように呟いて、ソファに座る。
ころんの泣き顔。
俺に怯えた顔。
全部、頭にこびりついて離れない。
まるで、呪いのようだった。
〜〜♪
さと💗
スマホの画面を見ると、そこには『ころん』という名前。
何事かと思って、すぐに電話に出る。
さと💗
ころ💙
さと💗
ころ💙
ころ💙
さと💗
ころ💙
さと💗
ころ💙
その返事を聞いた瞬間、電話を切って家を飛び出していた。
迷惑ってわかってる。
でも、ころんが『俺に』電話をかけてくれた。
それが嬉しくて、会いたくなったんだ。
ピンポーン
さと💗
ころ💙
さと💗
ころ💙
そう言って、俺の袖を引っ張る。
その可愛らしい行動に顔が赤くなるが、ころんは思い詰めたような表情だった。
目も合わせず、歩き出す。
やっぱり、元通りは無理だよ、と聞こえない声で呟いた。
のの ❀
のの ❀
のの ❀
のの ❀
コメント
16件
うわぁぁぁ,,,めっちゃ良いよォォォ キュンでェェす。フォロー失礼します
クゥ……ナケテクル……フォロー失礼します……
ののさんのお話は深いからすきやー!