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近くの公園に寄って、ベンチに座った。

目を閉じてみると、静かな風の音が聞こえてくる。

これから、俺はどこに行こう。

家に帰ると、後悔で心が押しつぶされる気がして、怖かった。

さと💗

……はぁー…

深いため息をついたとき、後ろから小さな足音がした。

さと💗

…?

ころ💙

あ、あの…ッ

さと💗

…ッ!?

なんで、ころんがいるの?

俺なんか、追いかけたくなかったはずなのに。

震える手で、スマホを差し出してきた。

ころ💙

こ、これ、忘れ…ッ

さと💗

……あ、俺の…?

ころ💙

…コクッ…

さと💗

……ありがと。

俺に怯えるころんの顔なんか見たくなくて、目を伏せた。

スマホを受け取ろうと、一歩踏み出す。

ころ💙

ビクッ…!!

さと💗

……、ごめん。

ころ💙

…ッあ、や、その…

さと💗

…もう、触らないよ…‪w

ころ💙

え…ッ

さと💗

……スマホ、地面に置いてって。

さと💗

届けてくれてありがとう。じゃあな。

そう言って、精一杯笑う。

きっとそれは、引きつっていて醜い笑顔だったと思うけれど。

涙を堪えるのに必死で、余裕なんかなかった。

ころ💙

……ッ

ころ💙

……ごめん、なさい。

頭を下げてから、そっと地面にスマホを置く。

そのまま帰るかと思ったら、1度だけ俺の方を見た。

震える口で、何かを伝えようとして、やめる。

それを繰り返して、結局、口を噤んだまま帰った。

ころんが何を言いかけたのか、俺には全く分からない。

怒りたかったのか、あの時のように謝りたかったのか。

でも、言えなかったんだな。

俺なんかに言うべき言葉じゃない、と考えたんだろう。

さと💗

…よっと。

しゃがんでスマホを取り、電源を入れると、1件のラインが入っていた。

その相手は、ころん。

何事かと思って開くと、それはころんがここに来る前に送ったメッセージのようだった。

『スマホ、忘れてるよ。』

さと💗

…ふっ、スマホ自分で持ってんのに、こんなライン送るとか…アイツ馬鹿かよ…‪w

さと💗

……ほんっと、馬鹿だなぁ…ポロポロ

何度も何度も何度も何度も。

後悔したよ。

苦しかった。

辛かった。

でも、それはお前の方なんだよな。

俺と会わなければよかった。

友達だと思ってたのに、裏切られた。

好きでもないやつに抱かれて、身体を汚された。

そう、思っていいんだ。

それが普通だから。

恨んでいい。

蔑んでいい。

嫌いになったって、仕方がない。

たとえお前が俺に怯えて、俺の心がどんなにズタズタにされようと。

それが、俺に対する罰だ。

さと💗

……これからどうするか、なんて、俺が決めることじゃないよな。

ころんが出ていけって言うなら、どこへでも行く。

県外でも、国外でも、アイツがそれを望むなら、そうするよ。

さと💗

でも……会ってくれた。

もちろん、スマホを忘れていなかったら、ころんもここに来なかっただろう。

でも、理由がなんであれ、ころんは俺に会いに来てくれたんだ。

怯えていたけど、逃げずに話してくれた。

俺は、それだけで十分だ。

さと💗

…十分、だよ…ポロポロ

ころ💙

……。

さと💗

ただいまー…

独り言のように呟いて、ソファに座る。

ころんの泣き顔。

俺に怯えた顔。

全部、頭にこびりついて離れない。

まるで、呪いのようだった。

〜〜♪

さと💗

…ん?電話…?

スマホの画面を見ると、そこには『ころん』という名前。

何事かと思って、すぐに電話に出る。

さと💗

…ッもしもし、ころんッ!?

ころ💙

『…あ、さとみくん…?』

さと💗

何かあったのか!?

ころ💙

『……あ、いや…その…‪』

ころ💙

『………ごめん、なんでもないよ。』

さと💗

…今どこ?

ころ💙

『……家。』

さと💗

会いに行っていい…?

ころ💙

『…………うん。』

その返事を聞いた瞬間、電話を切って家を飛び出していた。

迷惑ってわかってる。

でも、ころんが『俺に』電話をかけてくれた。

それが嬉しくて、会いたくなったんだ。

ピンポーン

さと💗

……。

ころ💙

…ガチャッ

さと💗

…ッ!ころん…

ころ💙

……入って。

そう言って、俺の袖を引っ張る。

その可愛らしい行動に顔が赤くなるが、ころんは思い詰めたような表情だった。

目も合わせず、歩き出す。

やっぱり、元通りは無理だよ、と聞こえない声で呟いた。

のの ❀

3話目でした!

のの ❀

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のの ❀

リクエストも待ってます!

のの ❀

では、またねー\( •ω•´ )/

『愛しい君へ。』

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コメント

16

ユーザー

うわぁぁぁ,,,めっちゃ良いよォォォ キュンでェェす。フォロー失礼します

ユーザー

クゥ……ナケテクル……フォロー失礼します……

ユーザー

ののさんのお話は深いからすきやー!

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