テラーノベル

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テラーノベル(Teller Novel)

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俺は、一人になった。

だが・・それは、組織の作戦だったのか・・・・

背後に・・・・組織の仲間がいるとは気づいていなかった。組織がまさか俺の存在を知っているなんて・・・・。

気を付けろって言われたのに・・・。

組織の仲間

・・・ヒソヒソ・・あいつはたしかコードネーム・・・番

アミ

・・・・・?

アミが苦しそうな表情で、彼らが口にしている言葉を聞いた。

そんな中、俺は、指輪を転がしてしまい・・・・

岡田

・・・あっ!指輪!

それを、大事そうに拾う、彼の姿・・・。

アミ

・・・・えっ?ジュン?

彼らが明らかに狙おうとしているのは・・・

組織の仲間

・・・コードネーム22番・・ジュンイチ・・・・やつの体の中に・・クリスタルが・・・

岡田

無くしたら、アミにしかられるな・・・

岡田は、アミさんに謝りに行こうとしていたのだ。

岡田

えーっと・・・たしかこの近く・・・・

アミさんの家の地図を見て、背後に気づかない・・・

アミ

彼らは、ジュンを、狙っているの?

組織

・・いたぞ!間違いない!

アミ

・・・・

アミは、苦しそうな表情をして医者の言葉を思い出していた・・・

担当医

・・いいか?アミ・・・もう無理をするな・・・・・・走るなよ?走ったら・・・
今度、発作が起きたら・・・・君の命は・・・・

医者に注意されていた。だけど、構わない・・・・

ジュンが、助かるなら・・・

ジュンが、生きているなら・・・・・

岡田

えーっと・・・

アミ

ジュン!!ハァハァ・・・逃げて!

アミが、岡田の目の前にたった。

岡田

アミ?アミ!ちょうど良かった・・・
この前のことを・・・・

アミ

ダメ!!逃げて!!伏せて!

岡田

えっ?

バン!

聞こえたのは、銃声・・・・

そして、撃たれたのは・・・・

アミ

・・・・・・

岡田

アミ!!

アミだった・・・

アミは崩れるように倒れた。

組織の仲間

ちっ、外した・・・・

岡田

アミ?なんでや!

岡田は、アミさんを抱き止めた。

アミ

・・・あ・・・あなたを狙っているのが見えた・・・・

弱々しく答えるアミ・・・・

岡田

えっ?嘘や・・

・・・俺は周りを見渡すと・・・

ささっといなくなったやつらの姿が・・・・

岡田

(そ、そんな・・・やつらは俺の正体を知っている?)・・・アミは、どうやってその事を・・・・

アミ

・・あなた・・・の体内に・・クリスタルを、どうとか・・・って・・・・ハァハァ・・

岡田

・・・アミ・・もう、しゃべらんくてもええ・・・今すぐ医者に・・いや、医者を呼ばなきゃ・・・

けれど、携帯が通じるかわからずにいたから・・・持っていなかった

岡田

・・・なんてアホなんや・・じゃあ!つれていかな・・・

アミ

・・・もう・・・いいの・・・

岡田

そんなはずはない!このままじゃアミが・・・・

アミ

私は・・・・助からない・・・から・・わかるの・・・

岡田

アミ・・・ごめん・・・ごめん😢💨💨

岡田は、アミさんの手を握り・・・・

岡田

君のこと、迷惑って言ったこと・・・・

アミ

・・・良かった・・・ジュンに嫌われなくて・・・・

岡田

・・嫌いになるわけないやん!!

アミ

ジュンが・・・生きてて・・よかった・・・・

岡田

アホ!お前だって助かるわ!だから、頼むから治療を・・・・

アミ

・・・ジュン・・・かおをよく・・・みせて・・・・

岡田

😭

アミ

・・・なかないで?笑ってよ・・・

岡田

・・・こんなときに何言うてるんや・・・・誰か呼ばなきゃ・・・

アミ

さいごに・・・あなたが笑うのを・・・みたい・・・・

岡田

・・さいごって・・・そんなことできるわけないやん

アミ

役者・・・なんでしょ・・・?

岡田

・・・・わかった・・・・

岡田は、アミさんの言うとおりにした。

微かな笑顔を彼女に見せた・・・・。

アミ

あ・・りがとう・・・・

そう言って繋いでいた手から、アミさんの手がスルッと抜けた・・・・

目を閉じてしまったアミさん・・・・

岡田

・・・・・アミ・・・?

しゃべらなくなってしまったアミさん・・。

・・!?

長野

・・・?

坂本

・・・!

なにこの切ない心・・・

メンバーに流れ出すとてつもなく悲しみの心・・・・。

いのっち

・・・・・!?誰?

・・・・?

岡田

アミ!なんでや!俺は君にまだ、言いたいことたくさんあるんや!君のことを守るって・・・イオンさんと約束したばっかりなんや!!

抱き締めるアミさんは、もう何も答えない・・」

命の灯火が消えたからだ・・。

岡田

アミ・・・頼むから・・・目を開けてくれよ!
アミ~!!!!

俺は、アミを抱き締めて、町の真ん中で叫んだ・・・・・

いのっち

・・・・・誰の心?

そう、心に流れる誰かの悲しみの感情は、誰のものかはわからなかった。

メンバーは、戸惑っているなんて・・・・。俺の心が、どう届いていたのか・・・・。

俺はまだ、聞かされてなかったんや・・・・

クリスタルの秘密を・・・。

長野

くそ・・・また、逃げられたか・・・・

・・フフフ、甘いわね

長野

えっ?

女は、離れた場所から矢を放った!

長野

!?

けれど、

ミミ

・・長野さん!

長野君を、かばってくれたのは、さきほどいなくなったはずのミミさんで・・・

長野

えっ?ミミさん?

ミミ

に、にげて・・・

長野

ミミさん!そんなあなたをおいて逃げるなんて・・・

キキ

・・ミミ!

坂本

長野!

長野

キキさん・・・坂本君

坂本

やっぱり、長野だけじゃ心配だから、追いかけようってことになって・・・

来てくれたのは、紛れもないキキさんと坂本君だった。

倒れてるミミさんを見て・・・何も言えずにいる・・・

長野

キキさん、ごめんなさい。俺のせいで・・・

キキ

ミミ!しっかりしろ

長野

やつは、俺のことを狙ってた・・・なのに・・・

坂本

・・・・・

長野

俺たちは、狙われている・・・
それに、まだ、城の中にいるはずだ・・・だから、追いかけなきゃ・・・

坂本

だったら、俺も行くよ・・・やつらの狙いは、俺たちのクリスタルだろ?

キキ

でも・・・

長野

キキさん、こんなときにごめんなさい。ミミさんの手当てをお願いします。僕にはなにもできません。そばにいてあげてください

キキ

まさか、二人で追いかけるのか?

長野

はい・・・この国の人を守ると約束したので・・・

キキ

・・・あんたは、私を軽蔑しないのか?正体を知ってるんだろ?

長野

・・・なんで軽蔑する必要が、あるんですか?

坂本

えっ?なんのこと?なんの話だよ

長野

あなたの声がミミさんに届いたから、ミミさんが、もとに戻ったんじゃないですか

キキ

・・・・ありがとう

そう言って、長野君たちは、敵を追いかけに行った。

坂本

心のクリスタルが繋がっていた・・・ってことだよな

長野

あぁ、そうだね。恋人同士、友人、仲間同士・・・
信じあっていれば繋がる・・・ってことだよな。

坂本

まぁ、そういうこと。だけど、その心のクリスタルを、敵が狙うなんて・・

長野

・・・俺たち以外の人を狙う必要なんてあるのかな・・・

坂本

そこなんだよなぁ~

長野

あんなに純粋に恋をしているのに・・・

坂本

・・組織を操っているのは“女”なんだよな?

長野

俺たちの正体を、すでに知っている・・・

坂本

その女は、そういう生き方しか出来ねぇのかな

長野

えっ?

坂本

誰かを思いやる心とか・・・強く思う・・・とか・・・大切に思う・・とか?言葉は通じるのに・・・同じ人間の言葉を話すのに・・・

長野

そういえばさっき、流れ込んできたものすごく悲しい感情・・・一体誰のだろうね・・・

坂本

・・・・そうだな。なんか、切なすぎる感情だな

その感情は、いまでめまだ、誰のものかはわからずにいた・・・。

とうの本人は・・・・

岡田

・・・😭もう、イヤや・・・人が死ぬのは見たくない・・・見たくないんや・・・・

1人、アミさんを埋めて供養し・・・涙を流していた岡田は・・・

無事に城へたどり着いた。

いのっち

あれ?岡田・・・お帰り・・イオンさんと別行動したの?

岡田

・・ただいま・・。うん、寄りたいところあったしな・・・

さっきのできごとは、黙っておこう。

俺は、無事なメンバーを見て、ホッとしていた。

でも・・・・

その夜、再び集まった部屋で・・・

長野

・・・レンさんの居場所がわかったみたいだよ

坂本

長野、本当か?

イナン

・・健・・レンの居場所が、わかったわ

・・本当?

イナン

この城から、南へ五キロ・・・
ちょうど湖の・・・・
えっ?

急に黙りこんだイナン。

どうしたの?イナン

イナン

そんな・・・まさか・・・

その頃・・

坂本

よし、出発は、明日だ

岡田

あ、あのさ・・・みんな・・・

長野

どうした、岡田

なぜか、話を、遮る岡田・・。

様子が変だ。

なんだよ、岡田。

岡田

・・みんな、いっちゃダメだよ・・・・

長野

えっ?

岡田

だってさ・・・・

そんなこと、出来るわけないだろ?

岡田

だって、僕ら・・・もともと関係ないじゃん!

坂本

岡田、何言って・・・

ふざけるな!!

・・・?なんか言い合い?

声は、廊下に響いていて・・・

みんな・・・どうしたの?

バシッ

僕が見たのは、剛が、岡田の頬を、叩いているところで・・・

な、なにがあったの?

・・ど、どうしたの?外に丸聞こえだったよ?

長野

・・・・健

坂本

・・・・

いのっち

・・・・

なんで、剛が岡田を?

長野

明日、レンさんを、みんなで助けに行こうって話になって・・・

いのっち

岡田が急に、いっちゃダメだっていいはじめて・・・

岡田・・・てめぇ1人の問題じゃねぇんだよ

剛は、岡田の胸蔵を掴んでいる。完璧にキレてる・・・・。

ここの世界の人の命がかかってんだよ!

岡田

・・・(そ、そんなのわかってる・・・)

訳を話してよ・・・岡田・・・なんか、理由が、あるんでしょ?

岡田

理由は・・言ってもわからないよ・・・これだけは・・・

・・・俺は、謝らないからな・・・

岡田

ええよ!別に・・・

そう言って、部屋の隅にうずくまった。

みんなが助かるなら・・・・!

これは、剛と岡田が初めてやった最大のケンカだ・・・。

トニセン

・・・・・・

トニセンのみんなは、なぜか黙ったまま何もいってくれなかった・・・。

坂本

・・・・とにかく、明日出発する。きっと、一晩たてば岡田の気も変わるよ

だといいけど・・・。いいの?岡田のことをほっておいて・・・

岡田は、

・・みんなに危険な目にあってほしくないだけや・・・

そう呟いていた。

坂本

危険を覚悟で行くんだ

関係なくはないんだよ。俺たちの使命だから

みんな、落ち着こうよ・・・岡田も・・・剛も・・・

何があったか話してくれないからわからねぇだろ?頭冷やせよ!

岡田

・・剛君には、一生俺の気持ちなんかわからないんだ・・・😭

あぁ、わからねぇよ!わかりたくもねぇよ!

岡田

・・・頭冷やしてくる!

そう言って部屋を出ていった岡田・・・。

そして・・・

俺も、頭冷やしてくる・・・このままの気持ちじゃ・・・俺もいきたくねぇよ

そう言って出ていった。

岡田・・・剛・・・・

一体なにがあったの?

長野

健、驚かせてごめん・・・実はさ・・・岡田が町から帰ってきてから様子がおかしくて・・・なにか聞いてないか?

いのっち

そうなんだよ。しかも、1人で帰ってきたし・・・・

坂本

あいつ、すぐ隠すから・・・・

残念ながら、何も聞いてないよ・・・・

岡田

・・・・・

(どうすればよかったんや・・・・)

あのままアミのことを、話してしまえばよかったんだろうか・・・・

アミ・・・・ごめんな・・・ごめんな・・・・

岡田

😭😭😭😭😭

その夜、岡田が1人で泣いていたなんて思わなかった。

むしろ、その気持ちがみんなにどう、届いているのか・・・・想像がつかないからだ。

ただただ切ない気持ちが流れ込んできた・・・

これは・・・・誰が流している気持ちなんだ?

もしかして、岡田なのか?やっばり、あいつ・・・・泣いているか?

少なくとも僕は、そう思っていた・・・。

長野

・・・・岡田・・あいつ・・・何も言わないから・・・

長野君も、部屋にいない岡田を見て察したようだ。

岡田

・・・😭

みんなに心配かけたくなくて・・・・

でも、みんなと一緒にいたくて・・・・

俺は1人・・・泣いていた。

次の日、

なぜだか健君に見つめられた・・・

岡田

お、おはよう・・・健君・・・

おはよう、岡田。よく眠れたか?

岡田

も、もちろん💦

嘘つけ。なんかあったんでしょ?目が腫れてる

岡田

ほ、ほんとになんでもないんや

お前は、嘘つくの下手すぎだよ

岡田

じ、実はさ、目の前でショックなことがあってな・・・・。パニクっていただけなんや・・・・

ふ~ん。また、関西弁・・・・

・・・・・・

今度は、剛が、部屋から出てきた。

岡田

だからな・・・・

長野

あぁ、剛・・・おはよう。健、岡田も、おはよう

・・・剛

剛は、まだ、怒っているのだろうか・・・。

岡田

剛君・・・

岡田がなにかを、言おうとして

・・・・・

なにも言わず、通りすぎた・・・、

岡田

剛君、ごめん・・・・
俺・・・・

振り向いた岡田に、剛は足を止めて振り向かずに呟いた。

・・・お前が欠けたら俺たちV6じゃないだろ?

えっ?

あと10年、20年続けるんだろ?

岡田

そ、そんなの当たり前やん?
俺が、V1やもん。

長野

ハイハイ、二人ともそこまでだよ。イオンさんが、ビックリしてるじゃん・・・

そこには、俺たちを、呼びに来てくれたのか、イオンさんがいた。

岡田

剛君なら、許してくれるって信じてたよ

許すって俺は・・・・

岡田

わーい!それでこそ、剛君だ❤やっぱり、優しい

岡田は、剛に抱きついている。

なんだよ、それ💢調子いいよな

岡田

だってさ・・・

こんなことでダメになりたくない・・・だろ?

岡田

わかってるじゃん

お前がなんも言わないから、俺だって心配してんだよ!何年の付き合いだよ!

岡田

ありがとう、剛君・・・・でも、もう大丈夫だよ?だから、張り切って、長野君と、行ってらっしゃい!

はぁ?なんだよ、それ・・・

長野

そっか、そうだよな

・・えっ?

長野

それじゃあ、岡田はイオンさんのことを、頼んだよ?

岡田

ラジャー😆👌❤任せといて

いやいやいや・・岡田まだ、話は・・・・

長野

行ってくるよ、岡田

岡田

ヤバくなったら呼んでよ?絶対行くから

まだ、話は・・・

剛は、話足りないみたいだったけど・・・

長野

とにかく、行ってくるよ。時間ないから・・・・

ムググ・・・・

剛の口を封じながら行く長野君・・・

さすが!

岡田

健君が、イナンさんのことを守るんやろ?俺だって男やし、守らんわけにはいかんやろ?

その頃・・・

ったく、心配させやがって。昨日は、行かないって言ってたくせに・・・どういう心境の変化だよ・・・・

剛は、文句をいいながらも・・なんだかんだ反省してるみたいだ。

長野

でも、やるって決めてくれた・・・なにがあったかは、わからないけど・・・・

そうだけどさ・・・

長野

大丈夫、あいつを信じようぜ。理由は、どうであれやるって決めてくれたわけだし・・・・それでいいじゃん。きっといつか理由は、話してくれるかもしれないしさ。

・・・うん。わかったよ。信じるよ・・・

長野

よし、行くぜ

二人は、グータッチをした。

その頃、岡田はイオンさんと二人きりになり・・・会話が出来ないでいた。

岡田

・・・・・・・

イオン

・・岡田さん・・・もしかして・・・アミが・・・・

イオンさんは、なにかを察していたが・・・

岡田

イオンさん、買い物にいきましょう

イオン

・・・・・

その話を遮ろうとした。

岡田

あ、あの・・・イオンさんと、イナンさんの誕生日プレゼントを、選んでやれとか言われたんや・・・
で、代表してイオンさんに、選んでもらおうかなって・・・
ええかな?

イオン

はい・・ありがとう

俺は隠しておきたかった。

イオンさんと、アミを守るって約束したばかりだったのに守れなかったなんて・・・・・

しばらく会話がない俺に、しびれを切らしたのか・・・

イオンさんが口を開いた・・・・。

イオン

岡田さん・・・・

岡田

・・・・・

イオン

アミ・・・亡くなったのね・・・・

岡田

・・・えっ?どうしてそれを・・・・・

イオン

辛かったでしょう?隠すなんてあなたらしくないわ

岡田

なんや、やっぱりイオンさんにはバレバレか・・・・

イオンさん

・・・・・・

俺は、悲しみをこらえながら、話すことにした。

岡田

・・・・・謝るつもりで・・・1人になった・・・・。イオンさんとわかれた後で・・・偶然アミに会ったんや・・・・

アミ

・・ジュン!逃げて!

岡田

俺が誰かに・・・いや、組織に狙われていると知ったアミは俺を庇って・・・・

イオン

・・・・

岡田

・・・俺は、アミにひどいこと言うたのに・・・・アミは・・・アミはほんまに俺なんかといて幸せやったんやろか?あんな形で人生終わらせて・・・俺、アミに対してどう謝ったらええんか・・・どうしたらええのかわからなくなって・・・昨日、剛君とケンカしてしもたんや

イオン

・・・・😭岡田さん・・・

イオンさんも、悲しみをこらえている・・・

イオン

アミはね・・・・

イオンは、アミの言葉を思い出していた。

アミ

イオン、お願い・・・これだけは言わないで・・・

イオン

・・・・幸せだって言ってたわ・・・・岡田さん、あなたは・・・

岡田

・・・・・

アミ

すごく幸せなの

イオン

きっと彼女の最後の恋の相手だったのよ

岡田

えっ?最後?

イオン

アミには口止めされていたけれど・・・この際話しますね・・・
アミ、許してね?

岡田

イオン

・・・彼女、アミはね・・・重い病に犯されていて・・・あと数ヶ月の命だったの

岡田

えっ?うそや・・・・

イオン

それを知られる度に、好きになる人には逃げられてしまって・・・
あの船のパーティーの夜・・・死ぬつもりだったみたい。誰にも邪魔されずに・・・

岡田

・・・・・・

イオン

でも、あなた方の歌を聞いて・・・もう少しだけ生きてみようと思ったみたいなの

岡田

・・・・

回想

岡田

月がきれいやな

アミ

・・・・・・(さっき、歌ってた人?

イオン

そして、あなたと出会った。

岡田

・・・・・

イオン

あなたと一緒にいるために彼女は、自分の事情を、隠した。少しでも長くあなたと一緒にいるために・・・・・

岡田

・・・俺が、その振った奴らと同じで逃げると思ったんやな・・・・

イオン

祭りの日に、一緒にいた彼覚えてる?

岡田

な、なんでそれを・・・め、メンバーに聞いたんですね

イオン

・・・アミのことを抱き締めていたと・・・・

岡田

・・・俺、じつはそいつに嫉妬してたんや・・・・

だから、あんなひどいことを・・・・。

イオン

彼は、彼女の担当医でね・・・・彼女の命を救ってた1人なの

岡田

そうやったんや・・・

イオンさん、ほんまにアミと友達やったんやな。

イオン

アミはね、もう立つのも辛いくらい重い症状になっていたの。
その彼も、アミを愛していたから・・・支え続けようとしていた。
でも、アミは・・・・

アミ

・・・・私は大丈夫。

イオン

彼はね、気づいた。アミの心のなかには岡田さんしか映っていないと・・・・
だから、最期に岡田さんにあえて幸せだったはずよ?

岡田

・・・アホやな俺は・・・・俺は・・・・

アミの笑顔に、ほんまは救われていたのに・・・・・。

いま、やっとそれに気づいたんや・・・・。

・・いい天気だね!ねっ、イナン

イナン

・・・・・・

さっきから黙ってどうしたのさ・・・

イナン

健、今すぐいくわよ!ついてきて

えっ?いきなり?

イナン

だって、せっかくレンが見つかったんだよ?

ちょっと!待ってよぉ~

イナンは待たずに走り出していた。

そして、

坂本

・・はぁ~、門番ってこんな暇なんだ

いのっち

・・いや、そうでもないよ?だって俺、昨日・・・・

坂本

にしても、長野のやつキキさんと・・・・

いのっち

坂本君?ちょっといいですか?

坂本

あー?なんだよ

いのっち

ごめん!昨日、俺、女の人を城のなかに入れちゃったんだ・・・きっと騒ぎの発端は俺のせいだ

坂本

マジかよ!お前が組織の人間を入れたのか。

いのっち

あとで思ったんだ・・・その女から香水の香りがして・・・・

坂本

お前は、バカか。女なんだから香水ぐらいつけるだろ

いのっち

いや、だからね?その香水の匂いって言うのが・・・・

一生懸命坂本君に説明しているいのっちの前に、僕とイナンさんが現れ・・・

イナン

・・・こっちよ!健

うん!

坂本&いのっち

・・・健、イナンさん・・・

あれ?井ノ原君と、坂本君・・どうしたのさ二人ともそんな恰好をして

坂本

聞きたいか?😏門番だよ、門番。どう?かっこいいだろ?

いのっち

いや、おかしいだろ!昨日サボってたくせに

あははー、井ノ原君じゃなくて、坂本君が、サボってたんだ

いのっち

なに~?😏二人は、これからお出掛けかな?

坂本

・・・お出掛けにしてはおかしくないか?

いのっち

・・そんなことより健、お前さぁ~、イナンちゃんの婚約者兼ボディーガードなんだって?

・・・・・!Σ( ̄□ ̄;)あ、あの!坂本君、誤解しないでね?僕が決めたんじゃなくて、イナンが・・・・💦💦💦

坂本

イナンさんなら、もうとっくにいないけど?

あっ!ちょっと、まてよーイナン!

坂本

・・・・

いのっち

🤣

坂本君・・・あのね💦💦💦

坂本

お前の気持ちは、はじめからバレバレなんだよ

えっ?!Σ( ̄□ ̄;)

坂本

こうなったら、最後まで責任もって守れ・・・

・・・・・

坂本

絶対生きて帰れ

な、なんでわかったの?レンさんのところに行くって・・・

いのっち

健、頑張れよ!

う、うん・・・

坂本

お前の使命なんだから、気を抜くなよ?

うん!行ってきます

そう言って走り出した。

いのっち

ねぇねぇ・・1つ聞いてもいい?

坂本

・・・なんだよ

いのっち

健ってさ・・・あの事知っていたっけ?俺たちの心にクリスタルがあるって話・・・

坂本

・・・あ~!( ̄▽ ̄;)忘れてた・・・・

いのっち

ちょっとぉ~!リーダーだろ?しっかりしろよ

坂本

しょうがないだろ?😒💢

いのっち

それより、さっきの話の続きしていい?

坂本

さっきの話の続きって?

いのっち

昨日、怪しげな女を、城に入れちゃって・・・・

坂本

だから、女なんだから、香水ぐらいつけるだろ?それが、どうかしたのか?

いのっち

わかんないひとだな~あのときのするどい坂本君は、どこ行ったんだ

坂本

😓で?その香水を、着けた女を城にいれたからなんなんだよ

いのっち

あのとき俺を・・・・

・・あの、すいません・・・通りたいんですけど・・・

いのっち

・・・えっ?!Σ( ̄□ ̄;)

またこの香り・・・

坂本

あー、すいませんね。うちのやつが、邪魔して

坂本君は、井ノ原君をどかし、城に入れようとした。

いのっち

坂本君ダメだよ

坂本

なにがダメなんだよ。

・・それでは・・・

その女は笑顔を振り撒き、

坂本

・・なぁんだ。きれいな人じゃん・・・

坂本君は、なぜかときめいている。

いのっち

ほら、俺がいってる・・・

いのっちは、必死に坂本君に説明しようとするが・・・

きゃあ

その女はつまずき、転んでしまう(わざとか?)

坂本

大丈夫ですか?いま、助けます

いのっち

ダメだよ!坂本君

井ノ原君は、坂本君の手を掴んだ。

坂本

困ってる人を助けるのも、門番の役目だろ?

いのっち

あの女から、あのとき俺を
投げ飛ばした女と同じ香水かなんかの香りがするんだ!

いのっち(やっと言えた)

坂本

えっ?・・・ということは?

いのっち

でも、頭がそう簡単には姿を現さないだろうけど・・・・

坂本

じゃあ、昨日、キキさんや長野を襲ったり、ミミさんを操ったのも・・・・

いのっち

そうだ!きっと、仲間だよ

ちょっと、そこの門番!レディが、怪我をしたのよ?助けなさいよ!

いのっち

悪いけど、2回目引っ掛かるほど、バカじゃないから

はぁ?2回目?

坂本

悪いけど、悪い女には興味ねぇんだな、俺たち

ちっ・・・気付かれたか

いのっち

この前の仕返しだ!

ふん。女にそんな真似、できるのか?

ポイ

い、痛い

いのっちが投げた石が女に命中。しかも、重そうな石が彼女の背中にのし掛かる。

これは、王様がくれた魔法の石らしい。

敵に見事当たれば大きくなるとか。

意外とコントロールいいんだよな。

いのっち

意外とって言うな😒💢

すいません💦💦(作者)

坂本

だからさぁ~、言ったじゃん?悪い女には、興味がねぇって

いのっち

まぁ、つまり女って思ってないから

坂本&いのっち

ほな、いい夢みてね?じゃあね

こら!わたしは、女だぞー!

坂本&いのっち

そんなんしるか😝😝

二人は、あっかんべーをして逃げたのであーる。

ちょっとイナン!待ってよ!

イナン

なに、やってんのよ。遅い!

しょうがないだろ~?こんな、わけわかんないこと、やったことないんだからさ

イナン

それでも、男なの?

・・・・悪かったなぁー

僕とイナンは相変わらずだった。

別れの日も迫ってるっていうのに。

ねぇ、イナン

イナン

なに?

王様の言う通り、女の子らしくしたら、どうかな。

イナン

別にいいじゃない。わたしはわたしだもの。これが、わたしのやり方なの。文句あるならついてこなければいい

何をつっぱてんだよ!

イナン

つっぱってなんかいないわよ!

っていうか、怒ってんの?

別に、怒ってないわよ。健こそ、怒ってるんじゃないの?

なんかさ、あいつら、ケンカ始めてる?

その、心に反応しているのは、剛。

長野

しょうがないやつだな~。

そういえば、健だけだっけ?あの場にいなかったの。あれ?長野君は、どうやって知ったの?

長野

あー、俺は坂本君から聞いたからね。あと、岡田は、イオンさんから、聞いているのかも。門番してるんだし、坂本君たちから聞いてると助かるんだけど・・・・

その予想は、すでに外れていた。

僕だけなにも聞かされていない。

もっと、落ち着けよ!そうすれば・・・

イナン

健に、なにが、わかるのよ!

僕のこと、信じてないの?

イナン

そっちこそ、わたしのこと信じてないんでしょ?

ケンカなんて、もうしたくないのに。

イナン

レンは、わたしのことなんか、忘れてるのよ。イオンには、助けを求めているのに・・・・わたしには・・・・

・・・・・・

これ以上なにもいえない。二人の間には、入れないから・・・・

イナン

変に、優しくされたくないの。

僕が、同情して、イナンのボディーガード引き受けたと思ってる?

イナン

だったら、なに?

僕は・・・・・

イナン

ほら、もたもたしないで、いくわよ。

待てよ!

僕は、イナンの手を握った。この手を離してはいけないと思ったからだ。

こんなときに、リードするのは男なの。地球では、昔から、男が女を護るのが当たり前なんだよ?

イナン

・・・・・

ぼくは、イナンのボディーガードなんだよ?最後まで守るって言わなかった?イナンは、黙って守られてればいいんだよ?

イナン

・・・・・・

イナンの目から、涙が流れてる

あっ!ほら、また泣く!
イナン「へんなの。さっきまで、ケンカしていたのに。

健の手が温かいから。離さないでいてくれるこの手が温かいから・・・・

だから、それはね?💦

言ってて恥ずかしくなってきた。

イナン

あなたの仲間にバレてるわね

えっ?なにが?なにがバレてるの?

イナン

なにが?って、知らないの?

えっ?なんのこと?

イナン

あなたの、心の中に、探しているクリスタルが、入ってるの

えっ?マジで?

イナン

レンが、解き放ったクリスタルは、6つ・・・・あのひ、あなたたちが、この国へ紛れ込んだ日に・・・・

僕の中に・・・探してるクリスタル・・・・

そういってるときに、ある、視線を感じた

!?

イナン

どうしたの?健。

この視線・・・・・

ねぇ、近くに誰かいない?

イナン

えっ?誰もいないみたいだけど・・・・

この、視線はあのときと同じ青い瞳の視線・・・・・

ねぇ、イナン・・・イオンさんと、イナン以外に、青い瞳の人っているの?

イナン

青い瞳・・・・

いなければ・・・

イナン

・・・・レンよ

えっ?

イナン

行きましょ

レンさん?それじゃあ、さっきのは・・・・・

そのころ、イオンさんと、岡田は、街に出ていた。

イオン

ねぇ、岡田さん。イナンは、レンの声が聞こえないって言ってたけど・・・・

岡田

レンさんの、声?

イオン

私にも、聞こえてないのよ?最近は、私とイオンもすれちがってるし・・・・レンとのことで、心が繋がっていないの。力なんかなくても、わたしは、イナンと繋がっていたいの。私と、イナンは、このままなのかしら

イオンさんが、初めて見せた本音であり、涙だった。

岡田

そんなことない!イナンさんと、イオンさんは、ちゃんと、血の繋がった姉妹やん?ふたりは、同じものをみてるんやろ?

それは、二人が、レンさんを好きだと言うこと。

双子あるあるや。

岡田

アミを、救えやんかったおれは、偉そうなこといえやんけど、やっぱり、ふたりは、いや、この国の人も、同じ人間なんやなって、感じるんや。

イオン

岡田さんの言う通りかもしれないわ。イナンはね、きっと、まだ気づいてないの

岡田

えっ?

イオン

自分の心に、別の人・・・・、心を許せる誰かがいることを・・・・

岡田

別の人って、それって、健君?

イナン

本人も、まだ、気づいてないわね。じぶんにとって、本当に大切な人が、すぐ、そばにいるってこと

岡田

わかるわかる。お互い気づいてないんだよね。健君は、たぶん、その気なんやけど

イオン

あの二人は、あった瞬間からかもしれないわ。それか、あのときの、きっかけからね、きっと。

岡田

あのときの、きっかけ?

その、きっかけが、きになる、岡田だった。

きれいな湖だね

イナン

もうすぐよ、この湖を、越えたら・・・・

ねぇ?イナン、聞きたかったんだけど、その、クリスタルを、狙う人って、イナンの知り合いなの?

前を歩くイナンは、ピタリと止まる

だって、レンさんのこと、閉じ込めちゃうなんて、普通なら

イナン

その話はあとよ。いくわよ

ちょっと待ってよ!ったく、人のはなし、最後まで聞けよなー

だいたいさーと、独り言を呟いていたら・・・・

ガサッって、音がして、現れた人物

なんだよ!剛!びっくりするじゃん。あれ?剛・・・、お前は長野君と、一緒に先にいってるはずじゃ?

君は、誰?

イナン

もう、何やってんのよ、健。

誰って、何いってるの?

イナン

レン?レンなの?

イナン・・・・。レンって・・・この人が?

レン

やっと、会えたね

これが、危険な再会になるなんて思っていなかった。

先ほど、やっつけたと思われる女が、二人を追いかけてきた。

まて、よくも、この私を!

坂本

うわっ!やべ、生き返った。まさか魔法の石の魔法が解けた?

←その通り。

いのっち

ただ者じゃないよね、あの女
坂本君、ここは逃げよう!俺たちが、太刀打ちできる、相手じゃないよ、きっと

坂本

たしかに、・・・ん?待てよ。どうやら、健斗のやつ、混乱してるぜ!

いのっち

そっちの方が大事だ!助けに行こうよ

坂本

それも、そうだな!よし、走るぜ!

いのっち

ラジャー

坂本&いのっち

せーの!

ふたりは、声を揃え、猛ダッシュ

城の中へ入っていった。

健(さっきの、青い瞳は、やっぱり、レンさんのだったんだ)

レン

君たちは、もしかして、僕を探していたのか?

イナン

逃げてこれたの?レン・・・・

レン

なんとかね。ところで、君は?

レンさんは、僕をみて

あっ、ぼくは、三宅健って言います。一字違いですね😅っていうか、地球人なんだけど、ここへ迷いこんじゃって・・・・、あっ、それで、あなたを探す手伝いをするただの召し使いでーす。

あー、俺のバカ!何いってるんだろ。動揺してこんなに、しゃべって・・・・

こんな簡単に、みつかるのかなぁ~

混乱していて、じぶんが、なにいってるのか、わからない

イナン

・・・・・

イナン?なんとか言えよ!せっかく、会えたのに

イナン

わたし・・・・

レン

どうした?

にっこり笑うレンさん。

そしてイナンはなぜだか、戸惑っているようで・・・

な、なんだよ。僕が邪魔だっていえば、いいじゃん。

イナン

健?

二人きりに、なりたいんだろ?ゆっくり、話をしたら?せっかく、再会できたんだし。ぼくは、先に城へ帰ってるね!

ダメだ・・・親密な二人を、見ていられない!!これ以上、ここにいたら・・・ぼくは・・・・

それじゃ!

イナン

健?

レン

いいじゃないか。ゆっくり、話そう。イオン

えっ?

ぼくは、1人歩いていた。

だけど、さっきの、レンさんの声は聞こえていた。

イナン

な、なにいってるの?わたしは、イナンよ?

に、しても、レンさん、僕らと違って二人を見分けれるはずだよね?なのに、イナンを、イオンって・・・・

ぼくは、独り言をいいながら、ピタリと足を止めた。

レン

フフ、君を、1人にさせるのが目的だった。

イナン

えっ?

あの、冷たい青い瞳・・・・。さっきの、レンさんからは、澄んだ青さが、感じなかった。・・・まさか

偽物のレン

邪魔者は、いなくなった。イオン

イナン

レン!わたしは、イナンよ?どうしたの?

レン

どっちだって、いいんだよ。あんたが、協力さえしてくれれば・・・・

ぼくは、走り出した。

イナンを!イナンを1人にしちゃダメだったんだ!

~助けて!健斗!~

偽物のレン

おとなしく、われわれの、言うことを・・・・聞け!

イナン・!

偽物の、レンさんは、すでにイナンを取り押さえていた。

イナン

健・・・

レン

戻ってきあがったな

イナンを、離せ!

イナン

健、来ちゃダメ!逃げて!

偽物のレン

お前は、あのときの、青年だな

あなたは、僕を操った人の、1人なんですね

偽物のレン

お前の中の、クリスタルを、頂くよ

やつは、呪文を唱え出した。

すると、ぼくは、頭痛がして

・・・・・っ!

イナン

健!!

イ・・・ナ・・ン・・・・

さらに、呪文を唱えられ、強い頭痛が止まらない・・・・

イナン

・・・・・・

イナンも、呪文を唱え出した。

痛みが和らいできた。

偽物のレン

無駄だ!

イナン

健!逃げて!!

イナンを、おいていけないよ

イナン

いーから、逃げて!

おい!偽レン!イナンを離せ!

偽物のレン

フン

偽物のレンさんは、イナンを突き放すと

イナン

キャ

イナンは、地面に、尻餅をつき、

偽物のレン

この女も、お前もまとめて殺してやるよ

イナン!

今だと、ぼくは、イナンの手をとる

イナン、逃げるよ

イナン

でも・・・・

もう、大丈夫、2度目は、通じないから

それは、どうかな

ぼくは、土を、おもいっきり投げた。

人間を、V6をなめるんじゃないよ!いくよ!イナン

イナンの手をとり、走り出した

そして、レンさんが、いるって言う場所へ、誘導してもらった、長野君と、剛は・・・・

長野

ここが、レンさんがとらえられているかもしれないって、ところか。

みたところ、イナンさんや、イオンさんの住む城と、変わらないみたいだけど?

長野

ここから、作戦だ

えっ?作戦?

長野

そう、替え玉作戦。

へっ?替え玉?えっ!まさか

長野

そう、そのまさかだよ

お、俺に捕まれって言うの?

長野

双子には、よくある作戦だろ?お前がレンさんに似てるって言うのが、ポイントらしくてね

マジかよ

長野

うーん。でも、その、不精ひげが、あり得ない気がするんだよね~

写真が、ないから、なんともいえないけど・・・・じゃーん、ひげそり」

長野君は、バックから髭そりをだした。

さすが、なんでももってる長野君。

剛は、感心していた。

でもさー、なんで、レンさんのこと、監禁なんて、してるんだろ

長野

うーん、これは、僕の予想なんだけど・・・・・ほら、それより、髭剃らなきゃ。

ひゃはははは

くすぐったいのか笑っている。

5分後・・・

長野

完璧だわ。男前になったな、剛(もともと男前だけど)

・・・・お、俺のことちゃんと、助けてくれる?見捨てないでよ?

長野

当たり前じゃん。大事な仲間だしね。それに、約束しただろ?全員で帰るって

良かったぁー。って、長野君は、どうするの?

長野

俺は、組織の頭って、女にあってみるよ。

でも、それって。

長野

大丈夫。僕たちは、離れても心はひとつだろ?この、クリスタルが、そう、語ってるだろ?

・・・・安心した

長野

えっ?なにが?

やっぱり、長野君は、信じられるから。王様が、頼りにしてるのも、坂本君や井ノ原君が、頼りにしてるのも、その優しさと強さなんだなって。昔からかわってないから。信じられるのは、必ず助けてくれるから。だって、ウルトラマンティガだもんな!

長野

僕も、剛を信じるよ。

ぜったい、6人で揃って帰ろう!
・・・長野君が、さっき言おうとしていたのって・・・

長野

・・やつらには、こころが、足りないんじゃないかなって

誰かを大切に思うとか・・・?

長野

そう、イナンさんと、健斗のようにね。

俺たちの、心にクリスタルが入ってるのは、組織にとって、本当に好都合なのかな

長野

えっ?

だって、どうやって、知ったんだよ。俺たちに、入ってるって

長野

僕たちが、異国の世界の人間・・つまり、地球人だから?

レンさんは、本当は、クリスタルを・・・・?そうだよ

長野

利用されてるのは、レンさんだ。

クリスタルは、もともと、この国を守るために作られていた?

長野

その答えは、レンさん本人に、確かめてみて。きっとなにか、わかるはずだよ?いまの、剛、頭が冴えててかっこよかった

作戦開始だ!

レンさんにあえば、わかるはずなんだ。何もかも・・・・

組織の女と、レンさんと、イナンさんと、イオンさんとの関係が、きっと・・・・・

岡田

みんなの気持ちが・・・

イオン

岡田さん、大丈夫?

岡田

みんなの、心が、入ってくる。こんなに、うれしいことはない。でも、振り返ったら、アミも、そこにいる気がするんや。不安でたまらない。でも、いまは・・・いまは、約束したから。みんなと、一緒に戦うって

・・・・岡田さん、アミの命をうばったのは、組織よ。自分の目的のために何の罪もない彼女を・・・・

でも、狙っていたのは、俺や、みんなの心の中のクリスタル。

イオン

そう、レンが作ったクリスタル。彼女は、どうして、レンさんを閉じ込める必要が、あったたのかしら。たしかに、あなたたちの心の中に、クリスタルは、あるわ。でも、あなたたたちは、地球人・・・・クリスタルを、悪用する力なんて、もっていないし、操る力もないわ。力なんかなくても、クリスタルは、人の心で、浄化できるはずなの。

イオンさんが、語っていた後ろから、

いのっち

その謎は、組織のアジトへ行けば解けますよ、イオンさん。

坂本

だから、行きましょう、僕たちも

あれ?、坂本君・・・いのっちいつの間に・・・・

イオン

えぇ、いきましょう

みんなの、心は決まった!

いざ、出発!

そのころ、イナンと走り続ける僕だけど・・・

イナン

ねぇ!健!

なに?逃げなきゃ、追われるでしょ?

イナン

どうして、戻ってきたのよ

どうしてって。異常に気がついたから。

イナン

わたし、あなたを裏切ろうとしたのに

裏切る?

イナン

だって・・・

裏切ってないじゃん。僕に、逃げろって、言ってたし。

イナン

健・・・・、でも

僕には、聞こえたよ?君の助けてって声。

イナン

逃げていたら、巻き込まずにすんだわ

・・・彼が、本物なら逃げていたと思うよ?

イナン

えっ?

逃げなかったのは、イナンを、心から、助けたいって、思ったのと、あとね、どうして、苦しいとか、悲しいとか、うれしいとか、伝わってきたか、やっとわかったから。みんなと心が繋がっている印だったんだなって。

イナン

でも、わたしは・・・・
わたし、偽物だって見抜けなかった。だから、誰とも、心が繋がっていないの

僕が言ったこと、もう忘れた?イナン言ってたじゃん。心と心が繋がっていれば、その人の声が聞こえるって。

イナン

言ったけど・・・・

イナンは、やっぱり、女の子だよ。本当は、助けてほしいって心、僕には届いていたよ?僕じゃ、レンさんのかわりにはなれない?

イナン

どうしたのよ、健。

僕はね、僕は、イナンのことが・・・・

このまま、告白してしまおうかと思ったのに・・・・

偽物のレン

フフフ、やっと見つけたぞ

うわっ!いいところだったのに!

偽物のレン

お前たちは、もう逃げられない

ほんとだ・・・行き止まりだ

もう、逃げ場がない。

目の前は、湖だ。

もう、ダメだ!逃げる場所がない

イナン

・・・あるわ・・・

えっ?でも、この先は・・・・

イナン

こっちよ

こんどは、イナンに、誘導される僕。

偽物のレン

フフフフフ。無駄だ。

げっ!やっぱり、湖じゃん!

偽物のレン

二人まとめて

偽物の、レンさんは、手をかざしている。

これは、ゲームとかによくある、なにか力を発するポーズだ!

イナン

健、飛び込むわよ

えっ!?飛び込む?

イナン

私に掴まって

ムリだよ!いくら、僕が、泳ぐの得意でも・・・・・

イナン

泳ぐんじゃないの。潜るのよ

えっ?マジで?よ、余計に無理なんじゃ?

イナン

大丈夫。私を、信じて・・・・

イナンが、僕の手を握る。

いまは、イナンを信じるしかない!

・・・わかった。信じるよ

せーの

バッシャ~ーーン

僕らは、湖に飛び込んだ・・・・

偽物のレン

フフフ、いくら、イナンでも無事出はないはずだ。あの、地球人もな。

・・・・・

イナン(健斗、こっちよ)

えっ?息ができる・・・・

(どうして息ができるの?)

僕が心の中で思っていることが聞こえているのか、イナンは、

(いいから、こっちよ)

握られた手を、離さないでいた。

だけど、この時、僕は気が付かなかった。

彼女が、僕のために、ある力を、使っていてくれることに・・・・

いのっち

イオンさん、どうやってその、アジトにいくの?

岡田

えっ?考えてくれてたんじゃなかったの?

イオン

みなさん、手をかざしてください

坂本

えっ、これって

イオン

みなさんは、わかりますか?

坂本

もしかして、テレポートって、やつですか?

岡田

もしかしなくても、テレポートだよね?😅

いのっち

ちゃんと、できるかな😓。

坂本

不安なのか?

いのっち

う、宇宙の、果てとかにとばされたりしないよね?大丈夫だよね?

それ、ありえるかも。とくに、いのっちは、無駄なこと考えるから

いのっち

岡田!!😒

坂本

・・・・・

いのっち

ちょっとぉ~!坂本君、そこで、黙らないでよ~

イオン

井ノ原さん、落ち着いて?ねっ?

いのっち

不思議だな~。イオンさんに、言われるとできる気がする。まるで、魔法の言葉をかけられたみたい

坂本

お前はほんとに単純なやつだな

いのっち

だ、だって😓だ、誰もフォローしてくれないから😭

坂本

あはは(笑)誰かを助けたいって気持ちを持ってれば助けられるよ。だから、クリスタルが、あのとき浄化したんじゃないのか?

イオン

そうよ。あなたたちのように、常に仲間を思う気持ちを持っていれば誰にでも浄化できるのよ

いのっち

そう仲間を思う気持ち。家族を思う気持ち。誰かを、大切に思う気持ち・・・・・やつらには、一生わからないことなのかもしれないね。俺たちを、ただの動かすロボットとしか見てないやつらには・・・

イオン

あなたたちのように、心が繋がっている人がいれば、仲間がいたら、彼女は、そんなこと、考えなかったのかもしれないわね。

いのっち

よし、見せてやろうぜ!俺たちの、団結の強さを!
坂本「よし、行こうよ!いまなら、きっと大丈夫だ。

四人は、手をかざした。

イオン

目を瞑って、集中して

イオンさんの掛け声が、聞こえる。

心を、ひとつに!

そのころ、

長野

剛、準備はいい?

いつでも、オッケー

兵士💂

おい!そこの者!

兵士らしきひとが、俺たちの存在に気づいてしまった!

長野

えっと、怪しいやつではありませんよ?

なぜだか、そう答えている長野君。余計に怪しまれない?

兵士💂

お前、どうして抜け出した

そいつは、剛に、棒を向けている。

どうやら、作戦は、成功したようだ。

えっ?俺?

長野(武司、やつらはお前をレンさんと思ってるよ!チャンスだ)

耳打ちする長野君。

剛(そっか、そうだった)

長野

悪いなー、研究に必要なものがあって、レンのことさがしていたんだ。おれは、レンの友人だ。呼び出してすまなかった

兵士💂

戻れ!ルキア様に、叱られるぞ

長野(なるほど、組織の、女の名前は・・・ルキア・・・・)

兵士💂

お前、ほんとにレンの友人か?

長野

る、ルキア様にも、用があるんだよ。彼に、案内を頼んでいてね・・・・

兵士💂

レンを、部屋に連れ戻せ!俺が、ルキア様のところに案内してやる

長野(待って!武司!これを)

長野君は、剛に、メモ紙をわたすと、

うまくやれよ?

と、小声で言った。

そっちも、気をつけて

こちらも、小声で言った。

そして、

兵士💂

お前、ルキア様に、何のようだ?怪しすぎる

長野

いいから、案内しろよ

長野君、眼鏡をとった。

兵士💂

おまえ、コードネーム19・・・ヒロシ。

長野

ご名答。よく、覚えててくれたね

長野君、サッカーボールを取り出し、うしろにいる、兵士たちにあてた。

長野

悪いけど、こう見えてサッカー得意なんだよね。あんたも、こうなりたい?

うしろで、おとが、聞こえてきた。

兵士💂

お、おまえも、ルキアさまに、殺されればいいんだ

やつが、倒れてる。

長野君、ヤル気満々だね。さっすが

と、呟いてしまった。

兵士2💂

なにか、言ったか?

い、いえ、な・・・・なにも

やべぇ、ばれるかも。

兵士💂2

お前の部屋は、ここだ💢

すいませんねー、方向音痴なもんで

兵士💂2

ここから、出るなと言ってあるはずだ

ギロリと睨む兵士。

あっれー?そうだっけ?

ば、バレないのも不思議だ

と、思っていたら

兵士💂2

つべこべ言わずにはいれ!

ドンっと、背中を押される。

うわっ!

その勢いでこけてしまう剛。

イッテーな。もう少し丁寧に扱えよな。おれは、レンさんじゃねぇっつーの

まぁ、これも作戦だけとな。

に、しても、すっげー本の量。

頭いたくなりそうだ。

レン

誰だ!そこにいるのは

声がした。

振り向くと

えっ?誰って・・・・

そこにいたのは・・・

レン

君は、誰だ・・・

剛は、驚いた。

自分に、似てる?人物・・・がいる。

俺?じゃない

レン

えっ?

あなたが、レンさん・・・・?

剛は、落着きを戻したようだ。

レン

そうだ。俺が、レンだ。

俺の名前は、森田剛。俺たちのここ(胸を指して)に、組織が狙うクリスタルが、あるらしいと聞いた。

レン

まさか、君が?

そう、あなたが、作ったクリスタルらしいぜ

レン

・・・・君たちのなかに、あの、クリスタルが。

あんたが、ここにいるのは、なんでだ?イナンさんや、イオンさんが、あんたを、探しているんだ。あんたが、ここにいるから、二人は苦しんでる。ここから、抜け出そう。俺は、そのためにあんたに、なりすましてきたんだ。そして、いま、俺の仲間が・・・長野君が、ルキアって、女に会おうとしている!

レン

ルキアに?

ここから、抜け出して、イナンさんと、イオンさんに謝ってくれよ

レン

イナンと、イオン・・・彼女たちの力を利用しようとしているのは、ルキアだけじゃない。この俺も・・・・

レンさん!いいから、ここから、逃げよう!俺の大事な仲間が、危険な目にあってるんだから!

レン

でも・・・

あんたは、逃げるのか?イナンさんやイオンさんを守るために、あんたは、生きてきたんじゃないのかよ!

レン

・・・・・

なんとか、言ってくださいよ!

レン

君たちの、クリスタルは、ここにあるよ

レンさんは、手のひらを見せると、たしかに、クリスタルがある。

えっ?なんで、あんの。えっ?どういうこと?

混乱する剛。

レン

このクリスタルは、あの日・・・わたしが、故意にバラバラにした。

故意ってことは、わざと?何のために?

レン

巻き込んですまない。

待てよ?その、クリスタルが、そこにあるなら、敵が狙うクリスタルって、どこにあるんだよ

レン

ここに、戻ってきたのは、君たちの心の中で浄化したからだ

でも、浄化するには、イナンさんやイオンさんの、力が必要なんでしょ?

レン

君たちの、誰かを思う気持ちが、浄化させたんだ

そういえば、みんなのいろんな気持ちが流れ込んできた。クリスタルが、繋がってる証拠だって聞いた

レン

君たちには、そういう気持ちがあるんだな。だから、いつでも、繋がっているんだ私たちは、生きるロボットにしか、すぎない・・・姿、かたちは、似ていても。

レンさんは、少なくとも守るべき人がいるだろ?あんたの帰りを待ってるイオンさんや、イナンさん、城のみんなが、あんたを、待ってるんだよ!だから、一緒に帰ろう?

レン

あぁ、そうだ。ありがとう。森田君

ルキアのところに、案内して!

レン

あぁ。

ふたりは、走り出した。

そして・・・・

やっと、着いたぁー。

湖から上がり、びしょ濡れだ。

イナン

・・・・・・・

イナン?どうやって、息できるように・・・・?

そう言ってる途中で、

イナン

・・・・・・・

ドサッ

イナンは、倒れてしまった

イナン!イナンってば!

彼女は、気を失っている。それどころか苦しそうだ。

まさか、イナン、僕を助けるために?

イナン

・・・・・・・

イナン?まだ、君は、本物のレンさんに会えてないんだよ?目的を果たせてないよ?

偽物のレン

フフフ

どこからか、気味悪い声が聞こえる。

バカだよ、君は。僕を助けるために・・・・

貴重な力を使うなんて・・・・

僕なんかのために・・・・

こんなところで、死なせないよ?

僕は、静かにイナンに唇をあてた。

レンさんじゃなくて、ごめん。でも、君を助けるには、こうするしかないから・・・・

イナン!頼むから、目を開けてよ!イナン!!

・・・・・けん・・・?

イナン・・・・

イナン

わたし・・・・

良かった~イナン。生きてて良かった。

僕は、思わずイナンを抱き締めた。

イナン

健が、助けてくれたの?

君は、僕を助けるために力を使いすぎなんだよ。もっと、自分のこと考えなよ

イナン

ご、ごめんなさい

とにかく、良かった。二人とも、無事で良かった。ほら、イナンを死なせたら、王様や、イオンさんに、叱られちゃうしね

イナン

・・・・・ありがとう、健

ところでさー、なんか、変なところに着いたみたいだけど?

イナン

ここが、組織の敷地・・・ここは、裏の入り口よ

も、もしかして、もう、調べてきたの?

イナン

健、聞いたじゃない。その、組織の女は、知り合いかって。

うん、聞いたけど・・・・

イナン

その通りよ。彼女は、わたしも、イオンも、よく知ってる人物

えっ?本当に?

イナン

とにかく、いきましょう

イナン・・・体はもう、大丈夫なの?

イナン

あなたたちと違って丈夫なの。

あっ、そう、そうなんだ・・・・💦💦

イナン

なにを、赤くなってるの?

き、気にしないで

(さっきのキス・・・・(人工呼吸ともいう)は、黙っておこう。僕だけの秘密)

イナン

変な、健

そ、それより、大丈夫なの?普通に入って、なんか、仕掛けとかありそうだけど

イナン

慎重に、いきましょう

う、うん。

僕とイナンは、警戒しながら、裏口を入ったんだ。

そのころ長野君は、ルキアの部屋にたどり着いたみたいで。

ルキア

あなたの方から、来てくれるなんて光栄だわ

ショートカットの女は、言った。

長野

あなたのような人が、人を操るなんてね

ルキア

渡してくれるんでしょう?あなたの中のクリスタル。

長野

残念ながら、それは、できないみたいなんだよね~

ルキア

なんですって

長野

あなたが、捕らえてるレンさんと、僕の仲間が言うには・・・・

クリスタルは、僕らの中で浄化してもう、ないんだよね~

そこへ、タイミングよく現れたのは、剛。

ルキア

お前!?レン!どうやって

俺は、レンさんじゃねぇよ。あんたが狙ってるコードネーム21番ゴウだよ。

ルキア

でたらめだ!

あんたがいってるレンさんは、こっちだぜ?

剛の後ろからレンさんが出てきた。

ルキア

・・・・!?

長野

もう、貴女の好きにはさせないよ

俺たちの仲間が、すぐ、到着するってさ

長野

あなたに、手荒な真似はしたくないんだ

あんたが、していること、今すぐやめれば、この世界はよくなる。

長野

貴女自身も、変われるはずです。あなたには、心と言うものがないのか?共にいきようとは思わないんですか?

ルキア

共にいきる?お前たちのように、何の力もなく生きるのはごめんよ

坂本

そんな力、なくたっていーだろ?

長野&剛

坂本君、いのっち、岡田!イオンさん!

坂本&いのっち&岡田

お待たせー

いのっち

あんた、女なんだろ?もっと、女らしくしないと、レンさんに嫌われるよ?

ルキア

ど、どうやって、ここへ来た!

イオン

ルキア!もう、やめて!

ルキア

イオン・・・・やっぱり、あなたが・・・

レン

イオン・・・・・

ルキア

イオン、貴女の力をちょうだい!そうすれば・・・・

なんで、そんな悲しい生き方しかできないんだよ!

坂本

俺たち、地球人は、そんな力なくても、生きていけるぜ?信じられる仲間が近くにいるから。

イオン

ルキア、お願い、目を覚まして!彼らのように、生きましょう?いつも、笑っていられるそそんな、生活してみましょうよ。幸せを、感じてみましょうよ

ルキア

イナンと、イオン。貴方たちが、憎いの。ただ、それだけよ

いのっち

それだけのために、いろんな人、犠牲にしてたって言うのか?

ルキア

関係ないわよ、わたしには

岡田

関係ある!!

そのとき、岡田は、大きな声を張り上げた。

岡田

生きたくても、いきれずに、死んでいく人だっているんや・・・・・

すごく切なそうに訴える。

坂本&いのっち

・・・・

いのっち

お、岡田の言う通りだ。人間を、地球人をなめるんじゃねぇよ!

負けずに、いのっちも、声を出す。

あんたも、同じ人間なら、わかるんじゃねぇの?人間の、心は、強くて温かいってこと

長野

誰かを、思う気持ちは、ひとそれぞれちがうこと、わからないのかよ!

ルキア

そんな綺麗事、並べてもわたしの心は、変わらないよ。人間は、裏切ったら、きっとその人を恨むんだよ。

長野

全部、そうとは、限らないだろ?あなたに・・・・

ルキア

あら、そうかしら。ここにまだ、来ていない二人がいるじゃない。

V5&イオン&レン

・・・・・・!?

ルキア

あの二人を、呪ってやるんだから!

坂本

やめろ!!

ルキア

イナンは、さっき、健ってやつのために力を使い果たしたわ。だから、わたしの術に、かかってるはずよ

イオン

やめて!ルキア!

レン

やめるんだ、ルキア

まさか、健を・・・

ルキア

そう。イナンは、きっと健を、殺すわ。

岡田

そんな・・・・

坂本

健・・・

いのっち

・・・健は、守るよ、イナンさんを、絶対守るよ!おれは、信じるよ

そう言ったのは、井ノ原君だった。

坂本

そうだな。

ルキア

そんな、かんたんに、信じられるの?

長野

俺たちは、信じるよ。健がいてこそV6だし・・・・。それに、彼は、イナンさんを大切に思っているから。

いのっち

いつだって助け合ってきた仲間だしね

一緒に泣いたり笑ったり・・歌ったり踊ったりしてして過ごしてきたから

坂本

これからも、一緒にやっていく仲間だから・・・

岡田

・・・だから、しんじられるんや

V5

俺たちは、信じてる

5人は、口を揃えてそう言った

ルキア

貴方たちで試してあげましょうか

レン

ルキア、やめるんだ。彼らのクリスタルは、もうない!

ルキア

貴方たちは、ここで、死ぬのよ。何の力もないんだから

ルキアは、呪文を、唱え始める。すごい風が吹いてきて飛ばされそうになる。

ルキア

さぁ、止めて見せなさいよ

いのっち

んなこと、できるわけないじゃん

こ、このままじゃ、飛ばされる

イオン

ルキア!とめて!お願い!!

更にすごい力のかぜが、吹いてきている。

イオンさんは、必死にとめようとしてくれている。

坂本

イオンさん、こんなときまで頼ってごめんなさい

三宅さんは、きっと、イナンの力を取り戻してくれる。わたしも、信じます。二人はたとえ操られてもこころが、通じあってるはずです。 レン「イオン、ごめん。わたしのせいで

イオン

レン・・・・

レン

彼らのクリスタルは、、わたしのもとへ、戻ってきた。

坂本

・・・でも、5つしかない・・・・

レン

そうなんです。残るひとつは、健くんのなんだ。

坂本

健、最後まで、イナンさんを守ってやれよ?おまえにしかできないんだからな?

ルキア

フフフ、どこまで、もつかしらね

いのっち

耐えて見せる!そして、みせてやるよ!

~俺たちの、信じる心の強さを!!~

二人きりにしてくれるのは、嬉しいけど・・・・

・・・・・・

イナン

健ってば、さっきから、黙っちゃって

き、きれいな海だねー。相変わらず

ここへ来たとき、あんまり見てなかったけれど・・・すごく青くてきれいな海だ。井ノ原君の言う通りだった。

イナンの瞳の色と同じ青くて綺麗だ。

イナン

・・・そうね、とても、澄んでるわ。

・・・・

それから、イナンと、僕は、15分くらい、黙っていた。

イナン

なんか、変なの

変って、なんだよ!わるかったな!ぼくは、みんなとちがって、声高いし、子供っぽいし、どうせ、男らしくないし・・・・・

イナン

健?

でも、ぼくは、案外この声、気に入ってるし、好きだっていってくれる人は、たくさんいるし・・・・

イナン

なに、ひとりで、しゃべってるの?変って言ったのは、こうして平気でいられるってことよ?イオンとレンが結婚しちゃうし、平気でいられるのは、健のおかげなのかなって

・・・・えっ?僕の?

イナン

健が、そばにいてくれたから。

そりゃあ、良かった。ボディーガード、勤めた甲斐あったよ。

イナン

・・・きれいな心の持ち主は、この海のように、澄んでいる・・・・この、海のように、透き通って見えるのよって、わたしと、イオンの二人にも、そんな心のきれいなまっすぐな人と幸せになってほしいって、お母様の口癖だったらしいわ。

・・・イナンのお母さん・・・・、そういえば、会ってないね

イナン

母は、私たちを生んですぐ、亡くなったらしいの。いまのは、わたしたちがお腹にいるときの話よ。父様は、男手ひとつで私たちを育ててくれた。もちろん、執事たちのちからは、借りているけれど・・・・、国を守ってくれたし、人々も、王様として守ってくれてる。そんな父様を、わたしは、尊敬してる

そっか、そんな事情あったんだ。話してくれて、ありがとう。

イナン

・・・健に、抱き締められたとき・・・、まるで母親に抱き締められてるような気持ちになったの

えっ?母親?

イナン

母親が、いたら、こんな感じなのかなって ・・・・

そ、そっか、そうだよね?

(ぼくは、ドキドキしていたのに?)

イナン

ありがとう、健。あなたが、私を救ってくれたの。だから、忘れない。

・・・・僕も、忘れないよ。

イナンは、僕にもたれてきた。

ど、どうしたの?

イナン

・・・少しだけ、こうしてて、いい?

う、うん。いいよ。

ぼくは、再びイナンを抱き締めていた。

坂本

・・・いいよな~、健は、ラブラブでさぁー

いのっち

・・・坂本君、どうしたの。今度は、ひがんでる?

坂本

別に😒

イナン

・・・・ねぇ、健。

ん?

イナン

・・・キスは、どうしてするのかな

え?えーっとそれは・・・・・

まさか、まさか。

坂本

・・・ったく、なにやってんだ、あの二人。

長野

いーんじゃない?仲良くなったんだしさ

長野君と、坂本君は、僕とイナンの様子を、影から見ていた。

そのころ、

・・・・岡田さん・・・・

イオンさんは、どうしても、岡田に渡したいものが、あったようで

岡田

イオンさん・・・・、お世話になりました。

イオン

アミからの、ラブレター・・・・

岡田

えっ。ラブレター?

その、手紙をもらうと、早速読み始める岡田。

というか、本当に、異世界とは思えない。

それは、アミさんからの、最初で、最後のラブレター・・・・・

アミ

~ジュン、ありがとう。一緒にいてくれて。わたしのわがまま、聞いてくれてありがとう~。

イオン

アミは、あなたといることで、残りの人生を、すごそうと思った。
アミ「~ジュンと、過ごせて幸せだった~さよなら、わたしの、大好きな人・・・・~

イオン

あなたが、この国の人じゃないから、本当は、アミの方から、さよならをしようとしたのね

アミ

~本当は、お別れをいいに来た~

アミを冷たく帰したときに、そう呟いていた。

アミ

~わたしは、長くないから、ひとつだけ、ジュンに約束してほしいの。いまの、大切な人たちと、大切人たちと・・・・一緒に生き続けて・・・幸せを、たくさんの人に、届けてね。あなたなら、素敵な役者になれるとわたしは、信じてるよ~

・・・・あほやな、俺は。いまになって、気づくなんて・・・・俺の方が、アミに救われていたのに・・・・

アミ、ありがとう。大切な気持ち、気づかせてくれて・・・・

そのころ、

いのっち

いーよな、健は、イナンちゃんとうまくいっちゃうし。

長野君と、坂本君のところに、井ノ原君が、合流していた。トニセン集合だね。

長野

なんだか、しっかり、抱き締めあっちゃってるね。やるじゃん、あいつ。

と、長野は、満足そうににこにこしてる。

いのっち

結局、イオンさんも、結婚しちゃうし、イナンさんは、健と、うまくいっちゃうし。

長野

・・・何?、井ノ原は、どっちに、気があったの?

いのっち

・・・・どっちも、狙っていたのに・・・・

坂本&長野

どっちも、狙っていたのか?

坂本君と、長野君は、同時に思った。

坂本

でも、まぁ、いい思い出だな

長野

ここまで好きになっちゃったら、帰るのせつなくなるよね

坂本

だから、言っただろ?

さらに、合流した、剛。

あっ!リーダー、復活してるじゃん

いのっち

ほんと、いい思い出だなー、よし!写真に納めちゃおう!そして、いのなきにも書いちゃおう!・・・・いや、本にしちゃおう

坂本

それはダメだ!

いのっち

えっ?なんで!いいじゃん!V6、異世界へ不思議な旅をする!って、題名でさー!売れそうじゃん?

坂本

売るのかよ(笑)いやいやいやこんなこと、誰も信じねぇよ

いのっち

そうかなぁ~?うれそうなんだけどなー

なに?なんの話?

いつのまにか、健が、話に入ってきている。

憎いねー、イナンさんと、何話してたんだよ

えっ?えーっと

長野

健、そこは聞き流そうよ

坂本

何はともあれ、明日が最後の日だ。

・・・そうだね

いのっち

いろいろありすぎて何日たってるかわからないや。もしかして、7泊8日を、越えてる?

本当だ。今日は、何月何日?って、つっこみたくなるね

坂本

明日は、イオンさんと、レンさん、二人にふさわしい、結婚式にしてあげようよ

そうだな!歌って踊ろうぜ!

珍しく乗り気の剛。

僕たち6人と、イナン、イオン、レンさんと過ごす、最後の1日をむかえようとしていた。

結婚式当日

今日は、いい天気~

けど、ずっと天気良かったな、そういえば。

雨男の、井ノ原君いるのに、雨が降らないなんてな😁

いのっち

え~。俺のせい?

長野

あーあ、今度は井ノ原が、うちひしがれてる。

岡田

ほんまのことやもんな😏

いのっち

みんな、ひどいや😭

岡田

まぁまぁ・・・泣かない泣かない

無口な、岡田も納得して答えた。

イオン

そんなことないですよ。あなたたちの、心も澄んでいるから、神様が味方してくれたんですよ

イナンの優しい言葉に、

いのっち

ありがとう、イナンちゃん!俺は、やっぱりイナンちゃんのこと好きだわー

と、愛の告白・・・・

・・・・・。😒あっそ

いのっち

バーカ!健、分かりやすく黙るなよ!😁

えっ?

井ノ原君が、ざまぁみろという顔をしている。

健(しまった、はめられた!Σ( ̄□ ̄;))

イナン

坂本

いいんですか?結婚式に、俺たちが参加しちゃって

イナン

もちろん、大歓迎です。みなさん、ぜひ、最後に参加してください

もう、二度と会えないことを思うと、なんだかせつなくなる。

いのっち

ねぇ、俺たちの歌を最後に届けようぜ!ってことで、リストを決めなきゃ

坂本

かなり、短時間でな(笑)

長野

・・あはは。頑張ろうか

よし、頑張ろう

四人に任せておこう。僕はそれに従って歌うから。

あれ?岡田は?

また、1人佇みに行ったな(笑)

ぼくは、イナンに、呼ばれていた。

ねぇ、イナン、いいの?結婚式の準備とかしなきゃ。なんならさ、ぼく、なにか、デザインするよ?あっ、そんな必要ないか

イナン

いいの。まだ、時間あるし、ちょっと休憩

ははっ、なんだよ、休憩って。自分のお姉さんでしょ?

健は、なんで、彼らを、メンバーとして受け入れてるの?

うーん、なんでかな。あっ、剛が入らなきゃ僕はV6に入らないからってジャニーさんに伝えた。

イナン

えっ?そうなの?誰?ジャニーさんって(笑)

ちゃんと、話してなかったね。その人は、僕らの事務所の社長さんなの。その人が、メンバーを、適当に集めていたの。6人だから、V6。Vには、いろんな意味が込められてるんだ。バレーボールのVとか、ビクトリーのVとか。説明すると長くなるけど・・・

イナン

そうなんだ。

事務所には、他にもたくさんグループがいるんだよ?機会があれば話したかったなぁ~

イナン

・・・そうだね。私も聞きたかった。

・・・・・・

イナン

じゃあ、健に、プレゼントあげるよ

えっ?なんで?なんの、プレゼント?

イナン

彼らとずっとでいられますように....

そう言って、イナンはクロスのネックレスを、僕の首にかけた。

えっ?これ・・・・

イナン

そのペンダント、健に、あげる。

レンさんにもらった、大切なものだろ?もらえるわけないじゃん

イナン

貰ったなんて嘘よ。イオンと同じものがほしかったの。ただ、それだけ。自分で買いに行ったの。

それは、レンさんに、イオンさんが、もらっていたから悔しくて・・・・とも、きこえた。

イナン

そのネックレスを見て思い出してよ。私たちと、過ごした数日間を

イナン

・・・・うん・・・・

ドキドキして、これ以上は、何も言えなくなる。

イナン

そういえば、昨日の返事、まだ、聞いてないなぁー。健ってば、ずっと黙ったままだし。あっ、それと、もうひとつ聞きたいことがあったんだけど

イナン

えっ?

私が、湖で倒れたとき、わたしのこと、どうやって助けたの?

ドキッ

イナン

どうして、赤くなったりしたの?

そ、それいまさら聞く?

(言えないよぉー、言えるわけないじゃん)

イナン

なによ。教えてくれてもいいじゃない

か、勘弁してよ、ほんとに

イナン

ふーん、じゃあわたしの質問には、答えられないって訳だ。

えーっと・・・・

(どんな質問だっけ)

イナン

キスは、どうしてするの?

ほら、もう、式始まるよ?急がなきゃ!

ぼくは、ごまかした。

ほら、いくよ

イナン

ほんとに、奥手と言うか、鈍感というか・・・・

・・・・・

イナン

ねぇ、健、こっち向いて

えっ?

ぼくは、振り向いた瞬間、唇を奪われていた。

・・・・え~っと、これは・・・・

ど、どういうことかな?💦💦💦😨

イナン

こういうときは、目をつむるんじゃないの?

そ、そうなんだけど、いまのは、不意打ち過ぎて、忘れたというか・・・・なんというか・・・ってか、なんで?

イナン

・・・さぁ、なんでかな

か、からかわないでよ。そういうの、傷つくよ。男でも・・・・

イナン

それが、答えだよ

えっ?意味わかんないんですけど

イナン

知ってたよ?健が、必死に
わたしを、助けようとしてくれたって

し、知ってた?あ、あれは、人口呼吸だからね?ご、誤解しないでね

イナン

へぇー、そうなんだ。残念

そ、そうだよ

あー、どうか、今の会話(&キス)を、誰も聞いてませんように。

岡田

ざーんねんやな。見てしもたわ

その、独り言が、なぜか聞こえていたかのように、にやりとする岡田だった。

きみ、そんなキャラだったっけ?

岡田

見てしもたわ。キスから、ぜんぶ。しかも、2回目ね。ラブラブやな

ってか、なぜ、また、関西弁?

そして、いよいよ、イオンさんと、レンさんの結婚式が始まった。

地球と、変わらない。

ほんとに、異国なのか?

2次元なのか?

V6

おめでとう!!

クラッカーを、ならし、盛り上げる。

イオン、幸せになるよね?

うん、大丈夫だよ、きっと

ありがとう、みなさん。

イオンさんは、にっこりいい笑顔だ。

僕たちは、みんなにお祝いの歌を届けた。

坂本

最後に、歌のプレゼントです。

長野

地球で僕たちが、ライブの時によく歌う王道の歌を歌います!こんなお祝いしかできませんが。

V6

短い間でしたが、お世話になりました

イナン&イオン

このご縁、絶対わすれません。

V6

僕たちから、愛を込めて・・・・・

イナンが、ずっとこっちを見つめている。

僕はその目を離せないでいたんだ。

🎵🎶君が描いた未来のなかに僕は今映っているの?

遠い夢の中へ 歩いて行こう

どこまでも~🎵🎶🎵🎶🎵

🎶🎵🎶🎵

🎶🎵I want to Change the world 風を駆け抜けて何も恐れずにいま勇気と笑顔のカケラ抱いて🎵🎶🎵🎶

僕らの歌には、夢とか希望、勇気って歌詞がたくん出てくる。

この歌を、ルキアさんにも聞いてほしいと思った。

少しでも、届きますように・・・

🎵🎶🎶🎵花が芽吹く姿とか変わり行く町だとか🎶🎵ずっと気に止めないでいた気にかける余裕もなく🎶🎶🎵

剛🎶🎵僕は少し疲れてたかな

健🎶🎵君がいてくれて救われたんだ

V6🎶🎵ありがとうの言葉がいまそっと僕らを包むだろう。それはほんの些細なこと僕は見つけられたよ🎶🎵🎶

なぜか、いつも歌っている歌のはずなのに涙が出てきた。

そしたら、メンバーもみんな泣きながら歌ってた。そして、笑ってた。

V6

最後まで聞いてくれてありがとうご

イナン「ありがとう。いい歌だね

レン

心に響く歌でした。

イオン

素敵な歌をどうも、ありがとう

、ダンスを踊ったし、岡田は、ピアノを弾いていたし、いのっちは、カメラを構えてるし、大活躍だったんだ。

そして、別れの船が、港までやって来た

岡田

・・・・・・

1人寂しそうな顔をする岡田に・・・・

長野

どうした、岡田

岡田

なんでも、ないよ。

そう答えたが、

長野

アミさん、いないね

結婚式にも、そして、船を見送る参加者のなかにいなかった。

イナンと、イオンさんの、友人なら呼ばれていてもおかしくはない。

いのっち

やっぱり、フラれたんやないの?

なぜか、関西弁で聞く、いのっち。

岡田

アミは、こないよ。というか、これないんや

さっきより、悲しそうな顔になる。

岡田

あんなこと、言っちゃったもんな~

寂しさを、堪えようとしているようにも見える笑顔。

・・・・・

いのっち

なぁ、健、最後ぐらいイナンちゃんに、なんか言ったら?もう、これで、ほんとに、別れなんだぞ?

長野

ほら、健。なんかあるだろ?

あ、ありがと、げ、元気で💦💦

ササっと、井ノ原君の後ろに隠れた

そっけないやつだな~

いのっち

おまえ、子供か?イタヅラが、ばれた子供か?わかった、健。おまえ、さては、イナンちゃんとなんか、あったな?

な、ないよ(図星)

←真っ赤になる

イナン

みなさん、お元気で

そろそろ、出発だから、船に乗り込む僕たち。

V6

お元気でー!

イナン&イオン&レン

ありがとう!

V6

さようなら!

口々に、別れの言葉を言う。

ぼくは、まともになにも言えずに隠れていた。

イナン

バイバイ、健

・・・・・・

長野

やっぱり、なにかあったんだね、健。

坂本

わかりやすすぎだぞ、おい

岡田

俺は知ってるで?イナンさんと、健君が、キ・・・

キスしようとしていたと、言おうとして、口を塞がれ、

岡田!!

いのっち

き?キってなに?

岡田!!なんで、知ってるんだよ

いのっち

なに?岡田、イナンさんと、健が、何してたんだよ

な、なんでもないよ?

にっこりと笑ってごまかす僕。

岡田

あのな、いのっち・・・・

岡田ー?あとで、どうなるか、わかってる?

にこやかな、健君の、目が怖い。

岡田

えっと・・・いややっぱり、なにもみてませんでしたー!

いのっち

あ!逃げた!

岡田に逃げられたけど、助かった

坂本

いーよな、ラブラブだった人は

長野

なに?坂本君は、まだ引きずってるの?

坂本

べ、べつに、そういうわけじゃ(図星)

これは、絶対、いじけてるわ。うひゃひゃ、面白すぎだわ

坂本

長野には、なかったのかよ。心を引き付けることとか・・・

長野

ミミさんと、キキさんは、只の仲じゃないとは、思っていたよ?まさか、キキさんのあんな姿を見ちゃって、でも、キキさんは、命がけで彼女を、守ろうとして・・・、結果、俺はミミさんに、怪我をさせてしまったけれど。だからこそ、ミミさんの純粋な恋が、叶ってよかったなって、素直に喜べるんだ。

坂本

そ、そうだよな~

ますます、落ち込んでしまった坂本君った。

長野

あれ?

いのっち

・・・・余計落ち込んじゃったね

そんなやりとりが、続くなか

いのっち

みんな、もうすぐ、地球につくよ!

坂本

戻ってきたんだな、俺たち

やったぁー!!

一番喜んで、旅に出た健が、帰ってきて一番喜んでるよ(笑)

長野

ほんと、帰ってこれないかと思ったよな

いのっち

ほんとだよ~でもさぁ~嫌な予感しかしないんだけど・・・気のせい?

V5

・・・・嫌な予感?

坂本

うわっ、俺も悪寒してきた

剛&岡田

まさか、あれ?

長野

あ~・・・みんなの予感的中率バッチリだよ

帰りたいのに~

そう、そこには、どこから聞いてきたかわからない取材陣たちがズラ~っと並んでいたのだ。

あー、僕たちは、一般人じゃないんだな。アイドルなんだなとあらためて思うよ。

ズラっと並ぶ取材陣たちといまから戦うんだ。

ここからしばらく、V6🆚取材陣たちの戦いをどうぞ(笑)

いのっち

そりゃあ、6人ともいないんだもん。バレるに決まってるじゃん

・・・帰りたいのに・・・・・

V6

帰らせてくれないんだよなぁー

取材陣1

・・あの!しばらく、行方不明になっていたみたいですが

えっ?マジかよ

長野

それは、聞いてないなぁ~

坂本

聞いてないというか・・・予想してなかったというか・・・・

取材陣2

・・体調は?どこへ、何しにどうやって行って帰ってきたんですか?

取材陣3

何があったんですか?

みんなは、口々に聞いてくる・・・。

いのっち

あ~、一言では語れない旅ですね

長野

まぁ、いわゆる極秘の旅だったんですよ、じつは

だってこれは、クイズで当てた旅ですよ?別に行方不明ではないですよね

話すと長いので、勘弁してください

坂本

その前に、はなしても・・・・

岡田

信じてもらえるか微妙なんですわ

6人6様の答えを言っても・・・・

取材陣たち

・・なっとくいきません!!それでも話してください!!

引かない取材陣🆚引きたくても引けないV6の闘いはまだ、続くかと思われたが・・・・

坂本

コホン。一応、プライベートなんで、これ以上は、ノーコメントで

さすが、リーダー!

締めてくれた。

V5

さすが、リーダー!同感でぇ~す

坂本

V6は、このあとも仕事がありますので(ウソ)失礼いたします。

V5

失礼しまぁ~す

取材陣たち

あの!あと、5分でいいんです!!

うわっ!追いかけてくるぜ。聞いてないぜ、あの取材陣たちの数

岡田

・・・ねぇねぇ、坂本君どうするの?

いのっち

また、もとの生活に戻るしなぁー。きっと、明日からも追いかけ回されるよ。

こういうのは、隠し通せばなんとかなるよ!😁

V5

ならねぇよ

😨えっ?そう?

責めるV5と、責められる健くん。

坂本

とにかく何とかしないと

岡田

ごまかすには、あれしかないんちゃう?なっ?長野君

長野

あ~・・・あれかぁ~効くのかなぁ~

V6

ひそひそ

いのっち

よし、一か八かだ。やってみようぜ

結局なんとかなってるし・・・

いのっち

つべこべ言わないの、健ちゃん、いくよ?

くるっ(振り向くV6たち)

ドキン(なぜだかドキドキする取材陣たち(笑))

取材陣1

な、なにか答えてくださるんですね?

マッハブイロク大作戦その1

取材陣3

はぁ?マッハブイロク?懐かしいですけど~

←知っているのか

実はねー僕たちの中で、偽物がいたんですよ。それは、誰でしょうか~?

取材陣たち

え~っと・・・・・坂本君!(わりと即答)

いのっち

マッハブイロク大作戦その2!残念ながら、答えて・・・って言ってませんよね?

正解は、全員本物だぜ♪

長野

無事にみんな帰れたに決まってるじゃないですか。残念

取材陣たち

えっ😱💥?

V6

ってことでー

いのっち

今日も、あなたをはめっチング!ばぁ~い!

V6

そんなの関係ねぇぜ✨

取材陣たちは、ポカーン・・・。

取材陣

!Σ( ̄□ ̄;)はっ、はめられた!!

V6

やったぜ!

俺たちは、車の中で♪( ´∀`)人(´∀` )♪♪( ´∀`)人(´∀` )♪♪( ´∀`)人(´∀` )♪

ハイタッチをした。

はぁー気持ち良かったぁー

岡田

変な作戦やな

長野

そうだね。普通に逃げてきても、よかったかな・・・

いのっち

まぁまぁ、いいじゃん。俺たちだけの極秘の旅だろ?

坂本

さっきまで、いのなきにかく!って言ってたのに(笑)

世間の人には、知られたくない旅だな・・・たしかに。

坂本

(笑)おまえら、わかりやすいよ

家に帰る車のなかで僕たちは、

いのっち

そうだ。健、改めて聞くけど、そろそろ白状しろよな~?イナンさんとなにがあったか

最後まで二人でいてずるいぞ!お前だけ

長野

仲良くなっちゃってさ

えーっと、だから、それは~

岡田

キスしとった

さらっと、答える岡田。

岡田!!言うなって言ったじゃん!

坂本

へぇ~、キスねぇ

ち、違うよぉ~

ち、違わないけど・・・

健(岡田のやつぅ!あとで、こらしめてやる)

坂本

やることは、やったんだ

運転しながら、坂本君が、答える。

だから、なんていうか、

岡田

2回目だったんやて

うひゃひゃ、健、暴露されてるじゃん

・・・・・・

もう、どうでもよくなってきた。

ファンの人に知られるよりはいいけどさぁ~

長野

でも、残念だね。そこまで、したのに、一緒にいられないなんてさ。

坂本

だから、言ったじゃん。好きになるなよ?って。俺の忠告聞かないから。忠告する前にお前の気持ちはわかってたけど。

V4

・・うんうん。

岡田

仕方ないよな。世界が違う人なんだしさ。

いのっち

でも、それ(ネックレスを指しながら)ちゃっかり、もらったんだって?

うん!僕の一生の宝物なんだ!

いのっち

でさぁー、ものすご~~く、はなし、変えるるけども

岡田を見て

そういう、岡田は~どうなったのかな~?あの、女の子と。指輪、二つしちゃってるし。なんか、意味が、あるのかなぁ~?あのときは、買わされたとかなんとか言ってなかった?

そうだよ!岡田

長野

見送りのときも、姿見なかったね。謝れなかったの?

長野くんが、聞いた

いのっち

じゃなくて、フラれたんじゃないの?だって、アミさんだっけ?彼氏がいたのか、仲良くしてたぜ?

・・・・あれから、会ってないんじゃの?

みんなから、いろいろ言われて、岡田は、口を開いた。

このときの岡田の顔は、かなり悲しそうな顔をしていた。

岡田

その、彼女は、もう、いないんや

坂本

いない?いないって、どういうことだよ。

坂本君も、思わず話にはいる

岡田

・・・・・・

長野

岡田?

岡田

・・・彼女は、亡くなったんや

長野

えっ?うそ・・・・

いのっち

えっ?ほんとに?

真実を知ったみんなは、ビックリしている。

うそ・・・・

・・・・マジかよ・・・・

岡田

うそやないわ。組織に狙われてた俺を、庇って撃たれた

長野

じゃあその指輪のもうひとつは、彼女の?

岡田

・・・そうや。あのとき、俺が、買ってあげた指輪や。

岡田の指には、二つ指輪がはめられている。

あのときは、買わされたって言っていたのに・・・・大事そうにしている。

岡田

本当は、ずっと隠そうと思っていたんや。

・・・それじゃあ、あの夜、おまえが、いきたくないって言ったのは・・・・

岡田

・・・・そうや、あの日彼女は死んだんや。

あの、流れてきた辛い気持ちは、切ない気持ちは・・・・岡田の心だったんだ。

坂本

・・・・岡田、もしかして、俺たちが、彼女のようになってほしくなかったから、あんなこといったのか?

坂本君は、運転しながら、岡田に聞いた。

岡田

・・・そうや。大事なメンバーたちやから・・・・

なんで、本当のこと言わなかったんだよ!おれ、お前のこと・・・・殴っちゃったじゃないか!!

岡田

ごめん、みんな・・・

坂本

・・・人のなくなる姿を、目の当たりにしたんだ。剛、もういいだろ?許してやれるよな?

当たり前じゃん・・・ってか、岡田、ごめん。お前の心、知らなかったから・・・・

岡田

いいんだ。剛君。説明しやんかった俺も、俺やから・・・・

いのっち

岡田は、よく耐えた。よく、頑張った!彼女のぶんも頑張ろうよ!

長野

その指輪、大切にしなきゃね!

岡田

思い出すとつらいけど、彼女は最後にこういってるように思ったんや。見送るみんなの後ろに、確かにアミはいたんや。

アミ

~笑ってて、笑ってればいいことあるから~

そっか、そうだったんだ

長野

彼女が、守ってくれた命、大事にしなきゃね。

いのっち

そうそう、俺たちは、彼女のぶんまで、生きようよ!

岡田

ありがとう、みんな

いのっち

よっしゃー!坂本君、みんな、このまま遊びに行こうぜ!

坂本

いや、それは・・・・

みんなは、疲れているみたいだ

坂本

あのなぁ、井ノ原。俺たち、ものすごく疲れてるんだ。とりあえず帰ろうか

井ノ原

えー、帰るの?

え~?行くの?

長野

帰るんです。とてもそういう気分じゃ・・・

当たり前じゃん。おれ、かえったら、すぐ寝るわ

いのっち

健は、きてくれる?

いや、僕も疲れたから、井ノ原君ひとりで、どうぞ?

いのっち

博ー

長野

ごめん、井ノ原・・・俺も帰るわ・・・(さっき、言ったじゃん)
おやすみ

岡田

いのっち、ほなまた来週!

坂本

じゃあな。ここから先はお前が運転してけ。

すでに、年上&年下コンビは、降りていた。

V5

どうぞ、ご自由に

いのっち

えー、みんな、冷たい~
ひどいや😭

と、取り残された井ノ原だった。

これで、僕たちの短かったような長かった旅は終わった。

この船旅は、僕たちの心の宝箱にしまっておこう。

坂本

なんか言ったか?

なぁんでもないよ?じゃあ、また明日ね!

長野

みんな、おやすみ。それと、お疲れ様

・・・・・

心の宝箱・・・。

また、開くときが来るかもしれない

クリスタルが、なくても、僕たちの心は繋がっているって、わかるんだ。

楽しいとき、辛いとき、苦しいときもいつも一緒にいて、いつまでも、乗り越えていきたいって思えたんだ。

毎日みんなの心を感じながら、仕事に、うち込んでる!

みんな、おはよう!

今日も、いい天気だ。

空を見ながら呟いた。

今日も頑張るぞ!

終わり

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