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たんぽぽ見たら悲しくなるなぁ() 後悔って後々から押し寄せてくるから嫌や…
おじいちゃんが笑っているように見えたのなら大丈夫だよ…!夏帆ちゃん!
おじいちゃん
ねぇ
おじいちゃん
目を開けてよ…
またこの夢を見た
春になりある日が近づくにつれてこの夢は進む
もうおじいちゃんはここにはいないのに…
私はおじいちゃんとの二人暮しだった
小さいときに両親が亡くなったから
おじいちゃんはたんぽぽが大好きで
よく春になると摘みに行った
けど、思春期っていうやつは誰にでも来るもので
その頃の私は荒れていた
何度おじいちゃんに罵声をあびせたか
考えればきりがない
でもおじいちゃんはその言葉が本心じゃないと信じてくれていて
ただ優しく
けれど悲しそうな顔で黙っていた
ある日おじいちゃんにムカついた私は雨の中飛び出して行ってしまった
家に戻ったのは昼もすぎた頃だった
玄関先に近所のおばさんがいて何と言えばいいのか分からない
そんな顔だった
おばさんの口から出てきた言葉は私の思考回路を停止させた
おじいちゃんは私を追いかけて風邪をこじらせてしまい亡くなったのだとおばさんが告げた
私のせいだ…
私が…
私が家を飛び出したから…
あの夢は私の願望なんだろうか
そんなことを思いながら
身支度を整え家を出た
もちろん向かった先はおじいちゃんのお墓の前
大好きだったたくさんのたんぽぽに囲まれて
おじいちゃんが笑っているような気がした