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僕たちはあの人の家へ向かった。

桜(サクラ)

こんな所?

薺(ナズナ)

まぁバレにくいけど...なんていうか

紅葉(モミジ)

不気味です

楓(カエデ)

着きました...

桜(サクラ)

ここ?

薺(ナズナ)

わぁ

紅葉(モミジ)

凄っ

コンコン

楓(カエデ)

芹さん...!

ガチャッ

芹(セリ)

あれ?楓さん

芹(セリ)

どうしてここに?

楓(カエデ)

匿って...ください

芹(セリ)

入ってください。お友達も

芹(セリ)

あの後どうしたんですか?

芹(セリ)

オータム国行きました?

楓(カエデ)

はい...えっと...

桜(サクラ)

俺はスプリング国の第一王子、五十嵐桜

薺(ナズナ)

ウインター国の第一王子、鳳凰薺

紅葉(モミジ)

オータム国の第二王子、椎葉紅葉

芹(セリ)

こんな偉い方々がなぜこんな所に?

楓(カエデ)

えっと...今、追われてて

楓(カエデ)

ここだったら大丈夫かなって...

芹(セリ)

そういうことですね

芹(セリ)

わかりました

芹(セリ)

そういうことなら大丈夫ですよ

楓(カエデ)

ぁ...ありがとうございます

薺(ナズナ)

それにしても、丁寧な言葉遣いだよね

芹(セリ)

まぁ...そうですね

桜(サクラ)

楓良かったね!ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙

楓(カエデ)

はい...ッ!

紅葉(モミジ)

これで一安心だな

薺(ナズナ)

俺達もここに居ていいか?楓が心配なんだよ

芹(セリ)

いいですけど働いてもらいますよ?

桜(サクラ)

任せて!

薺(ナズナ)

任せてくれ

紅葉(モミジ)

仕事なら大丈夫!

楓(カエデ)

なんでみんなも...

桜(サクラ)

心配だからでしょ?

桜(サクラ)

今も謎なんだからね?

楓(カエデ)

ぁ...はい

それから仕事をしていきながら隠れる日々を過ごした。

芹(セリ)

楓さん。それは?

楓(カエデ)

お花の本です

芹(セリ)

この辺お花咲いてないですからね

楓(カエデ)

(՞ . .՞)"

楓(カエデ)

色んなお花があるんですよ?

楓(カエデ)

これは世界に3本しか咲いてないんです

楓(カエデ)

こっちは僕がいた世界ではよく見るけどこっちではあまり見ません

芹(セリ)

そうなんですね

芹(セリ)

それにしても綺麗ですね

芹(セリ)

知らないお花まである

楓(カエデ)

実は...これ自分で作ったんです

芹(セリ)

自分で?

楓(カエデ)

はい...下手...ですよね

芹(セリ)

下手じゃないですよ?説明も丁寧ですし、写真も綺麗です

楓(カエデ)

ぁ...ありがとうございます///

桜(サクラ)

何あれ。目の保護すぎる

薺(ナズナ)

あいつ謎だけどまぁ、楓と仲いいなら問題ないか

紅葉(モミジ)

そうですね。楽しそうで良かった

色んなお話をしながら、数週間が経った。

芹(セリ)

どうしましょ

楓(カエデ)

どうしたんですか?悩み事...?

芹(セリ)

まぁそんなところです

桜(サクラ)

楓(カエデ)

桜(サクラ)

父上から手紙が何通も来てさ。帰らなきゃ行けなくなった

薺(ナズナ)

俺も

紅葉(モミジ)

俺も

楓(カエデ)

ぁ...

楓(カエデ)

帰ってください...僕は大丈夫ですから...

桜(サクラ)

本当に?遠慮してない?

楓(カエデ)

んん...大丈夫です...!

桜(サクラ)

そう?

楓(カエデ)

はい...!

桜(サクラ)

ごめんね?

薺(ナズナ)

ごめん

紅葉(モミジ)

ごめんな

楓(カエデ)

大丈夫です...!

そして兄様達は自分の家へ帰って行った。

芹(セリ)

楓さん

楓(カエデ)

芹さん?

芹(セリ)

すみません。これから出かけなきゃ行けなくなったんです

楓(カエデ)

なら僕も...

芹(セリ)

いえ。楓さんは1人でお待ちください

芹(セリ)

すぐに帰ってきますから

楓(カエデ)

本当...ですか?

芹(セリ)

はい。約束です

楓(カエデ)

行ってらっしゃい...

芹(セリ)

行ってきます

芹さんは3日経っても帰ってこなかった。

楓(カエデ)

忙しいのかな...

芹さんが帰ってくるのを待って7日が経った。

楓(カエデ)

芹さん...どうしたんだろう...ッ

コンコン

あ、芹さんだ...!

そう勘違いした俺は扉を開けてしまった。

ガチャッ

理久(リク)

楓!探したんだぞ!

楓(カエデ)

な...んでッ...

理久(リク)

なんでこんなところに!帰るぞ!

楓(カエデ)

やめ...ッ!

芹(セリ)

楓さん

ドッ

楓(カエデ)

ど...して...ッ

昔から僕は人に騙されやすかった。

優しい人だと思ったら僕を虐めてくる人だったり。

遊んでくれるのかと思ったら性行為しようとしてくる人だったりと散々だった。

人を信用出来なくなり、喋ることも少なくなっていった。

今だってまさにそれだ。

優しい人かと思ったのにって後悔した。

なんで僕はこんなにも人を信じるんだと。

楓(カエデ)

パチッ

芹(セリ)

起きましたか

バッ

楓(カエデ)

な、で...ッ!

芹(セリ)

すみません。嘘ついて

楓(カエデ)

ひど...ぃッ(泣)

ガチャッ

理久(リク)

楓起きた...何があった!

理久(リク)

芹!なにかしたのか!

芹(セリ)

何もしておりません。

楓(カエデ)

ふッ...(泣)

なんで仲良いの。

なんで騙したの。

ずっと、僕が空木様から逃げてるって知ってた上で僕を招いたの?

なんで?

酷いよ。

酷すぎる。

理久(リク)

楓?

楓(カエデ)

なんで...僕なんですか

理久(リク)

え?

楓(カエデ)

なんで僕じゃなきゃダメなんですか...

楓(カエデ)

もっといい人居るでしょ...?

楓(カエデ)

僕なんかじゃなくて...いい人...ッ(泣)

理久(リク)

楓だから好きなんだよ

楓(カエデ)

え...?

理久(リク)

楓。初めて会った時のこと覚えてる?

楓(カエデ)

初めて...?

理久(リク)

そう。パーティーで俺たち一緒にお花見たでしょ?お話もした

理久(リク)

その時から一目惚れなんだ

理久(リク)

お花に話しかけてる楓も、可愛い楓も、何処か怯えてた楓もどれも好きなんだよ

楓(カエデ)

でも...ッ

理久(リク)

楓、本当は五十嵐家の隠し子だろ?

楓(カエデ)

ッ...

理久(リク)

何となくそう感じた

理久(リク)

五十嵐家の執事はあの時全員パーティーの会場に居たしおかしいと思って調べた

楓(カエデ)

ッ...

理久(リク)

ずっと探してた

理久(リク)

そして五十嵐家じゃなくて空木家に引き取るつもりだったんだ

楓(カエデ)

だから...僕を...?

理久(リク)

そうなるかな

理久(リク)

助けたかったんだよ。楓を地獄から

楓(カエデ)

でも...僕ですよ...?

楓(カエデ)

黒髪で嫌われてるし...出来損ないだし...ッ(泣)

理久(リク)

黒髪でも嫌われてても、出来損ないでも俺は楓が好きだ

理久(リク)

今まで黙って楓を探しに行ってごめん

理久(リク)

怖かったよな

楓(カエデ)

ッ...本当に僕でいいんですか...?

楓(カエデ)

後悔...しませんか...?

理久(リク)

するわけないだろ?

理久(リク)

俺が好きなのは楓だからな

楓(カエデ)

お願いします...ッ

理久(リク)

うん。よろしくね

まだ、不安なことはあるけど一応助けてくれる人が見つかった。

僕は空木家の家に住むことになった。

空木様専用の庭園にも入れた。

楽しかった。

芹(セリ)

楓さん

楓(カエデ)

騙した...?

芹(セリ)

すみません。悪気はないんです

楓(カエデ)

じゃあ...なんで

芹(セリ)

空木様同様、助けたかったんです

芹(セリ)

私も知ってました

芹(セリ)

楓さんが辛そうなの

芹(セリ)

お花を見てる時が1番楽しそうなのも知ってますよ

楓(カエデ)

芹さん...?

芹(セリ)

騙したことはすみません

芹(セリ)

良ければこれからも仲良くしていただきたいです

楓(カエデ)

もう...裏切らないでね...?

芹(セリ)

もちろんです。

芹(セリ)

私は楓さんのお友達ですからね

楓(カエデ)

うん...!(*´˘`*)

理久(リク)

楓。お散歩しよう

楓(カエデ)

はい...!

出来損ないの嫌われ王子は貴方の前から消えたいと思います。

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