最初はまさか一緒に入ってくれるとは思わなくて。
爆豪
なぁにニヤけてんだ。
◯◯
いや、初めて一緒にお風呂に入った時のこと思い出してさ。
◯◯
勝己君こういうことしない人だと思ってたから。
爆豪
とんだ偏見だな。
◯◯
ごめんごめん。
爆豪
好きなヤツと風呂入らないほうがどうかしてる。
◯◯
もしかして誘ってくれるの待ってたりした??
爆豪
そりゃ。まぁ。オレも◯◯がこういうことしないヤツだと思ってたから。
◯◯
なんだお互いさまか。
◯◯
好きな人とお風呂入るのって世の女子の憧れじゃん??知らんけど。
爆豪
知らんのかい。
◯◯
話かわるけど、もうすぐ付き合って5年じゃん。私が告白して今日まで続くなんて思わなかった。
爆豪
…のぼせたか??
◯◯
のぼせてません。真面目に話してるの。
爆豪
わりわり。
爆豪
◯◯に告白されたのはほんとにびっくりした。実のところあの時はその気じゃなかったんだ。
◯◯
え、ひど。
爆豪
待て待てまだ言わせろ。
爆豪
数ヶ月で別れるんだとたかを括ってたんだけど。◯◯のその…。
◯◯
その??
爆豪
ふわふわしてて、目を離したらどっか行ってしまう風みたいなヤツで、見た目アホっぽいのに俺の知らないこと何でも知ってやがる。
爆豪
そんな◯◯に惹かれてった。その表情を他の誰にも見てほしくないくらいに。
◯◯
“見た目アホっぽい”ってのが勝己君らしい表現でいいね。
爆豪
いやマジでアホっぽいていうかアホな時あるから。
◯◯
マジ!?至って普通を装ってるんだけどなぁ。
◯◯
私は付き合ってすぐ確信したよ。勝己君とは前世から一緒にいたんじゃないかって思うくらい波長合うし。これから先もずっと一緒にいられるんだなって。
爆豪
…。
◯◯
のぼせたの??
爆豪
ちっげーよ。俺は◯◯のこと全部分かってたつもりでいたけど。そうじゃなかったみたいだ。
◯◯
あがるの??
爆豪
おう。
爆豪
俺のこと好きになってくれてありがとな。
爆豪
俺も◯◯のこと大好きだ。これまでも、この先もずっと。
この言葉で一気にのぼせて、あとを追うようにお風呂を出た◯◯でした。