玲
颯斗
いつもはお互いにおかえりって言うけど 今日はそれもなし。
結局あの後1回も玲くんに話しかけられなかったし、 怒らせちゃったから目も合わせてくれない。
謝ったことは言わないで、 ってなおくんに頼んだのもあるけど。
自分でちゃんと報告して謝りたいから。
でもさ、同じ家にいるのにこんなの寂しすぎる。
颯斗
玲
ね、返事もしてくれない。
……寂しいじゃん。
家帰ってきてからずっと 颯斗が俺の後をついてくる。
手洗う時も、部屋着に着替えてる時も 俺にぴったりくっついて回ってる。
今だって、夕飯の準備のためにキッチンに入った俺の斜め後ろにずっと立ってるし。
初めは水でも取り来たのかと思ったけど、 一向にいなくなる気配がない。
なんか今日の颯斗はよく分からない。
楽屋ではずっと不機嫌そうだったし、 なおくんに八つ当たりしてたし。
…..不機嫌なのに気づいてたのは俺、とあと なおくんくらいだけど。
なんかしんどいこととかあったのかな、 言ってくれれば俺だって話聞くくらいは出来るのに。
でも、俺は口聞かない。
ちゃんとなおくんに謝るまでは。
どんな理由があってもあんな態度は良くないから。
楽屋ではちょっとキツく言っちゃって、そこからなんやかんや皆に絡まれて話できなかったから正直気にはなってたんだけど。
...それにしてもなんでこんなについてくるんだ?
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