マッシュ
僕は、
もうやめ、て……くだ、さ…
マッシュ
あと何回
あと何十回とこれを続けなければ いけないんだ
ぉ、ねが……るし……
……
マッシュ
マッシュ
マッシュ
マッシュ
ズルズルとへたり込み 足を抱える
マッシュ
マッシュ
とぼとぼと人混みの中を歩いていく
すると、ローブのポケットから ブーッブーッと振動が伝わってきた
マッシュ
マッシュ
振動の正体は”スマホ”という魔道具
液晶に映し出された文字はスマホの 中にある1つ、連絡機能がついている ものからだった
パスワードを入力し 連絡用アプリを開く
フィン
フィンの文を見てマッシュの 心はじわりと暖かくなる
レモン
フィン
ランス
レモン
ドット
ドット
ランス
1人が話せばグループ連絡は ワイワイと盛り上がる
それぞれがどんな顔をしてこの文を 送っているのか容易に想像できて マッシュはクスリと笑った
そして、マッシュも文を打っていく
マッシュ
フィン
レモン
ランス
ドット
自分の送った文に対して 同時に4人の返事が返ってきた
マッシュ
立ち止まってスマホを見ていると 再びスマホが震え出した
マッシュ
マッシュ
マッシュ
液晶に映っている名前に マッシュは固まる
マッシュ
そのままスマホは3、4回ほど 震えピタリと止まった
マッシュは何も考えずに 通信履歴を確認する
マッシュ
そこにはおびただしい数の 通信が来ていた
その相手は全てレイン
マッシュ
マッシュは消え入りそうな声で言った
マッシュ
嫌な予感がして足早に帰る
…
着いた家は小さな一軒家
これといったものはなく、ただ1日 乗り切れるくらいの食べ物と 家具があるだけの寂しい家だ
マッシュ
マッシュ
マッシュ
ゆらりゆらりと体を動かして 浴槽に向かう
マッシュ
ローブと白だったシャツを脱ぎ 汚れを確認する
そこに付着していたのは赤黒い液体で スプラッター映画のような 付き方をしている
そして、もう1つ目に入るのは 服を広げた自身の手
殴るために使った骨の部分にも 血が付いており時間経過と外の風に 当たったせいで乾いている
マッシュ
気だるげに呟くとマッシュは 風呂場に入った
マッシュ
真っ黒なカバンから先程の服と全く同じの白シャツを出せば袖に腕を通し ボタン一つ一つを閉じていく
ピンポーン
そこで、家のインターホンが鳴った
マッシュ
相手に聞こえるかどうか分からない 声の大きさで玄関に向かって 返事をする
まだ髪も乾かしていないが相手を 待たせるわけにはいかないので パタパタと玄関に向かった
何故(なぜ)だろうか、いつもより 浴槽から玄関までの道のりが 長く感じ、心臓がバクバクと 音を立てていた
その音は、まるで何かを 警告しているようで…
マッシュ
マッシュ
マッシュ
レイン
レイン
マッシュ
マッシュ
マッシュ
腕を強く引かれ抱きしめられる
レイン
レイン
マッシュ
鼻先がツンとし、目元が熱くなる
レイン
レイン
マッシュ
マッシュ
レイン
マッシュ
マッシュ
レイン
マッシュ
マッシュ
マッシュ
もうここには来ないでください
レイン
マスター
マスター
マスター
マスター
マスター
マスター
マスター
マスター
コメント
6件
美味しいね〜( ^π^ )モグモグモグ…
続きが気になりすぎるー∩^ω^∩