泣いて

千冬目線

今、俺の前にいるのは、

「ペヤング！」って叫んで起き上がりそうな場地さん

名前を呼べば「なんだぁ？」って言って応えてくれた場地さんはもう居ない

「半分個な？」って言って八重歯を見せながらニカッと笑ってくれる場地さんはもう居ない

何度も何度も呼びかける。 もちろん返事はない

わかってる

場地さんは死んだ。

でも……

受け入れられない自分がいる

俺の後ろで呼びかける声がした。

そう言って振り向く。

でも、そこに居たのは東卍メンバー、、、

冷静に三ツ谷君は言った

ドラケン君も冷静だ

どうしてみんなはそんなに冷静何だ？

仲間が死んだというのに そして、今日は葬式だというのに

誰かが言う。

今までどうり？

何が？

場地さんはもう居ない

どこが今までどうり？

耐えきれず、感情的になる

拭っても拭っても溢れ出る涙

自分でもびっくりするくらい冷たく尖った声が出る

耐えきれなくて、その場を逃げる

溢れ出てくる涙……

千冬へ 泣いてんのか？ははっ この手紙を読んでるってことは…… もう、俺……死んじまったのか もうお前らと喧嘩することも バイク乗ることもできねぇのか……。 つれぇな…… 千冬……ごめんな… 守りたかった。。。俺にとって一虎も大事な創立メンバーだ。 俺の宝だ。。 泣くなよ…千冬 まだこっちには来んなよ。 ペヤング持ってこいよ！ じゃーな

ふわ

その瞬間、俺の身体は何かに包まれたような気がした

一瞬、、悲しそうに微笑む場地さんが見えた気がした。

場地さんの声がはっきりと聞こえた

数ヶ月後