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俺らはなんにも知らない
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なんで知っちゃいけないの?
頭では分かってるけど
よくわかんない
俺はあとにいの弟
家族のことは
俺にだって知る権利があるはず
俺にはまだ早いのかな
大きくなったら教えてくれるのかな
大きくなるってどのくらい?
そんなに待てないよ
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ak
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あとにいが
夜ご飯の準備をしている
俺ら6人の部屋
今はおれひとり
あとにいの机
引き出しを見ることはない
なにか
ヒントがあるかもしれない
引き出しを開く
おっきい茶色の封筒を見つける
封筒の中身を見る
紙が何枚か入っている
俺の手は止まらない
俺はまだ
漢字が読めない
でも
なんとなく分かっちゃったんだ
この紙に書いてある内容が
「DNA鑑定の結果」
「父:不一致」
「血縁である確率:50%」
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紙を取られる
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あとにいが内緒にしてた理由
俺の行動が
どれだけ勝手だったか
今更後悔しても遅い
あとにいの優しさを
踏みにじってしまった
涙がとまらない
tg
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涙で霞んで
あとにいの顔がよく見えない
怒ってる?
困ってる?
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ああ
どこまで優しいんだろう
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あとにいが謝る必要はないのに
これもまた
俺を想っての行動
なら
今度こそ応えてあげなきゃ
無理やり涙をとめて
あとにいの目を
真っ直ぐ見て
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あきにいには
話しちゃいけない
勘づかれてもいけない
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どたどたと
小走りで部屋を行く
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あきにいもまた
俺の事を想ってくれてると分かった
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俺ら6人の部屋に戻ると
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2人がベッドの上でくつろいでいる
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2人の兄の間に寝転がる
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だれも
なんで怒られたのか聞いてこない
これもやさしさなんだろうか
そこからは
無言の時間が続いた
毎秒揺れ動く俺の心
お兄ちゃんふたりがそばに居てくれるだけで
なにも話しかけてこないだけで
俺の心は安定する
安心する、落ち着くと
言った方がいいかな
ふたりの優しさが暖かくて
安心して
俺は
お兄ちゃんふたりの間で
眠りについた
窓から見える
真っ赤な空
気がつけば
もう夕方
時計を見ると
短い針は
5の文字を指している
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あれ?
いつもこの時間は
けちゃにい夜ご飯を作りにいくはず
tg
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kt
kt
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けちゃにいもまた
俺を想って
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長い時間昼寝をしたせいで
夜なかなか寝付けず
リビングに向かう
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リビングに居るのは
りいぬくんと
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しおんくんだけ
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りいぬくんも
俺を想ってくれてる
今日たくさんやさしくしてもらったんじゃない
いままで
そのやさしさに気づくことができなかったんだ
でもまだ遅くない
今気づけたから
これからもみんなの優しさに
触れることができる
甘えることができる
末っ子の特権かな!!
so
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きっと彼も
俺を想ってくれてる
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俺が来ちゃったから
やりたいことできないのかな
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so
so
tg
so
so
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しおんくんが
人の手を怖がるのは知ってる
でも
俺と触れたいと想ってくれてるのが
分かったから
震える彼の手を
にっこにこ笑顔で
合わせてやった
すると
彼も笑顔になる
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りいぬくんも微笑んでいる
みんなの優しさを胸に