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俺、恩師に裏切られました

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俺、恩師に裏切られました

18 - 総集編 -Ⅰ-

♥

65

2024年12月15日

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ここは、魔法が存在する世界

街へと一歩踏み出してみれば

あらゆる魔法を駆使して生活を送っている 人々の様子がうかがえる

魔法と聞くとよく連想されがちなのが

火球などの攻撃魔法だろう

だが街のどこを見渡しても

そんな危険性の高いものを使っている人は 見当たらない

火を起こす者

水を発生させる者

空を飛ぶ者

一般に普及しているのは

こういった

“生活魔法”と呼ばれる類のものだ

これは、そんな魔法に満ちた世界で

とある人物

「裏切り者」への復讐を企(たくら)む

魔法が嫌いな1人の男の物語である

暇72

カハッ、ゲホゲホッ

ある男が白いベッドの上で咳き込んでいる

青白い顔

どうやら悪夢を見てしまったようだ

彼こそがこの物語の主人公

名を、“暇72”という

いるま

ドタドタ…なつッ!

暇72の声を聞きつけて 彼の元まで飛んできたのは

紫色の髪をした小柄な男

暇72

いる、ま…?

彼がそう呼んだこの人物、”いるま“は

暇72の同居人

彼らは親友関係にある

彼らの出会いは三年前

憲兵に目をつけられた暇72を

いるまが助けたことから始まった

なかなか警戒を緩めない暇72だったが

事情を聴かず世話を焼くいるまを見て

彼に対する認識を改めていく

しかしそう単純には事が運ばない

暇72がいるまを信じ始めた矢先

いるまは彼にある提案を持ちかけた

いるま

調べ物を手伝ってほしい

そう言った彼は

暇72を地下室へと招き入れる

その部屋で

暇72は知ることとなった

いるまの言う調べ物

その全容を__

いるまが暇72に手渡した1冊のノート

それは彼が独自でまとめた

ある実験に関する調査記録であった

一悶着の末

自分の復讐に利用できるのではないか と考えた暇72は

いるまを信頼し始めていたこともあり

彼の提案に乗ることを決意する

そして二人は

その実験の真相を暴くべく

協力して”調べ物“を進めることになった

時は戻り現在

朝食を済ませた2人は

国内最大級を誇る図書館 「国立大図書館」へと向かった

真相に1秒でも早く近づくために

今日も今日とて手がかりを探す

彼らは並ぶ本棚を横目に

館内最奥にある館長室へと向かった

ここを訪れた際のルーティン

それはまず最初に

館長に挨拶しに行くこと

長い階段を登り

館長室の扉の前に立つ

if

あー悪いんやけど

if

今館長おらんで

後ろから声をかけられ

振り向く2人

青い髪のスラッとした青年がそこにいた

暇72

いふさん!!

その青年、ifは

彼らに館長の不在を伝える

不在ならば仕方がない

館長への挨拶は諦めよう

2人は倉庫の鍵をifから受け取って

その場を去った

倉庫へと足を踏み入れた2人は

早速

棚から書籍を取ってきて

片っ端から読み漁る

数時間後

作業に疲れた暇72は

とうとう眠気に負け

作業椅子に座ったまま意識を落とした

そして

今朝と同じ悪夢をみる羽目となる

自分の名を呼ぶ声で目を覚ました暇72

彼の目に飛び込んだのは

必死に彼の名を叫ぶ親友の姿だった

彼はパニック状態の親友を落ち着かせようと 発声を試みるが

それは叶わない

彼は過呼吸に陥っていたのだ

意識が遠のく

だが彼の耳はかろうじで

いつの間にか倉庫に駆けつけて来た ifの声を拾うことに成功した

彼の機転もあり

暇72は何とか回復する

一難去ってまた一難

今度はifが

火柱に包まれるという事案が発生した

彼はとある本を 手に取っただけだというのに……

鎮火を試みるいるま

その傍らで

ただしゃがみ込むことしかできない暇72

早くifを助けねばという焦燥感と

自らが魔法を使用することへの拒絶感が

彼の中でせめぎ合っている

冷静さを欠いた彼の決断は__

“何もしない”ことであった

だがこの選択は

のちに彼を追い詰めることとなる

正気に戻った彼は

自分の本性を知り、ひどく絶望した

そんな彼は

ふとある考えに辿り着く

あれもこれも全て

あの「裏切り者」のせいである

そう捉えるようにしたのだ

彼は現実から目を背け

裏切り者に対する憎しみの念を

増大させたのであった

同じ頃、いるまは

魔力切れを起こしていた

炎は勢いを増す一方

そこで彼は

奥の手を使うことを決意する

だがそれが発揮されることはなかった

何故か

何の前触れもなく火柱が消えたからである

彼は戸惑いながらも

火柱の中に閉じ込められていた ifのもとに駆け寄り

無事を確認して一安心した

その後

ifが手にしていた本を覗いたいるまは

あることに驚愕する

急いで暇72を呼びつけたいるま

その本には

彼らが3年間探し求めていた 実験施設の場所を示す鍵

“指定印”が記載されていたのだ

彼らは即座に

追跡魔法を展開

場所の特定に成功する

互いに喜びあった暇72といるま

彼らは今日

真相へ迫る第一歩を

踏み出したのである

真相探しの旅は

まだ始まったばかりだ

暇72が復讐したい“裏切り者”とは

一体どんな人物なのか

彼の見る”悪夢“は

何を意味しているのだろうか

そして

2人の過去とは……?!

チャットノベル

「俺、恩師に裏切られました」

第二期

乞うご期待

俺、恩師に裏切られました

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