母さん
龍
あんたは父さん見たいに医者になりなさい

龍
はい

父さん
涼夏
お前は母さんみたく看護師になりなさい

父さん
俺たちの顔に泥なんか塗るんじゃないぞ

父さん
もし、泥を塗ったら
どうなるかわかるよ,,,な?

涼夏
はい

龍
はい

そうでもしなかったら
どうなるか?
そんなもん地獄を見るに決まってる
母さん
お前は!!
満点をとるんじゃなかったのかい!!!

母さん
罰としてご飯は抜きだよ

龍
!!

涼夏
お兄ちゃん,,,

母さん
涼夏は、龍に比べて
テストも満点
素晴らしい✨

涼夏
あ、ありがとうございます

母さん
ほんと全く,,,ブツブツ

涼夏
お兄ちゃん

龍
大丈夫

龍
!

涼夏
っ!

涼夏
これ私のご飯!!あげる!

龍
ありがとう!

涼夏
お母さんとお父さんには内緒ね

龍
うんっ!!

みたいな感じで
小さい頃から俺たちは
親から虐待紛いなことをされていた
龍
1022,,,

龍
1022,,,

龍
っ!!

母さん
合格したんでしょうね?

龍
,,,

母さん
っ!

父さん
俺たちの顔と泥を塗るなと言っただろう!!!

母さん
これから、お母さんたちどうやって街を歩けばいいの?

父さん
これからお前は来年の受験までトイレとお風呂以外出るな!!それとカメラもつけるからな!!

涼夏
そんなのあんまりよ!!

母さん
うるさい!!

母さん
涼夏も龍みたいにしてやろうか!

父さん
でも、受験に合格したらこの生活を終わりにしてやろう

龍
!!

涼夏
…

父さん
それとお前は看護師になったら
俺の職場の主任と結婚するんだからな

涼夏
え?!

母さん
当たり前じゃない!
そこら辺の貧乏人と結婚なんて許さないからね!!

涼夏
…

涼夏は当時付き合っていた
看護学生の恋人
リクトという人がいた
龍
(やっぱりこの人たち俺達のことなんか1ミリも愛してないどころかアクセサリーとしか思ってないんだ)

この時“何故自分は生きているのだろう”
”何故この人たちの思い通りにさせられているのだろう”と呆れかけていた
けど先に俺が○んでしまったら涼夏が標的にされてしまう。と思ったから
だから、受験に合格してこんな生活を終わらせようと固く決心した
涼夏
お兄ちゃん
ご飯置いとくね

龍
あぁ、ありがとう

涼夏
頑張ってね、ボソ

龍
(辛いのは俺だけじゃないんだな)

龍
頑張って合格するぞ!

涼夏
(お兄ちゃんの代わりに来たけど…1033…)

涼夏
あ、あったよ!お兄ちゃん!!!

龍
やった!

涼夏
今から帰るね!!

龍
うん!!

龍
母さん、俺合格したよ

母さん
だから?

龍
は?

母さん
一回外れたんだから
2回目はないに決まってるでしょ

龍
…だよね

涼夏
でも、この生活は終わりでしょう?

母さん
いいえ
一回外れたんだから
これからも続けるわよ

龍
え?
約束と違うじゃないか!?

母さん
約束も何もあんたが合格をしたからって気を抜かすかもしれないじゃないの

龍
…

父さん
そうだぞ

龍
せめて、せめて涼夏と合格祝いにご飯に行かせてください

母さん
…

父さん
駄目だ

龍
!!

父さん
何が合格祝いだ
一回外れたんだ

父さん
馬鹿なことを言うな

龍
…

母さん
あれ?あの馬鹿息子はどこに行ったの?

父さん
カメラにも

母さん
きっとトイレに行くふりをして出て行ったんだわ

父さん
とりあえず警察だ!

母さん
…

母さん
!もしもし?

警察
○○龍という人の家族で間違えないですか?

母さん
はい

警察
実は龍さんらしき人の靴が川沿いにあったと通報がありまして

母さん
わっかりました

警察
それと靴の中に遺書らしきものがあるらしいので

母さん
はい…

母さん
あの馬鹿息子、川に身を投げ捨てたらしいわよ

父さん
飛んだ恥知らずだ

母さん
もう1人男を産んどけばよかったわ

涼夏
…

???
綺麗だよ!

旦那さん?
ありがとう!

牧師さん
では、新郎○○
あなたは新婦涼夏を妻とし健やかなる時も病める時も喜びの時も悲しみの時も富める時も貧しい時も妻を愛し敬い慰め合い共に助けて合いその命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?

旦那さん?
はい!

牧師さん
次に、新婦涼夏
あなたは新郎○○を夫とし健やかなるときも病めるときも喜びのときも悲しみのときも富めるときも貧しいときも夫を愛し敬い慰め合い共に助け合いその命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?

涼夏
いいえ

父さん
?!

涼夏
みなさんすみません
私は今から父と母に向けて兄からの遺書を読みたいと思います

母さん
あれは破ったはず!

涼夏
”これを読んでいるということはそういうことだろう。
俺達は、どうやって親から育てられたかみなさんにお伝えします。
俺たちは昔から、”医者になれ””看護師になれ”という風に母達の言いなりでした。
理由は母達の言うことを聞かないと食事を抜かれたり時には、真冬の中全裸で外に出されたりされたからです。
そして、今回俺が○のうとした最もの原因は、大学受験です。
一回目、大学受験に合格しなかったのです。その時は、トイレとお風呂以外出るなと言われて、カメラもつけられました。
そして、その時母達は、”受験に合格したら元の生活に戻ってもいい”と言われました。
なので死物狂いで受験に励みました。そして、2回目で合格してやっと元の生活に戻っていいんだ。と思っていた矢先、”なにが合格だ一回外れたんだからこの生活のままでいいだろう。”と…
このままの生活だったらせめてと思い母達に”涼夏と合格祝いをさせてください”と言いました。
でも案の定母達が了承するはずもなく…
そして、このまま生きていても意味がないと思ったので川に身を投げることにしました。
さようなら、みんな
さようなら、涼夏。
龍より”

涼夏
これが兄からの遺書です。

医院長
お前達、医師としていや人間としてどうにかなっているんじゃないか?

母さん
あ、あぁ…

父さん
…

涼夏
お兄ちゃん!

龍
お!涼夏!

俺は、死んだフリをしていたのだ。
俺は戸籍上死んでいるとなっているので戸籍がない
なので、新しく作ろう。となっても簡単なはずもないので、また時間があるときに…