欲張りな歌い手

俺はオタクだ

今日も気ままに推しのテレビを見てる

たくぱん視点

お願い,答えて

また,好きになるさせる

俺は女のフリをしてる 男が推してると気持ち悪いだろうし

誰もが目を奪われて行く 君は完璧な”俺のアイドル”だ！

金輪際現れない 1番星の生まれ変わりとでも言うかな

偽物だけど 女って演じてるんだけど こんな俺は笑顔で君を愛してる

誰でも虜にできてしまう

その瞳がその言葉が 嘘だとしても

愛した俺の負け

柳瀬拓人視点

エゴサでよく見つけるやつ

俺は洗面台で顔を洗う

ﾎﾟﾀﾝﾎﾟﾄﾝ 水が顔から垂れる音がする

誰もが信じ崇めてる まさに最強で無敵な推し

彼の目には一番星が宿ってる

どんな状況でも愛してる

それこそ本物のアイ

クラスの俺は別人だ

得意の嘘つき笑顔で騙されるバカ共

隠しきる,俺が

幕張でライブをする夢を

ライブをする時,部員を呼んで驚かせる

数年後

ずっと孤児院で育ってた 親は生まれてすぐに亡くなった 祖父も祖母も既に居なかった ずっと1人だった 誰にも愛されず 誰も愛せず 愛を知らず

誰かが俺の背中を押した

俺は一瞬背中を向いた その姿は…

1番最初に居た 元気な奴

少しの期間に居た 素直な奴

ずっと居た 大っ嫌いな奴

「たーくぱん！」「たーくぱん！」

歌い手！

今日も嘘を付いてこの言葉がいつか 本当になる事を願って

それでも

君達にはまだ言えてなかった

言えてなかったけど

これは…

嘘じゃ無いね！

俺は2人のもとへ走った

俺は2人に抱きつくように方を組んだ

この言葉は

「大好き」じゃ表せない

ごめんね 過剰表現かもしれない

でも,こう言いたい

＿＿＿は泣いていた

ﾀｯﾀｯﾀｯ どこか遠くから走ってくる音がする

見ーつけた！

＿＿が,＿と＿＿の方を組＿＿に言った

こいつらにはこの言葉で十分

角

はとね

山田