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すみ
…嘘をついた
最後の抵抗
彼が花束をあげる最後の女でいたかったのだ
れん
すみ
すみ
れんは自分が伝えたいことを言い終えると返事をしないタイプだった。
また、私も返事を必要としなかった
れんはなんでも食べてくれる。とても美味しそうに。
本当になんでもいいのだ
ただ、悔しかった私は元彼が好きだったから練習したシチューをお見舞することにした
2つ年下のれんは、時々年下とは思えない大人ぶりを見せる
年上ながら見習う
ピンポーン
れんは鍵を持っているのにもかかわらず毎度インターフォンを鳴らす
ガチャッ
れん
すみ
入ってこない
すみ
れん
そう言ったれんの方を見ると、花束を抱えたれんが立っていた
すみ
れん
すみ
れん
れん
とうとう来たか
いや、今更すぎる。
確かにアドバイスをしたのは私だ。
すみ
すみ
すみ
れん
すみ
泣くな。
だからだめなんだ。年下は
私とれんは彼氏彼女じゃないのに。
年下に恋をするなんてどうかしてた
れん
れん
すみ
れん
すみ
最後の意地悪だ。
私以外の女の子に花束なんか上げられなくなるように
れん
すみ
すみ
すみ
れん
本当にれんにとって私はただの捨て駒だった。
すみ
れん
れん
すみ
れん
れん
泣くな
耐えろ
あとちょっとだ
お願い
涙をこらえて
すみ
すみ
がちゃん
ドアが閉まる音ともに私は泣き崩れた
すみ
すみ
れんがくれた最後のプレゼント
花束を抱えて
私は泣きじゃくった
もう一生、年下なんかに恋をするもんか
どうか彼がこれから女の人に花束をあげませんように
どうか彼が花束をあげる最後の女が私でありますように。
すみ
すみ