夢 入浴中
竜胆
兄ちゃん、いきなり…
蘭
一緒に居てやれよ
竜胆
え?
蘭
夢ちゃん、本当はすぐにでも消えたいくらい思い詰めてるはずだから
竜胆
…わかってる
竜胆
…誰だってそうなるよな…
竜胆
ましてや、結婚直前だった訳だし…
蘭
そうそう
蘭
俺らが思い詰めても仕方ないことだし
蘭
せめて、ここにいる間は
蘭
少しでも明るく居て貰わないとね〜
竜胆
あぁ、そうだな
蘭
あ。竜胆
蘭
わかってると思うけど…
蘭
一応、夢ちゃん彼氏持ちなんだから
蘭
手、出すなよ〜
竜胆
…わかってるよ
夢
蘭ちゃん、竜胆
夢
お風呂ありがとう
夢
服まで借りちゃってごめんね…
竜胆
気にすんな
竜胆
俺らも風呂入ってくるからのんびりしてろよ
蘭と竜胆が出ていき、 1人になった私は携帯を手に取った。
夢
…やっぱり、連絡来てないか…
彼氏とのLINEを開くも 返信は「了解」の2文字だけ。
もう夜も遅いのに、 追加の連絡すら来ていない…
夢
…もう、心配すらしてくれないのかな…
夢
…寂しいな(ボソッ
「少しの間、友達の家に泊まる」
彼氏にLINEを送り、携帯を閉じた。
夢
(なんか、疲れたな…)
何も考えないように、目を瞑る
竜胆
…夢?
竜胆
寝てるのか…?
夢
…ううん、起きてるよ
お風呂から上がったのであろう 竜胆が声をかけてくるが、
目を瞑ったまま返事をする。
竜胆
…どうした?
夢
……
夢
…なんかね、疲れちゃった…
私は初めて本音を竜胆に漏らした…。
続く…