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柑無

おはようございます、

柑無

癒夢さん

星花 癒夢

星花 癒夢

おはようございます

柑無

夕べはよく眠れましたか?

私は星花 癒夢《ほしばな ゆめ》。 数日前からこの病院に入院している。

目の前にいるのは柑無先生。 私の主治医だ。

柑無

やっぱり…

柑無

記憶は戻りませんか?

星花 癒夢

…はい

そう、私は、記憶喪失だ。

事件や事故で記憶を失ったのではなく… 重い精神病に罹っているためらしい。

星花 癒夢

すみま…せん

柑無

え、えぇ!?

柑無

謝らなくていいんですよ!💦

柑無

(発見時の服装もThe・清楚女子って感じで)

柑無

(桜色のワンピースに白いカーディガン)

柑無

(とても環境が悪かったとは思えないなぁ)

柑無

(ただ、この子の身元がまだ…)

星花 癒夢

(私の記憶…)

星花 癒夢

(そんなに悪いのかぁ…)

星花 癒夢

(思い出したら辛いかな…)

遠くの病院の近くで発見されて、 偶然そこに居合わせた柑無先生に 看病してもらって、 体調は回復したが、記憶は無かった。

柑無と書いて、カンナ。

柑無先生は、精神科医だ。 だから、私に対する態度も、 優しい担任の先生みたいだ。

柑無

まあ、

柑無

ゆっくりお休みしてくださいね

星花 癒夢

…はい

柑無

では、私はこれで

柑無

また、来ますね

星花 癒夢

…すみません

ガチャリと、病室の扉が閉まる。

そんな彼女を見ると、何故か胸が… ………痛くなる。

星花 癒夢

星空…

星花 癒夢

…綺麗だな。

|ω・)و゙ コンコン

星花 癒夢

…はい?

柑無

柑無です‪…

星花 癒夢

先生…?

星花 癒夢

こんな真夜中に…どうして

柑無

遊びに来ちゃった♡

星花 癒夢

はぁ…

柑無

ちょっと、癒夢ちゃんについて聞いてもいいですか?

星花 癒夢

…私が答えられるものなら

柑無

ありがとうございます

柑無

では早速……

柑無

貴女が保護された病院の名前は?

星花 癒夢

…確か、

星花 癒夢

…『夢ノ海病院』だった気がします

星花 癒夢

夢に海で、夢ノ海

柑無

なるほど…

柑無

いい環境ですよね、

柑無

2階の病室の窓から綺麗な海が見えますよね

星花 癒夢

…え?

星花 癒夢

そうだけど…

星花 癒夢

…何で知ってるんですか?

星花 癒夢

行ったことあるんですか?

柑無

……

星花 癒夢

先生?

星花 癒夢

まさか病気で…

柑無

いやいや!‪w

柑無

お見舞いで、ですよ!

星花 癒夢

あ〜そうだったんですね…‪w

なんでかな……? 今、一瞬だけ先生の笑顔が怖かった。

柑無

あとひとつ、いいですか?

星花 癒夢

はい、是非…

柑無

癒夢ちゃんの、

柑無

精神病の名前は?

星花 癒夢

…?

星花 癒夢

それは…先生はご存知では?

柑無

貴女が記憶喪失になる前の話なので、

柑無

私が知ってるのはおかしいでしょ?‪w

星花 癒夢

あはは、確かに!‪w

星花 癒夢

でも…ごめんなさい

星花 癒夢

私にも思い出せなくて

柑無

そうですか…

柑無

わかりました、

柑無

では、私はこれで

柑無

明日の朝ヘルスチェックに来ますね

星花 癒夢

はい

柑無

では、おやすみなさい…

星花 癒夢

…おやすみなさい

コツコツと、先生の足音が遠ざかっていく。

…病院って、寝付けないんだよな。

ぼんやりと窓の外を眺めていると、

いつもなら外の星空の光を 映すだけの窓が、 今日は少し様子が違った。

星花 癒夢

…?

不意にその光は形になっていく。

星花 癒夢

…え?

星が寄り集まってできたソレは、 …まるで、

まるで星の列車のようだった。

星花 癒夢

わぁ…!

銀河の列車は窓の外できらめく。 誰かを待っているようだった。

星花 癒夢

……

行きたい。

星花 癒夢

……

もっと近くで見たい。

星花 癒夢

……

でも、こわい。

星花 癒夢

……

……

星花 癒夢

ちょっとぐらい…

柑無先生に不審がられないよう、 こっそりと窓の方へ歩いていく。

その瞬間───

星花 癒夢

……っ!!

急に私は列車に引っ張られるように、 空へ浮かび上がってしまった。

星花 癒夢

きゃっ……!

ふわふわしてるのに、 落ちたら、と考えてしまい、 とても怖い。

星花 癒夢

わっ…ぇっ、あ!?

柑無先生、朝になったら驚くだろうなと、場違いの考えが浮かんできて、 私の意識はそこで切れた。

星花 癒夢

うっ……

星花 癒夢

あ、…あ、れ?

星花 癒夢

…ここは?

Nakamu

おっめでとうございまーす!

Nakamu

貴女は銀河列車にゲストとして招かれました〜!

星花 癒夢

え、え?

見ると、

ニッコリと笑って列車だのゲストだの のたまうパンダパーカーの男がいた。

Nakamu

僕はNakamu!

Nakamu

君は、とっても幸せになれるよ!

星花 癒夢

……ッ

星花 癒夢

(怖い……)

星花 癒夢

(逃げよう!)

私は咄嗟に青年に背を向けて、 無言で走り出した。

Nakamu

逃げんなッ!!

バッ

星花 癒夢

わっ!?

Nakamu

逃げてんじゃねぇよ!

先程までニッコリしていた彼は、 口調を荒くして私にタックルする。

星花 癒夢

は、離して…!

星花 癒夢

怖いよっ……

彼は私にしがみついたまま叫ぶ。

Nakamu

俺はWTだ!!

Nakamu

入院患者のお前の忘れてる記憶を呼び覚ましてやるっつってんだ!!

Nakamu

俺の話、聞け!

つってんだ、と言われても、 今はじめて聞いたよ!

星花 癒夢

(何か言い返したいけど、)

星花 癒夢

(この人がしがみついてるからお腹、苦しいよ…!)

Nakamu

WT、知らないのかよ!?

WTって!?

星花 癒夢

うぐっ、

星花 癒夢

知らないよー!泣

Nakamu

なんでだよ!!

なんでだよ!! って言いたいのはこっちだよ。

理不尽だよー!!😭

星花 癒夢

にっ逃げないから離して!

Nakamu

…分かったよ

そう言うと彼はやっと手を離した。

星花 癒夢

はぁ、はぁ、はぁ…

並んでみると、 以外にも彼の身長は私より低かった。

Nakamu

Nakamu

取り乱して悪かったよ

星花 癒夢

私こそ、急に逃げちゃってごめんなさい…

Nakamu

話、聞いてくれる?

星花 癒夢

…はい

Nakamu

良かった!ニコッ

Nakamu

僕"達"は、WT

Nakamu

助けたい人の事を助ける

Nakamu

6人組なんだ

星花 癒夢

え、あと5人は?

Nakamu

この列車は星と星を繋いでるんだ

Nakamu

あ、星っていうのは

Nakamu

現実世界で言う「駅」みたいな物ね

Nakamu

で、俺の担当は次の星まで

Nakamu

次の人は、次の星で交代

Nakamu

って訳

星花 癒夢

は、はぁ…

分かったような、分からないような。

Nakamu

まあ、じきに慣れるよ‪w

星花 癒夢

そう…ですか

星花 癒夢

でも私は病院に…

Nakamu

…下、見てみ?

星花 癒夢

えっ?

星花 癒夢

!!

星花 癒夢

嘘…!

星花 癒夢

えっ、ま、街がない?

Nakamu

もう地球から何億キロも離れてる

星花 癒夢

嘘!?

星花 癒夢

か、帰れないの!?

Nakamu

どうだろねー(棒)

星花 癒夢

ぇ……

Nakamu

冗談冗談!‪w

Nakamu

6日後には病院で目覚めるよ‪w

星花 癒夢

それなら…いいですけど

Nakamu

じゃあ早速…

Nakamu

さっき言った「記憶を呼び覚ます」ためのお話、しようか

星花 癒夢

…!

Nakamu

…窓を、見て?

星花 癒夢

…はい……

Nakamu

こんなに広い宇宙だけど、

Nakamu

宇宙について分かってることはたったの5%なんだ

星花 癒夢

5%…?

Nakamu

うん

Nakamu

それに、宇宙の上限さえ分かっていない

Nakamu

全くもって無知の領域だよ

星花 癒夢

そうなんですね…

Nakamu

俺が好きな惑星は拳銃星って名前で

Nakamu

直径440000000kmもあるらしい

Nakamu

青白くて、神秘的なんだ

星花 癒夢

そう、ですか…

癒夢ちゃん、 私が好きな惑星はねぇ、

星花 癒夢

え?

拳銃星って言うんだよ〜

星花 癒夢

だ、誰…?

Nakamu

どうしたの?

星花 癒夢

あ、

星花 癒夢

い、いえ…!

Nakamu

大丈夫…?

星って癒されるよね!

星花 癒夢

!!

Nakamu

え?何か思い出したの?

星花 癒夢

い、いや、でも、

星花 癒夢

一瞬、何かが…

Nakamu

そっかぁ〜…

星花 癒夢

星花 癒夢

(今の…何だったんだろ…)

Nakamu

あ!見て、癒夢ちゃん!

星花 癒夢

え?

Nakamu

次の星だよ!

星花 癒夢

って事は、交代?

Nakamu

うん!

Nakamu

まぁ、一瞬でも記憶の欠片が見つかってよかった!ニコッ

星花 癒夢

は、はい…

Nakamu

じゃ、俺は降りるね!

星花 癒夢

あ、ちょ、待っ…!

ぷしゅー、と星空には似つかわしく ない音と共に、列車の扉が開く。

Nakamuさんはニッコリと列車を降り…… 入れ替わりに長身の男が入ってきた。

Broooock

Hello!

Broooock

ぶるーくだよ〜

気の抜けるような声でそう名乗り、

彼は私に笑いかけた。

……To be continued

【第二章】銀河の列車に乗って

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コメント

11

ユーザー

表紙がバリ好きなんだぁぁぁぁ!

ユーザー

柑無先生あれじゃん、WT色に染まりたい(かった)のやつ、アイコン同じだし!病院ってあれ先生がいた所なのか?

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