# 恋人は 弓道です

矢を番え , 弓を引き絞る

28メ - トル先の 直径1尺2寸の 的に , 自分の全ての力を 心に向ける

高校の入学式が終わって , 放課後 。 部活見学 , 体験が 始まる

弓道場へ 向かうまでの時間 , 背丈も高く 顔立ちが整っている 幼馴染の彼は 沢山 勧誘を受けていたが , 全て 断っていた

談笑をしていれば , あっという間に 着いてしまう

私達に 気が付くと , 微笑んで 迎えてくれる

挨拶を交わしたあと , 先輩は 彼に目を向けて

残念そうに 眉を下げる先輩の顔は , 関心したように また元に戻る 案外 表情が豊かな先輩 だ

話しているところを 見かけた 佐瀬先輩が 尋ねてくる

少し大袈裟に テンションを下げると , 先輩二人は 何故だか 意味深に 笑いあっていた

そう言い残し , 一年が座っている前に 立つ 部活体験が 始まる

大前 本村 二的 菅原 千一 中立 菅原 万次 落前 花園 落 藤原 愁

少し 緊張していたが , 深呼吸をする

打起し , 第三 , 引き分け 。 会 保って 放つ

無事 , 的に 中った

見ている 一年生や 先輩達から 関心の声が 聞こえた気がするのは , 自惚れているだろうか

本村 〇 〇 〇 〇 （ 皆中 ） 千一 〇 ‪✕‬ 〇 〇 万次 〇 〇 ‪✕‬ ‪〇 花園 〇 〇 〇 〇 （ 皆中 ） 藤原 〇 〇 〇 〇 （ 皆中 ）

立 が 終わった後 , 先輩方から 賞賛の声を 浴びた

本村先輩と 愁が二人で 談笑 している所を眺めていると ,佐瀬先輩が 私の元へ 駆け寄ってきた

｢どうしましたか｣と 問いかける隙すら 与えられず , ただ

思わず 口から 零れてしまった

全力否定すると , 耳打ちで こっそり

なんて 応えればいいか 分からない

愁が ？ 私を ？

ニヤニヤと 笑いながら 見てくる先輩と , 離れたところから 私を 時折 見てくる 幼馴染

訳が分からない状況に , 訳の分からない応答を してしまった

# 恋人は 弓道です

𝚂𝚃𝙰𝚁𝚃