コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
リアム
リアムの静かな提案で、クラエス家の庭園に用意された白いテーブルへとみんなが移動した。美しく手入れされた花々が風に揺れ、心地よい香りが広がる。
カタリナ
カタリナは目を輝かせながら、用意された紅茶とお菓子を見つめる。キースが隣で微笑んだ。
キース
カタリナ
と、元気よく返事をしたカタリナだったが、すでに目の前のスコーンに手を伸ばしていた。
ジェル
ジェルがくすっと笑う。
莉犬
莉犬が耳をぴくぴくさせながら、尻尾まで軽く揺らしている。その隣では、ころんとるぅとがすでに言い争いを始めていた。
るぅと
ころん
るぅと
ころん
るぅと
ころん
ななもり
ななもりはそんな2人の様子を見て、静かにため息をついた。
さとみ
さとみが呆れ顔で言うが、当の本人は優雅にティーカップを傾けている。
ななもり
ななもりが穏やかに話を振った。
ななもり
カタリナ
ななもり
リアムがその言葉に反応し、カタリナを見る。その視線にカタリナは思わず視線を逸らしながら笑った。
キース
キースが優しくフォローするが、王子たちはそれぞれ違う反応を見せた。
莉犬
莉犬が興味津々に前のめりになる。
さとみ
さとみもにこやかに頷く。
ころん
ころんが茶化すように言い、るぅとがすかさず反論する。
るぅと
ころん
カタリナ
カタリナが頬を膨らませると周囲にくすくすと笑いが広がった。
ジェル
ジェルが関西弁混じりにフォローする。
リアム
そのやり取りを見つめながら、リアムは静かに考えていた。
ーーヴァルトリア王国の王子たち。彼らは噂以上に個性的で、それぞれが強い存在感を持っている。
それに……
リアム
キースもまた、同じことを感じ取っていた。
この出会いが、どんな未来をもたらすのか。
波乱の予感を感じながら穏やかだったはずのティーパーティーはにぎやかな笑いと共に過ぎていった。