赤受け短編集

❤side

“過呼吸”

それは

俺がよくなってしまうもの

過呼吸になると

息はできているのに

空気が体に入ってこないような

そんな感じになり

苦しくなる

俺は人間関係が理由で

過呼吸が頻繁に起こるようになってしまった

今は病院の先生の指示にしたがって

家で療養している

💗くんの匂いと

体温に

心が和らぐ

そんな他愛もない会話をしていると

外から小学生くらいの笑い声が聞こえてきた

＜アハハハッ‪w‪w‪w

＜お前まじ馬鹿だろ‪w‪w‪w‪w

そんな彼らにとっての楽しい声が

俺にとっては凶器になる

いじめられていた時の

俺に向けられたあの笑い声が

完全にリンクしてしまった

💗くんは落ち着いて

背中をさすってくれた

💗くんは俺が落ち着くまで

声をかけ続けて

一緒にいてくれた

落ち着いたと同時に

いつも💗くんに迷惑かけてしまって

申し訳ないという気持ちが

込み上げてきた

💗くんはなんて優しい人なんだろう

こんな彼氏を持って幸せだな

これからも💗くんと頑張ることを誓った