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千ト

あ、貴方はッ!

グウウウウ…、

 

おい、失せろ

グウッ、

 

聞こえないのか?失せろ。

…グゥゥ………、

熊が去る

千ト

ほッ、ありがとうございます!司波仁さんッッ!!(泣

ちょッ、くっつくな、動きづらい

千ト

ぎゅうううう!!泣

分かった、分かったから泣きやめよ(呆

千ト

グスッ)だぁってぇ…司波さんが来なかったら僕今頃…ッ!

別に、おっさんに言われて探してただけだ

さっさと帰るぞ

千ト

はい!

千ト

ズキッ)う、……ッ

どうした?

千ト

す、すみません、足挫いちゃって…

何やってんだよ(呆

千ト

えへへ…、

ッたく、背負うから乗れ

千ト

いいんですか!?

でなきゃ移動出来ねぇだろ

千ト

ありがとうございますッッ!

ん、…

お前…軽すぎだろ

普段ちゃんと飯食ってんのか?

千ト

え?食べてますけど…、

は、嘘だろ

帰ったぞ

千ト

戻りました!

 

おかえり、仁、流石だな

別に、おっさんが言ったんだろ

杖道

まあな

杖道

ところで、皇君はどうしたんだ?背負われてるが…

熊に襲われててな

足を怪我した様だ

杖道

それは災難だったな、お堂の中に入るといい、治療してやる

杖道

みんなも待ってるぞ

千ト

ありがとうございます…!

戻ったぞ

 

あ!仁遅いぞ!

仕方ねぇだろ

皇が熊に襲われてたんだ

 

本当ですか?

 

それは災難やったなぁ

千ト

えぇ!?みなさんも来てたんですね!

千ト

物怪さんに神柴さん、踏分さん!

瑠衣

おう!

健三

それより、体は大丈夫ですか?

杖道

どうやら、足を怪我してしまった様だ

誠一

ホンマか!?ほんなら見してみい……嗚呼、これくらいなら何とかなるで

本当か、?

誠一

おう!今やったるわ!

誠一

…よし、これで完璧やな!

誠一

痛くないか?

千ト

はい、大丈夫です!ありがとうございます!

瑠衣

良かったな!皇!

 

んん〜…、うるさい……、

健三

あ、起きられましたか、まどかさん

まどか

ん、おはよ〜

杖道

昼間寝てから今までずっと寝ていたのか

瑠衣

凄えな、お前余裕で十時間以上寝てるぞ

まどか

これくらい普通だよ

誠一

「これくらい普通だよ」ちゃうわ!!

誠一

何も手伝いせえへんくせにお前はずっと寝とったやんけ!

まどか

もう、うるさいよ誠一

健三

そうですよ

誠一

何やと!?

千ト

ひぃぃぃ!

千ト

大声出さないでぇ!!泣

はぁ、うるせえ(呆

瑠衣

あ、なあ皇!

千ト

は、はい!何でしょうか…?

瑠衣

実はさ、さっき人間のガキ二人が山に入って来たんだよ

千ト

(ガキ二人…さっきの子達だ)

瑠衣

最近さ、人間を見かけるようになったよな

瑠衣

この山も、いつまで居られるか……、

千ト

ですね…、

千ト

僕たち、"妖狐"は、人間と相容れない存在…

瑠衣

そう、だからさ、あんま関わりは持たない方がいいぜ

千ト

そ、そうですよね

瑠衣

俺は普通に気になるんだけどな〜人間の事

瑠衣

皇はどう思う?

千ト

うーん、人間が汚くなければいいですけど…

瑠衣

お前ホントに潔癖だよな

瑠衣

それに、この山に張っといた結界も弱くなっててさ

千ト

あの結界…、きっと時の流れと共に弱くなっていってるんだと思います

千ト

物怪さん、結界が消えたらどうなるんですか?

瑠衣

嗚呼、人間がどんどん山に侵入して来るらしい

千ト

そんなッ、

瑠衣

そう、だからさっきのガキたちも入れたんだろうな

瑠衣

ま、お前も気を付けろよ〜

千ト

わ、分かりました!

双子の兄弟と狐たち

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