TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

出逢いは出会いで突然に。

一覧ページ

「出逢いは出会いで突然に。」のメインビジュアル

出逢いは出会いで突然に。

1 - 出逢いは出会いで突然に。

♥

131

2020年04月17日

シェアするシェアする
報告する

八波

やっほー★
追加したよーん!

八波

俺が言うのもなんだけど、あんな怪しいメール、よく反応してくれたね〜

七海

八波でーす!
タブン初めましてだよね!
今彼女いなくてチョー寂しぃよ〜!!
ひと肌恋しいから良かったら仲良くしてほしいな><

LINEのID書いておくから
追加してね★
いっぱい色んなお話しして仲良くなりたいな♡

八波

コピペありがと!笑

八波

やばいやつだーとか
思わなかったの?

七海

元気な人だなって

八波

それだけ!?
七海ちゃんいい子だわ〜

八波

七海ちゃんはなんか
話したいこととかある??

八波

俺なんでも聞くからさ★

八波

なんでも相談しちゃって!

七海

じゃあ、ひとついいですか

八波

おっけー★
恋愛?友達関係??

七海

家族の事です。

八波

家族ね〜なになに虐待とかされちゃってたり?

七海

…凄いですね当たりです。

七海

私には兄がいるんです。

七海

でも、20歳になってすぐ
家を出たらしくて、
私は会ったことないんですけど。

八波

えーっと

八波

ちな、七海ちゃんは何歳?

七海

17です。

七海

兄が出ていった時は7才でした。

八波

同じ家にいなかった系??7才くらいなら、お兄ちゃんに会っててもおかしくないけど

七海

兄からすれば、父さんの愛人の子なんですよ、私。

七海

なので、私の母さんの方に住んでたんですけど…

七海

兄が居なくなってからは、兄の母親と住んでまして。

八波

七海ちゃんのお母さんは?

七海

ホスト狂いになって私を捨ててどこかに行きました。

七海

可哀想だからって父が義母の所に連れて行ってくれたんですけど

七海

それから父が仕事に行ってる間を狙って虐待されるようになって。

七海

汚い雌豚、早く消えろって暴言吐かれて殴られて。

七海

しんどくて死にたくて。

七海

死ぬ前に誰かとお話したくなったんです。

八波

それで、たまたまメールが来た俺ってわけね。

七海

はい。

七海

すみませんこんな気色悪い話。胸糞悪いですよね。

八波

んーん。話聞くって言ったの俺だし気にすることないって!

八波

今日はもう遅いし、ゆっくり寝なよ★明日もまたお話しよ〜♡

七海

え、でも

七海

迷惑じゃないですか

八波

迷惑じゃないよん

八波

七海ちゃんが辛いなって思った時だけでもいいからさ、俺とお話しよーよ

八波

言ったじゃーん!
なんでも聞くって★

七海

…ありがとう、ございます

七海

こんばんは八波さん

八波

ばんは★
今日はどしたー??

七海

また殴られて。今義母が寝てるのでその間にお話したくて。

八波

そかそか。ご飯は食べた?

七海

一応…。味噌汁とご飯だけですけど…。

八波

そんだけ!?他になんか食べるのないの?

七海

冷蔵庫勝手に開けたら怒るんです。

八波

母さん寝てるんでしょ?ちょっとくらいバレないんじゃね?

八波

あ、起きそーなら辞めときなよ!!

七海

いえ。お酒飲んでぐっすりです。今ならバレないかもしれませんね。

八波

その間にちょっとだけ見ちゃお★お腹空くっしょ?

七海

そう…ですね。お腹空きました。

八波

素直でよろしい♡冷蔵庫何入ってんの〜??

七海

お茶と、卵と、福神漬と…

七海

納豆と豆腐と…海苔ですかね…

八波

すっっっくな…!!!

八波

海苔何枚か食べてもバレないって

八波

食べちゃお食べちゃお

七海

ええ…

七海

じゃあ、2枚だけ…

八波

めっちゃ謙虚〜★

八波

母さんは買い物とか行かないの??

七海

ずっとテレビ見てます。

八波

育児放棄じゃ〜ん…

七海

こんにちは八波さん

八波

こん★
今日はどしたの〜?

七海

体育の時間にボールが当たって怪我しちゃって。今保健室です。

八波

えっ!?大丈夫??

七海

はい。頭に軽くぶつかっただけなので。

八波

目眩する?吐き気とかは?

七海

ちょっと眠い位で他はなんとも。

八波

今ベッド??

七海

はい。横になってます。

八波

じゃあじゃあ、そのまま寝ちゃえばいいじゃーん

七海

でも次の授業が…

八波

寝たいなら寝ればいーの!ほら、目閉じて早く寝る!

七海

…おやすみなさい。

八波

うんうんおやすみ〜★

七海

八波さん

八波

こん!どした〜??

七海

購買でですね

七海

限定100個の焼きそばパン買えました。

七海

七海

初めて食べたんですけど、凄く美味しくてですね

七海

八波さんに伝えたくなっちゃいました。

八波

めっちゃ美味しそーじゃん★うらやま〜

八波

限定とかあんのね!それ見てめっちゃお腹空いた〜

七海

八波さんはご飯何食べてるんです?

八波

普通にコンビニ弁当!

八波

昔は料理してたんだけどさ〜食べてくれる人居ないし、辞めちゃった♡

七海

私が言うのもなんですが、食生活大丈夫なんですか

八波

全然大丈夫大丈夫〜★

八波

焼きそばパン見たら食べたくなったからコンビニで買ってくる〜★

七海

行ってらっしゃい。

七海

八波さんって一人暮らしなんですね

八波

そそ。なになに??俺の事気になっちゃう感じ〜?

七海

私の話ばっかり聞いてもらうのもなって。八波さんが嫌じゃなければいいんですけど。

八波

全然話しちゃ〜う♡

八波

俺、昔は両親と住んでたのね。

八波

でも母さんが俺に期待しすぎてたっていうか。

七海

期待…

八波

勉強は勿論、料理、ピアノ、空手…なんでもやらされたしなんでも出来るようになれって言われた。

八波

その分友達と遊んだり出来なくて、つまんなかったな〜

七海

八波さんは兄弟とかいないんです?

八波

完全一人っ子!

八波

だから余計に甘やかしたんだろーね。

八波

甘やかしたっていっても、母さんが言ったことが出来なかったら叱られるし、出来るまでやらされたりした。

八波

手放し過ぎな七海ちゃんの母さんも嫌だけど、縛りすぎなうちの母親も大概だよね★

七海

八波さんも、苦労してるんですね…

八波

七海ちゃん程じゃないけどさ。
母親に苦労したもの同士、仲良くしよーね♡

七海

不在着信

不在着信

八波

うおっどしたん??

八波

電話とか珍し〜

七海

もう無理です。

七海

死にたい。

八波

何があったの?

七海

今日は父さん休みで、家に居てくれたんですけど。買い物に出た瞬間から義母に虐められて。

七海

父さんが帰って来た時に思わず、助けてって言っちゃったんです。

七海

そしたら義母が、頭を掴んで床に、叩きつけてきて。

七海

私はこのまま義母に殺されるんじゃないかって怖くて。

七海

家からでちゃって、それで

八波

うん

七海

寒くて、痛くて

七海

どうしたらいいのか、わかんなくて

八波

もしかして裸足で出てきちゃった?

七海

…はい

八波

とりあえず、公園かバス停のベンチに座って休憩しよ。ね?

30分後

八波

落ち着いた??

七海

はい。なんとか。

八波

お金とかは持ってないよね?

七海

家ですね。

八波

うーん…このまま帰らないのも流石にね。

七海

いいんです。

七海

もう死ぬんですから

八波

だーめ

八波

まだ俺、いっぱい話したいし!

八波

ここで死なれたら困っちゃう

七海

八波

俺の為にも生きてよ

八波

うわめっちゃ臭い事言ったじゃん俺!流石にキモイから忘れて〜♡

七海

…そう、ですね。

七海

八波さんが寂しくなっちゃいますよね。

七海

私、まだ死にません。

七海

私だってまだ八波さんとお話したい。

八波

じゃ、ゆっくりでいいから、七海ちゃん家に帰ってみよ??父さんなら分かってくれるっしょ!

七海

…だといいんですけど。

七海

八波さんおはようございます。

八波

おは!昨日はどーだった?

七海

私が出ていったあと、喧嘩してたらしくて。

七海

離婚する事になったみたいです。

八波

そか。まあ時間の問題だったよねこれは〜

七海

逆によく今まで離婚しなかったなって、私も思います。

七海

浮気相手の子供と暮らしてたら、そりゃ狂いますよね。

八波

まあね〜

八波

元凶は父さんだけど、虐待していいって訳じゃないから母さんも悪い。

八波

七海ちゃんは何もしてないのに。

八波

辛かったよね。

七海

最初は、辛かったですけど

七海

八波さんがいたから。

七海

私、高校中退して働こうと思います。

七海

もう、頼りきりの生活は嫌なんです。

八波

そっか。

八波

七海ちゃんが、そうしたいんだよね?

八波

本当にそれが、七海ちゃんのしたいこと??

七海

…はい。

八波

なら、俺は何も言わない。

八波

七海ちゃんにはやりたいこといっぱいやって元気に過ごして欲しいから!

八波

ちな、父さんと母さんどっちについてくの?

七海

一応父さんと。女癖が悪いのは分かってますけど、義母にこれ以上負担をかけたくないですし。

八波

母さんは、謝ってくれた?

七海

お前が悪いんだって殴られちゃいました。

七海

でも、もういいんです。離れられたらそれで。

八波

そっか。

八波

なんか俺も親に会いたくなっちゃった。

七海

八波さんが会いに行ったら、きっと喜んでくれますよ、お母さんも。

八波

え〜そうかな?

七海

沢山愛した息子が帰ってくるなら、それ以上に嬉しいことはないでしょう?

八波

…そうかもね

八波

またお話しよ、七海ちゃん。

七海

はい。

七海

それでは、また。

八波

さてと。

実家に戻るのなんて、何年ぶりだろうか。

下手したら10年は経っているかもしれない。

八波

流石に実家が潰れてる、なんてことはないよな…?

そこまで遠くない実家へと足を進める。

自分の本当の名前を捨てて生きて来たような俺に、家に戻る資格なんてあるのかなって思ったけど。

八波

七海ちゃん見てたら、そうも言ってらんないよね。

海斗…?

八波

…母さん。

母さんは泣き腫らした顔で俺を出迎えた。

家に足を踏み入れると、やけに物が片付いていることに気づく。

八波

…?母さん、どっか引っ越すの?

おっ海斗久しぶりだな!

俺の肩をバンバン叩く父さん。

八波

痛いって。

八波

変わんねーな相変わらずで安心したわ。

七海

お父さん、これはどうすれば…

七海

…えっとどちら様でしょうか

私の息子よ。出来損ないのお前とは違う立派な私の子。

おい。七海の前でなんてこと言うんだ!

八波

七海…?

八波

七海ちゃん?

七海

えっ?はい七海です。

まさかとは思ったけど、母さんの態度を見る限り、俺の知ってる七海ちゃんと合致する。

七海

どこかで会いましたか?私達。

八波

八波。

八波

八波ってやつ、知らない?

七海

八波さん…って

七海

え、まさかあなたが…。

七海

八波さん…

七海ちゃんの目に涙が溜まっていく。ふと目に入ったのは、身体に残る虐待の後。

泣いている七海ちゃんを抱きしめる。そして俺達に目もくれず言い合っている両親を睨みつけた。

八波

おい

海斗!なんて口の利き方なの!あれだけ昔教えたのに覚えてないの!?

八波

散々七海を傷つけて、よくそんな口の利けたな。

八波

アンタもアンタだよ親父。

八波

勝手に女作って母さん捨てて。恥ずかしくないわけ?

…なんのことだ

八波

まだとぼけんの?図太い神経してんのな。

八波

アンタらどっちにも七海は任せらんねー。

八波

俺が七海を引き取る。

八波

そんで高校もそのまま行かせる。

貴方にそんな事させられないわ

そ、そうだ。俺が責任を持って育てる。だからお前は心配しなくていいんだ。

八波

おいクソ親父

八波

覚えてるか?俺が高校の頃

八波

俺の同級生に手を出したこと。

七海

え…

それは誰にも言わない約束だろう!??お前は約束さえまともに守れないのか!

普段怒鳴らない父親の声に怯える七海。そんな七海の頭を引き寄せ、父親が見えないように隠す。

八波

は…?逆ギレもいい所だな

八波

前科があるアンタに、七海は任せられない。

八波

俺の妹に手だそうもんなら、タダじゃおかねーから。

散々ごねた両親だったが、俺の名刺を見せたら一発で黙った。

手続きも何もかも俺に任せる、七海には近づかない、という色んな条件付きで俺達は開放された。

七海

お兄、ちゃん

八波

八波でいいって。好きに呼びな。

七海

…八波さんって、

八波

うん?

七海

なんで弁護士なのに、あんなメール送ったりしてたんですか?

八波

痛いとこつくなー…

母親の教育の賜物で頭だけは良かった俺は、弁護士の勉強をこっそりやってこっそり資格をとっていた。

知らなかった両親は焦りに焦った。浮気と虐待について訴えられたら確実にやばいと思ったのだろう。

まあ、落ち着いたら証拠を集めて訴えるつもりではあるが。

七海

ありがとうございます。助けてくれて。

八波

偶然が重なっただけ。たまたまだ。

七海

たまたまでも、ありがとうございます。

八波

…なんかお礼言われると歯がゆい。

そんな俺を見て楽しそうに笑う七海。まさか身内だとは思わなかったが、助けてあげれてよかった。

七海

私と八波さんって10才離れてるんですよね?じゃあ八波っていま三十…

八波

あー!あー!聞きたくない!!

七海

三十路の男の人が怪しいメール…

七海

しかも弁護士…

七海

そしてチャラ男設定…

八波

俺になんか恨みあるの??

七海

あ、やっと

七海

笑ってくれましたね八波さん

七海

ううん。お兄ちゃん。

 そう言って七海は俺の頭を撫でた。つま先立ちしながら。

七海

これから、よろしくね。
お兄ちゃん。

七海

本当にありがとう

八波

…おう。

七海の笑顔だけは、絶対に守ろう

密かにそう思った俺であった。

この作品はいかがでしたか?

131

コメント

2

ユーザー

いい話だ……

ユーザー

こんばんは。元々フォローありがとうございます。初コメント、フォロー失礼します。

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚