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旧圉鵺生物科学研究所

小春

鳴家にここで待ってろって言われたけど本当に来るのかァ?

3日前に鳴家に言われた通り ここで待っていると外から 誰かが入ってくる音がした。

レイラ

絵鳩さーん?いるー?

小春

あ、腹立つ方のヤツだ

レイラ

あー‼︎いたいた‼︎もうようやく見つけたよ〜

レイラ

キミも環君に呼び出されたの?

小春

ああ...ところでテメェは何て言われたんだ?

レイラ

ボクは彼から話があるからここに来てくれって、だから来たんだよ

小春

そうか...

レイラ

なーんて...冗談だよ

小春

冗談?

レイラ

言っただろう?環 鳴家は裏切り者だって

レイラ

だからボクは彼を殺すつもりで来たんだ。ほら、よく言うだろう?“裏切り者には死を”って

レイラ

キミは何でここに呼ばれたんだい?

小春

...アタシもテメェと同じ理由だよ

レイラ

ふーん、そうかい。じゃあ彼はまた新たな企みを持っているんだね

レイラ

面白い...で?そんな彼はどこにいるんだい?

小春

知らねーよ、逆にこっちが聞きてーくらいだ

その時、ピコンッと メールの通知音が 廃墟内に響いた。

小春

アタシの...じゃねーな

レイラ

ボクのか...へぇ、なるほど...

小春

何だ?鳴家からかァ?

レイラ

『僕は研究所内に隠れているので探してみてください‼︎』だって

レイラ

勝手な呼び出しかと思えば今度はかくれんぼかい?

レイラ

いいよ、なら全力で探し出して殺してあげるからさ‼︎

するとレイラは 研究所の奥へ走って 行ってしまった。

小春

(おいおい、また変なスイッチ入ったじゃねーか)

そんなことを思いながらも アタシは奥に進んで行った 彼女の後をついて行った。

特殊遺伝子学研究室

小春

うーわっ...凄い散らかりようだなァ...

レイラ

当たり前だよ、だってここは世界遺産且つ立ち入り禁止エリアだもん

小春

じゃあ警察に捕まるじゃねーか

レイラ

でも来ないってことは彼がセキュリティを無効にしてるとかじゃないかな?

小春

情報屋って何でもできるんだなァ...

レイラ

おや?赤いペンで紙に何か書かれているね

小春

当時のメモだろ

レイラ

それにしてはインクが新しすぎないかい?

小春

探偵みたいだな...

レイラ

ということは彼がここに立ち寄った形跡としてこのメモを残したんじゃないかな?

小春

それはヒントってことかァ?

レイラ

恐らくね

小春

メモには何て書いてあるんだ?

レイラ

『監視カメラに応援メッセージを書いといたから探索の励みになってくれたら嬉しいな☆』

小春

....

レイラ

....

レイラ

次行こう。早く殺さないと...

小春

あ、ああ...

特殊創薬研究室

小春

ここが絵鳩 ルナが所属していた研究室か...

レイラ

ん?絵鳩 ルナって...ああ、抗体人間を創った人だっけ?

小春

いや、それはさっきの研究室の連中だ

レイラ

ふーん...ま、抗体人間なんて興味ないからどうでもいいけど

レイラ

で?ここには環君からのメッセージはないのかな?

小春

見たところそう...っ⁉︎

アタシが何気なく 視線を落とすと、そこには 埃まみれの机があった。

そしてその上には 【誰でも簡単‼︎殺人入門】 と書かれた本が置いてあった。

小春

(こんなこれ見よがしにアイツがセッティングした感満載の仕掛けあるのヤバくねーか⁉︎)

レイラ

ん?何この本...【誰でも簡単‼︎殺人入門】?

レイラ

ん?付箋付いてる?

そう言うとレイラは 本の付箋がついた箇所を 静かに開いた。

レイラ

....

小春

おい...どうした?

レイラ

これ...見て...

レイラに渡された箇所を 見ると『殺害予告の方法』と 書かれており、更に赤ペンの メモも残されていた。

『残念でした‼︎ 僕はこの廃墟にいません‼︎ 嶽釜さんの計画が遅いと 僕が黒星さんを 殺しちゃいますよー?』

レイラ

彼が...ナナを...?

レイラ

そんなことはさせない...そんなことをしたら“私”の計画が全て無駄になる...

レイラ

許さない...

レイラ

許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない

小春

おい‼︎変なスイッチ入れんな‼︎落ち着け‼︎

レイラ

ハッ⁉︎ご、ごめん...主人格が少し出ちゃった...

小春

...鳴家がいないってことが分かったから、もうここにいる必要はねェ。取り敢えず外出るぞ

小春

(鳴家曰くこれで絶対にレイラが提案してくるって言うが本当かァ?)

そう怪しみながらも アタシはレイラと 外に出ることにした。

レイラ

あ〜‼︎疲れた‼︎一日中市内歩き回ってたら足パンパンだよ‼︎

そう言ってレイラは着ていた 黒いパーカーを脱ぎ捨てた。

小春

わざわざ歩かなくても自転車使えばいいだろ

レイラ

実はボクの自転車のタイヤに穴が開いちゃってね

小春

嫌われてんじゃねーの?

レイラ

...黙れ、黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れッ‼︎

小春

(はぁ...またかよ)

レイラ

お前なんかに何が分かる‼︎

小春

分かんねーよ、てか興味ねーよ

小春

(ホント、コイツの多重人格制御どうなってんだよ)

レイラ

“あなた”、字上手い?

小春

ああ?まあ人並みには

レイラ

なら天文台近くの監視カメラに殺害予告を書いて

短時間で影響され過ぎだろ と思いながらも鳴家のやり方に 圧倒されアタシはレイラに 赤ペンを渡された。

小春

殺害予告って...黒星 無那へのか?

レイラ

そう、出来る?

小春

分かったよ

その後アタシはレイラに 詳しい内容を聞き 天文台近くの監視カメラに 向かうことした。

絵鳩 小春の終末論

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