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深い眠り。

しかし夢うつつにも、そろそろ目が覚めそうな予感が過る。

わたし

(う~ん、
むにゃむにゃ...)

わたし

(...あれ、ここどこ?)

うっすら目をひらくと、 知らない天井が広がっていた。

わたし

(???)

回らない頭でぼんやりしていると...

お兄さん

おはよ、起きた?

すぐ隣から男性の声がした。

わたし

(?!?!)

わたし

(?!?!?!)

がばっと寝返りを打ってそちらを見ると...

お兄さん

あ~もう可愛いな...
よーしよし

わたし

(わわっ!)

お兄さんがいた。

わたし

(え?え?なんで?!)

わたし

(...あ...そうか)

わたし

(わたし、犬に変身して拾われたんだった)

わたし

(びっ...くりした...)

わたし

(はぁ)

わたし

(でも...でも...)

お兄さん

どーしたの?

わたし

(顔が近いよっっ!!)

お兄さん

ふふ...またその顔だ。
ほんと面白いね...

お兄さん

そうだ、今日は病院だね
一緒に行こうね

わたし

(...足も怪我してるんだった。)

わたし

(わたし人間だもん、病院なんて怖くない!)

わたしはすくっと立ち上がり尻尾を振る。

お兄さん

ん~
お散歩じゃないよ笑

わたし

(かかってこい、
病院!)

お兄さん

ふふ。
わかったわかった。
いい子

...なんて意気揚々としていたが。

獣医さん

はい、
怖くないからね~

看護師さん

大丈夫ですよ~

診察台の上。 わたしは恐怖で足がガタガタだった。

わたし

(...!...!!...!!、)

わたし

(人間だったときは高いところ平気だったのに...!)

なんとかこの状況を逃れようと 必死に身じろぎする。

なんせ、まるで東京タワーのてっぺんから下界を見下ろしたような恐怖感なのだ。

わたし

(...!!…!!…!!)

パニックで酸素が回らなくて 頭の中がごちゃごちゃだ。

わたし

キャン!キャン!!

お兄さん

こわいね。
大丈夫。
俺もいるから

わたし

(たすけて、
たすけて、
たすけて、)

お兄さんは怯えるわたしを抱きしめる。

お兄さん

だいじょぶ。
だいじょーぶだよ

彼はわたしの背をさすりながら、 小さい子をあやすような優しい声でなだめる。

わたし

(優しい...あったかい)

わたし

(...お兄さんの匂い。)

わたし

(...すごく安心する)

お兄さん

...おちついた?
こわかったね

このまましばらく彼の与えてくれる安らぎに身を委ねていたかった。

わたし

(このままでいて...
お兄さん)

お兄さん

俺がいる。安心して

...ずっとそうしていたかったものの、獣医さんによる診察が始まった。

獣医さん

治るまでには2週間ほどかかりますね

お兄さん

2週間...ですか

獣医さん

はい。ご自宅で一日一回、この薬を塗ってあげてください

お兄さん

わかりました。
一日一回、
塗り薬ですね

獣医さん

お願いします。

獣医さん

様子を見ますので、
1週間後、
また来てください

お兄さん

はい。今日はありがとうございました

わたし

(全治2週間...か。)

わたし

(入院不要、
思ったより
重くなくてよかった)

お兄さん

よくがんばったね
えらいね

わたし

(うう...甘々だよ...)

わたし

(...すり寄っちゃう)

わたし

(診察台は怖かったけど、お兄さんに甘えられるのなら...)

なんて考えたりして。

わたしとお兄さんは処方箋を受け取り、帰途に就いた。

閉院後。

獣医さん

(...??)

看護師さん

先生、
いかがなさいました?

獣医さん

ん?ああ...いや、なんでもない。

獣医さん

ただの考えごとだ。

看護師さん

そうでしたらいいですけど...

看護師さん

悩んだら私たちのことも頼ってくださいね

獣医さん

あ、ああ。
ありがとう。

獣医さん

(...おかしいな。)

獣医さん

(私は動物の心が読める獣医。)

獣医さん

(今日診察した白い和犬の子、心の中で『人間だったときは』と呟いていた。)

獣医さん

(どういうことだ?人間だったときは...?)

獣医さん

(あの子は人間だったというのか??)

獣医さん

(まさか...
そんなはずはない。)

獣医さん

(...次回の診察のときまで、情報を集めよう)

獣医さん

(他にも事例があるかもしれない。)

次回につづく...

犬に変身してしまった私は甘々お兄さんに溺愛される

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