一覧ページ

この世界に恋なんて無ければいいのに。

第2話 - EPISODE 2 ~愛好花咲病~

617

2023年02月26日

#松村北斗

#佐久間大介

#田中樹

#奇病

#花咲病

#ドラマ

まぁま .

美優

素直に、嘘偽りなく言いますね

佐久間

うん

少しの沈黙が入る

ライブからの音漏れが微かに聞こえる

美優

分からないんです

佐久間

え？

返ってきた答えは、予想外のものだった

佐久間

ずっと、北斗だと思ってた

美優

…まぁ、ですよね、笑

美優

私はずっと怯えてました

美優

今回、ライブに来ることが出来てとても嬉しかった、だけど…

美優

もっと好きになるに決まってるから、私は怖かった

美優

こうやって、北斗君や佐久間君と2人っきりになって話せてそれがどれだけ幸せか、

美優

だから私はこれが、神様がくれた最後のプレゼントなんじゃないかって

佐久間

じゃあ、俺が最後じゃなくする

そんな強気な言葉を放つつもりはなかった

でも、守りたかった

彼女の笑顔を

美優

え？

佐久間

俺は…、えっーと、

美優

美優です、

佐久間

…っあ、美優ちゃん、

佐久間

美優ちゃんの事を想う

美優

え、何言って、

佐久間

俺はいいよ、

美優

ダメ、、お願い、やめて！

彼女の笑顔以外を見たのが初めてだった

美優

もう…、これ以上失いたくないの

佐久間

………

俺は何も反論出来なかった

言葉ひとつを言うのに、俺は沢山躊躇った

心の底からそう思っていることが伝わってくる

美優

あれは、私が幸せに暮らしていた、だけだったのに、

美優

今日も佐久間君は可愛いな~！

美優

毎日好きが更新される！

美優

うわっ！北斗も樹も！かっこいい

私には大好きな3人がいる

私の人生を救ってくれた人も

毎日見ていたい

だけど、見ることが出来なくなってしまった

美優

可愛い______うっ、

急に吐き気がしてきて

目の前がクラクラしてきた

私はそのまま前に倒れてしまった

異変に気づいたのかお姉ちゃんが部屋に入ってきた

美琴

ねぇ、美優うるさ_______

美琴

美優っ！！どうしたの！？

美優

……お、ねぇちゃ、

美琴

え、なにこれ、

美琴

なんで、花が、っ、

美優

……分からない、

直ぐに私は病院に運ばれた

美優

…ん、

美琴

美優っ！！

美琴

良かった…！

お姉ちゃんは少しの沈黙から、

覚悟を決めたような顔でこちらを向いた

美琴

今から言うこと、驚かないで聞いてね

美優

…うん、

美琴

美優の病名は、愛好花咲病

聞いたことがなかった

お姉ちゃんの話を聞くと、とても稀な奇病らしい

美琴

で、治す方法はひとつしかないの

美優

え、なに？

美琴

誰かを愛し、その人に愛され、両思いになること

美優

え、、

そんなことなできるはずがなかった

私の周りに好きな人なんて居ない

だって、あの3人が好きだから、

美優

そんなの無理だよ…

美琴

でもね、その条件がかなった場合

美琴

相手に伝染ってしまうの

美琴

その相手が愛花咲病になるの

美優

え、なんで

美琴

だから、お姉ちゃんの意見だけど

美琴

誰にも伝染って欲しくない

美優

…うん、

そんなのわかってるよ

そこから私は誰にも好きなってもらわないため

極力人を避け続けた

あの3人も、

それから私は彼らを見ることが出来なくなった

彼らを見ると、症状が出てしまうから

大好きだから

私は考えてもみなかった

誰かを愛すことがこんなにも辛くなるなんて

テレビをつけるとそこ映っていたのは、

佐久間

にゃす！snowmanの佐久間大介でーすっ！！

明るい佐久間君だった

美優

……っ、

本当は前みたいに応援していたいのに

美優

やっぱり可愛いな、久しぶりに見た、

美優

…っ____うえっ、ごぼっ、っ、

又だ、彼らを見ると、

美優

はぁっ、

もう全てが最悪だった

全てを投げ出したい

美優

もう、いっその事消えよう

美優

そう思っていました

美優

だけど、無理だった、

美優

佐久間君が私をとめたんです

佐久間

え？

驚くことしか出来なかった

なにか言葉を言おうと思っても、

上手く言葉に出来ない、

美優

"生きてたら絶対会えるから、絶対会おう"

美優

その言葉で私は救われた

美優

もう、症状なんて関係ない

美優

別に辛くなってもいい

美優

だって、あの3人を見れない方が辛いから

俺はこの子と話してみて、

分かった、

この子を守らないもいけない

この子を消しては行けない

守れるのは俺達3人だけ

もしかしたら、俺だけなのかもしれない。

佐久間

ライブ戻る？

美優

はい

でも、ライブの中に入ろうとした時、

美優

___っ、ごほっ、うぇっ…はぁ、

佐久間

…！大丈夫！？

初めて見たのかもしれない

綺麗な花、

美優

ごめんなさ____、

佐久間

やっぱりやめた方が…、

美優

ううん、行きます

佐久間

いや、でも…、

美優

あの、佐久間君の言葉あれが今日は実現した日なんです

美優

SixTONESの大好きな2人にも会えたし、佐久間君にも

佐久間

…何かあったら言ってね

美優

はい、

俺は、この子から大切な事を学んだに違いない

人を信じきること、

人を敬う事、

人を愛すこと、

全てを学んだ

過酷な状況の下生きている、

だから、彼女は人を愛す事を誇りに思っているんだ。

NEXT ♡600

この世界に恋なんて無ければいいのに。

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

617

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

まぁま .

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

この世界に恋なんて無ければいいのに。

第2話 - EPISODE 2 ~愛好花咲病~

作者の他の作品すべて見る

#松村北斗の新着小説
一覧

関連するタグ

この世界に恋なんて無ければいいのに。

第2話 - EPISODE 2 ~愛好花咲病~

作者の他の作品すべて見る

#松村北斗の新着小説一覧

関連するタグ

#松村北斗の新着小説
一覧