蒼
…僕の友達は、何かおかしい
蒼
可愛いんだけど、雰囲気がそう…
蒼
殺し屋に近いものを感じる
蒼
これはそんな、
"世界最強"の殺し屋の
彼女…羽宮 雪菜と
一般学生の和谷 蒼
のお話である。
"世界最強"の殺し屋の
彼女…羽宮 雪菜と
一般学生の和谷 蒼
のお話である。
雪菜
(夜、とある路地裏を私は歩いていた)
雪菜
(それは、ターゲットを殺すため)
雪菜
(私は、世界最強の殺し屋と呼ばれる存在である。)
雪菜
(世界最強という座に、興味はないが…)
雪菜
(悪い気分では無い)
もぶ
…
雪菜
止まれ
もぶ
ッ!?!?
雪菜
殺し屋だ。お前に依頼が入った
もぶ
こ、殺し屋!?
もぶ
や、やめろ
うわぁあぁあぁあ!!!
うわぁあぁあぁあ!!!
雪菜
(私は引き金を引き、彼を撃ち殺した)
雪菜
ふぅ…
蒼
なんだ!?
雪菜
あっ…
蒼
ゆ、雪菜ちゃん!?
雪菜
…え、あ?
雪菜
(最悪だ。まさか同級生に
見られるなんて…)
見られるなんて…)
雪菜
蒼(そう)…くん?
蒼
…え、それ…人の死体?
返り血?
返り血?
雪菜
…その、これは。
蒼
…雪菜ちゃん。
何してるの、教えて。
何してるの、教えて。
雪菜
…えっと、私…
殺し屋やってて…。
殺し屋やってて…。
蒼
…殺し屋?
雪菜
そうなの…お願い!言わないで!
蒼
…それはいいけど。
雪菜
ほんと!?
蒼
その代わりひとつお願い!
雪菜
な、なに?
蒼
俺と一緒に住んでくれない?
雪菜
は、はぁ???
蒼
今、親がいなくてさ。
ちょっと寂しいし家事とかも
1人でだと大変だから
手伝って欲しいかなって。
ちょっと寂しいし家事とかも
1人でだと大変だから
手伝って欲しいかなって。
雪菜
…う、うん。
それはいいけども…。
それはいいけども…。
蒼
ありがと〜〜!!!
蒼
いらっしゃい!
雪菜
う、うん。
蒼
とりあえず、返り血落としてきなよ
お風呂で。俺はご飯作ってるから
お風呂で。俺はご飯作ってるから
雪菜
分かった。
雪菜
(返り血を落とす。
ここまで怖くないお風呂は
いつぶりだろう?)
ここまで怖くないお風呂は
いつぶりだろう?)
雪菜
…はぁ。
(私は身体をシャワーで流しながら
考えていた)
(私は身体をシャワーで流しながら
考えていた)
雪菜
(なんで、こんな事に。
まさか急に同級生と、
しかも同じクラスのやつと…)
まさか急に同級生と、
しかも同じクラスのやつと…)
雪菜
(そう考えながら私はお風呂を出たのであった)
蒼
ごめんね、俺の部屋しか
空いてなくて。2人で同じベット
って、嫌でしょ?
空いてなくて。2人で同じベット
って、嫌でしょ?
雪菜
いや、大丈夫だ…
蒼
明日、ベットとか
洋服とか買いに行こうね。
部屋は空いてるし。
洋服とか買いに行こうね。
部屋は空いてるし。
雪菜
なぁ、お前の父さん母さんって
どうしてるんだ?
どうしてるんだ?
蒼
…今は海外かな、多分。
雪菜
帰ってきた時どうするんだよ
蒼
いや、俺とは勘当して
会わないって言ってたから
帰ってくることなんてないよ。
会わないって言ってたから
帰ってくることなんてないよ。
雪菜
そうなのか?
雪菜
まぁそれならいいが
蒼
帰ってきたら修羅場だしね。
ははは
ははは
雪菜
笑い事じゃねーんだよな
蒼
まぁ、寝ようよ。
おやすみ!
おやすみ!
雪菜
おやすみ。
雪菜
(私は夜、悩んでいた)
雪菜
(そう、寝れないのだ)
雪菜
(いくら殺し屋で感情のコントロールが得意だからって、流石に
同級生の異性と隣でねるのは無理!)
同級生の異性と隣でねるのは無理!)
蒼
んん…
雪菜
(そういうと彼は私をバックハグしてきた)
雪菜
ふぇ!?///
雪菜
ち、ちょっと…!
雪菜
…(彼は気持ち良さそうに寝ていた)
雪菜
くそ…こいつの前だとなんだか
冷静で居られない…
冷静で居られない…
雪菜
もういいや、寝よ。
雪菜
(私はそう言って、ふて寝したのだった)