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マフィアに買われました(^^)

第22話 - 割といいとこで終わった気がする

2,293

2024年08月15日

#我々だ

#日常組

#らっだぁ運営

#コメディ

翡翠‪‪‪✝︎✳️✝︎@低浮上

カイ

スタート

カイ

ｽｩ……

クロノア

カイー？起きてるー？

カイ

ん…おはようございます…

クロノア

ごめん寝てた？

カイ

いえ、今起きたので大丈夫です。

クロノア

ちょっと来てくれる？

カイ

何かあったんですか？

クロノア

それは行けばわかるよ。

カイ

…？

しにがみ

お、来ましたね〜！

カイ

しにがみさん？

クロノア

じゃ、後よろしく。

しにがみ

了解です！

カイ

え、えと…

カイ

何を…

しにがみ

ﾌｯﾌｯﾌ…初めて見た時からずっと思ってたんですよ…

しにがみ

絶対メイクさせたら面白い！

カイ

メイク！？

しにがみ

覚悟ー!!

カイ

ぎゃぁぁぁ!!

しにがみ

…え？

しにがみ

…ん？

しにがみ

…クロノアさんに連絡しなきゃ…

クロノア

どうしたって…

クロノア

わ、わぁ…

カイ

あの…一体何が…

クロノア

…めっちゃイケメンじゃない？

しにがみ

ですよね！？ですよね！？

しにがみ

僕もびっくりしてて！

クロノア

うーわぁー…

クロノア

なんだろ、イケメンすぎてむしろ引くっていうか…

カイ

そ、そんなに…？

しにがみ

こーれーは…

しにがみ

執事スタイルで行きましょうよ！

カイ

し、執事…？

クロノア

うーん…俺的にはボディーガードをやらせたかったんだけど…

クロノア

この顔だと…

カイ

え、え…

カイ

何の話ですか…

しにがみ

カイを何に変装させるかの話。

クロノア

スーツでシャキッとした感じをイメージしてたんだけど…

しにがみ

いーや執事服です！

しにがみ

どっかの少女漫画に出てきそうじゃないですか！
こういう顔めちゃくちゃイケメンなのに貧乏で仕方なく執事やって稼いでる人！

クロノア

例えが的確すぎる

しにがみ

とーにーかーく！僕は執事に1票です！

クロノア

いーやスーツだね！

カイ

あ…あ…

しにがみ

カイは執事服だよね！？

クロノア

スーツでしょ！？

カイ

ぼ、僕は…!!

しにがみ

ちえー…執事服着せたかったのになぁ…

カイ

すみません…
（絶対執事服なんて着たくない…!!）

クロノア

でもほら、スーツの方が違和感なくない？

しにがみ

まぁたしかに…

しにがみ

それによくよく考えれば外交現場に執事持参もなんかおかしいですしね

クロノア

それはそうでしょ。

しにがみ

帰ったら執事服着てくださいね！

カイ

ええ…

クロノア

それじゃ、行くよ！

しにがみ

そういえば、ぺいんとさんとトラゾーさんに何か言わなくてよかったんですか？

クロノア

ああ、机の上に
「ケーキバイキングに3人で行ってきます
嫌がらせです」
って書いた紙置いといたから大丈夫だと思う。

しにがみ

僕クロノアさんのたまにネタに全振りするとこ好きですよ

クロノア

ありがとう

カイ

クールに流してるとこ面白かったです

クロノア

マジで？

しにがみ

あ、そういえば…我々組の皆さんの前でカイのことなんて呼んだらいいんですか？

クロノア

なんて呼ばれたい？

カイ

えー…じゃあ…

カイ

朱蘭…？

しにがみ

なんて？

カイ

朱蘭…とか…

カイ

かっこいいなぁ、と…

クロノア

しゅうらん？

カイ

は、はい…

クロノア

ならしゅうね！

カイ

えっ

クロノア

いや、ほら…いちいち朱蘭だと滑舌的に…

クロノア

だからあだ名みたいな感じで！

カイ

わかりました

クロノア

あ、ついたよ。

しにがみ

いよいよ…

だから背景忘れたって言ってんじゃんごめんよ!!!!!!!!

門番

お待ちください。ここから先は我々組の城の敷地内であるため一般人は立ち入り禁止でございます。

クロノア

はい、これ。

門番

なんと…!!あの有名な…!!

門番

先程は大変失礼いたしました。どうぞお通りください。

クロノア

お疲れ様。

クロノア

さ、入るよ。

カイ

ここは…

クロノア

あ、そうだ。言い忘れてたけど、
（小声）今回君はあまり喋らないでね。

クロノア

（小声）声でバレるかもしれないから。

カイ

（小声）
わかりました。

クロノア

（小声）それと…トラゾーから渡された銃は持ってきた？

カイ

（小声）はい、弾もあります。

クロノア

（小声）いざとなったら脅しで使ってね。人には撃たないでね。

カイ

（小声）
了解です。

クロノア

さて…

クロノア

ダクトにいるのは楽しい？

しにがみ

えっ…!!

ゾム

ｼｭﾀｯ…そこの奥のヤツは初めて見る顔だが…

クロノア

名前は朱蘭。また未熟だけど今回は見学で連れてきたんだ。

ゾム

へぇ…

ゾム

…ぺいんとさんとトラゾーさんは？

クロノア

留守番だよ。

ゾム

は？

ゾム

いや…組のボスがこんと始まらんやろ。

ゾム

それに、軽く流したけど後ろのそいつも。

ゾム

本来部外者は立ち入り禁止やのに…

クロノア

部外者？なら僕らも部外者ということですか？

ゾム

え…いや…

クロノア

それと…口の利き方には気をつけた方がいい。

クロノア

あなたも幹部なら分かるでしょう？

しにがみ

（一瞬でオーラ変わってんじゃん…）

カイ

（何この人こわ）

ロボロ

あー！姉さん！

ロボロ

もう来てたんですか！？

鬱先生

お久しぶりです。

クロノア

どうも。

ロボロ

あっ！ゾム！お前姉さん達が来たなら連絡入れろや！

ゾム

ええ…だって…

鬱先生

後ろの子は？見ない顔だけど？

クロノア

後で説明するよ。

ロボロ

あれ？兄さんは？

しにがみ

それは…

クロノア

それよりも…早くグルッペンさんと話がしたいんだけど、いい？

ロボロ

わ…分かりました！

ロボロ

（ノアさんなんかキレてね？ゾムがなんかやったんやか…）

クロノア

お久しぶりですね。

グルッペン

ああ。

クロノア

では早速本題に……

クロノア

と、言いたいところですが…そちら、少し人が多すぎでは？

グルッペン

そうか？たかが10人だろう？

クロノア

…3人に減らしてください。

グルッペン

…いいだろう。

クロノア

あ、あとは…

クロノア

シャオロンさんだけは残しておいてください。それとロボロさんは退出させてください。

ロボロ

え？ノアさん…？

グルッペン

…いいだろう。

クロノア

それと…ﾁﾗｯ

カイ

……

クロノア

…ゾムさん、ショッピさんも退出させてください。

カイ

…!!

ゾム

はぁ？グルッペンになんかあったらどうするんや！

シャオロン

安心しろ、俺がお前らの分まで聞いといてやるよ。

ゾム

でも…！

グルッペン

ゾム。俺はいいから早く出ろ。

ゾム

…わかったわ

商談室にいる人クロノアしにがみカイシャオロングルッペントントン

クロノア

ありがとうございます。それでは、本題に入りましょう。

グルッペン

そうだな…

グルッペン

単刀直入に聞こう。
うちと組んでそちらになんのメリットがある？

クロノア

…そうですね…

クロノア

より有益な情報を得るため、でしょうか…

グルッペン

有益な情報？

クロノア

ええ。

グルッペン

こちらにそんなものは無いと思うが…

クロノア

例えばの話ですよ。
例えば…

クロノア

当時らっだぁさんが奇襲されたところを見た人がそちらの組にいたら？

グルッペン

なんだと…！？

クロノア

あの辺は定期的に見回りをしていたと聞きました。

クロノア

目撃した人がいても何ら不思議ではないでしょう？

グルッペン

それはそうだが…

グルッペン

しかし…

クロノア

ご安心を、ただの憶測です。

クロノア

ですが…

クロノア

…もしかしたら、我々のすぐ近くにいるかもしれませんね？

シャオロン

……!!

カイ

（あれ？今…）

クロノア

では、次はこちらの番ですね。

クロノア

朱、資料を。

カイ

ｺｸ…

カイ

（喋っちゃダメだ喋っちゃダメだ…）

グルッペン

…そちらの方は？

クロノア

彼の名前は朱蘭でね。最近雇ったんだがどうも知らない人の前だと緊張して話せなくなるらしい。

クロノア

すまない。

グルッペン

いや、別に構わないよ。

グルッペン

それよりもこの絵は…？

クロノア

これは神山邸の跡地で見つけた絵だよ。

トントン

んー？この人どっかで…

シャオロン

…らっだぁの幼少期の姿に似てる…

トントン

あー！前ロボロが見せてくれたやつか！

グルッペン

ああ…しかしこの絵がどうしたと？

クロノア

…信じられるかい？

クロノア

この絵の人物が…神山邸のボスの子供だとしたら…

トントン

な…！？

グルッペン

…にわかには信じ難いが…

しにがみ

え？皆さんシ

クロノア

ｶﾞｯしにがみくん…

しにがみ

あっ、すみません…

グルッペン

…？まぁいい。

グルッペン

しかしこの絵を我々に見せて何の意味がある？

クロノア

その前に…

クロノア

朱、お茶をついできてくれないか？

トントン

お茶なら…

トントン

クロノア

ｼ━…

クロノア

では、頼んだよ。

カイ

ｺｸ…

グルッペン

…続きを。

クロノア

その様子だと…気づいてないようですね。

クロノア

お忘れですか？もう1人、神山家生まれの人物がいることを…

トントン

…!!カイか！？

クロノア

ええ。

グルッペン

なっ…!!じゃあカイはらっだぁと血の繋がった兄弟だと言うことか！？

クロノア

僕らもそう考えました。

クロノア

ですか…違ったんですよ。

グルッペン

何が…

クロノア

死んでるんです。カイの弟は。

クロノア

もう何十年も前に

グルッペン

ｯ…

シャオロン

…

クロノア

それと…あとひとつ。

クロノア

コピーで申し訳ないんですがこの写真も、この絵と同じ場所においてあったのですが…

グルッペン

…なんだこれは…

ごめんなさい少しめんどくさいので写真の説明は省きます。簡単に言うとカイがこの人ならなんで死んだはずの弟が写真にいてカイよりも背が高いんだよみたいな会話です。

クロノア

これで僕らが持ってる情報は全てです。

グルッペン

…大方把握はしたが…全て理解するには少し時間がいるかもしれない…

クロノア

そうでしょう。僕たちも見た時は相当驚きましたから。

クロノア

だからこそ…そろそろ言ったらどうですか？

グルッペン

何を…？

クロノア

あなたのことを言ってるんですよ、シャオロンさん。

シャオロン

は…？俺…？

クロノア

見たんでしょう？5年前…

「らっだぁが奇襲された所を」

カイ

（クロノアさんが僕を追い出したってことは…何が大事な話がしたかったんだろうな…）

カイ

（ということは…暫くは戻らなくていいかな。）

カイ

（一応お茶は淹れておこうかな…）

カイ

（ええと…確かキッチンはこっちに…）

カイ

ｶﾞﾁｬ…

ゾム

あ？って、お前…

カイ

（…やっべ幹部全員いんじゃん）

カイ

（閉じよ）

カイ

ｶﾞﾁｬ…

ロボロ

まぁ待てや…ちょっと話でもしようや…

カイ

（なんかめっちゃ怒ってるんですけど！？）

カイ

（とりあえず意思疎通をはかりたいけど…喋るなって言われてるし…）

カイ

（どうしたものか…）

ショッピ

…ロボロさん、ちょっと待ってください。

ショッピ

はい、どうぞ。

カイ

（紙とペン…!!）

カイ

ﾍﾟｺｯ

カイ

ｶｷｶｷ……

カイ

ｽｯ

ゾム

あ？なんや…

カイ

『お初にお目にかかります。私の名前は朱蘭と申します。
本日はクロノア様としにがみ様の護衛でまいりました。クロノア様からお茶を淹れてこいとの要望がありキッチンを探しウロウロしていたらこちらに…どうかお湯と茶葉を使わせていただけませんでしょうか？』

カイ

（これでいいはず…）

ゾム

あ？襲撃に来たわけやないんか？

カイ

（なんでそんな思考になるかなこの人は…）

カイ

ｶｷｶｷ…
『第一ここは我々組の敷地内ですし襲撃したとしても負けます』

ロボロ

それはそうやな…

ゾム

でもなんでここに来たんや？

カイ

（え？さっき書いたじゃん…）

カイ

（もっかい書くか…）

ひとらんらん

お茶を淹れに来たんでしょ？今のうちに淹れておいたよ。はい、どうぞ。

カイ

ｶｷｶｷ
『ありがとうございます』

カイ

（よし、じゃあこれを持っていけばいいわけね。）

カイ

（じゃあ早速…）

ひとらんらん

と、その前に…

カイ

（なんだろ…？）

ひとらんらん

いい加減声出せば？喋れるんでしょ？

カイ

（馬鹿な！だって一言も…!!）

ひとらんらん

それと…なんでそんな格好してるかも聞かないといけないしね

ひとらんらん

ねぇ？

カイ

マフィアに買われました(*^^*)

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翡翠‪‪‪✝︎✳️✝︎@低浮上

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