吸血鬼に愛される

最近できた飲食店に来た

いい感じの店…

メニューを見てなにを食べるか決める

ぶるーくは、そう言って写真からでも美味しいとわかるステーキを指差した

あ、ハンバーグ…！

でも、オムライスもある…

なんで、わかったんだ…⁈

俺の心を読み取ったかのようにそう言う

え

なんか、そう思うと恥ずかしいな…///

別に、食べたかったんだからいいでしょ

それに、可愛いチョイスってなんだよ

俺は、ハンバーグを頼むことにした

さっき、ドリンクバーもいれに行ったんだが、そこでカルピスをチョイスしたら、また可愛いと言われた

なぜ？

カルピス可愛いか？

ぶるーくは頬杖をついて喋り始めた

確かにな…

そう考えると

だからでそう言うのは違う気がするが…

俺たちは夕ご飯を食べ終え、帰宅した

先にお風呂に入って寝室に行っていた彼は、ベッドの上ですやすやと寝ていた

俺も寝るか

俺はぶるーくの隣に横になった

そしたらいきなり

バサッ

ぶるーくは、俺のことを押し倒したような体制になっていた

俺はその時にわかった

ぶるーくは、これを無意識にしている

こいつは、まだ寝ていることに気づいた

ってええええ！

こいつ…

でも、確かに今日ぶるーくは血を吸っていない

これは、寝相…っていうのか？

やばい

頭がぼーっとしてきた

血を吸われすぎて、瞼が勝手に落ちていく

でも、起こさないと、明日全身の血を吸われて死んでしまうんじゃないかと怖くなる

グラッ

バタンッ

俺は、身体を動かせなくなった

貧血で、倒れて動けなくなってしまった様だ

俺が倒れた途端、ぶるーくは目を覚ました

何言ってるんだこいつは

まあ、いいや

これで死ぬ心配はなくなった

多分

瞼が自然に落ちていく