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翼
高野帰るぞ
美月
へえー
翼
何ニヤニヤしてんだよ
美月
いや、君から誘ってくれるようになったなって
翼
いいだろ別に
美月
今日は特大の秘密教えてあげる
翼
ああ
美月
っ…ちょ…待ってね
美月
…ゲホッゲホッ！
翼
おい大丈夫かよ
美月
翼
おい！
翼
家まで運ばなきゃ
俺は彼女の生徒手帳を開いた
翼
こっちか！
ピンポーン
美月母
はい？美月！！
翼
あの、急に倒れて
美月母
とにかく入って！
美月
美月母
運んでくれてありがとうね
翼
いえ、あの高野は？
美月母
発作よ
翼
（発作…？）
美月母
ねえ、貴方翼くんよね？
翼
どうしてそれを
美月母
だって小
美月
ストップ
翼
高野？
美月
秘密は私が教えるんだから
美月母
目、覚めたのね
美月
お母さん、翼君と二人にしてもらってもいい？
美月母
構わないわ
美月
ありがとう
翼
もう大丈夫なのか？
美月
厳密に言えば大丈夫じゃないかな
美月
もう時間も無いし秘密たくさん教えてあげる
翼
時間？
美月
一つ目、私は余命あと少しなの
翼
っ…！
美月
2つ目、この髪の色はねどうせ治らないならやりたい事しちゃえって染めたの
翼
なんでその色なの…
美月
3つ目、月って名前がつくからかな？
翼
っ…！
僕ね、月が大好き！
だって美月の名前だから
本当？嬉しい！
翼
なんだよ！この記憶
美月
あと2つ秘密があるけどまた今度ね
翼
…
美月
じゃあね！
次の日
美月母
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不在着信
翼
あの、どうしたんですか？
美月母
美月が緊急搬送されたの！
翼
えっ…？
美月母
貴方を待ってる！すぐに来てあげて
美月母
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通話
01:00
翼
行かなきゃ
美月母
こっちよ！
翼
高野！
美月
最後…なんだから美月って呼んでよ…
翼
最後とか言うなよ
美月
泣いてくれるんだ…嬉しいな
美月
秘密教えてあげる…
翼
ああ…
美月
私と…君は…会ったことあるの…
美月が空へ行ったらどうする？
飛んでいくよ
翼
だって…僕、翼だから…
美月
思い出したね…
翼
俺の秘密も聞いてくれ
美月
…聴けるかなあ…
翼
俺の初恋は君だよ
美月
…うれしな…
美月
翼
美月！？美月！？
翼
嘘だろ…なあ
数日後
美月母
翼君うちに来てくれる？
翼
はい
ピンポーン
美月母
いらっしゃい
美月母
中入って
翼
あの、どうしたんですか？
美月母
これがあの子の部屋から見つかったの
翼くんへ
翼
手紙…？
美月母
読んであげて
私がいない世界はどうですか？まあ、変わらないだろう！
でも、私の短い人生の中では君は中心だったけどね
小5の事思い出してくれた？思い出してくれなきゃ呪うから（笑）君が盲腸で入院したとき、私と話したんだよ
その時、私が空へ行ったら翼で飛んでくるって言ったでしょ？でもまだ来なくていいよ
君の翼はまだ小さい！充分に大きくなって飛べるようになったら会いに来てよ
そうそう！最後の秘密教えてあげる
翼
っ…なんだよコレ
翼
会いてえよ美月
美月母
多分美月のことだから下手くそな文でしょう？
翼
はい…でも凄く涙が止まんないです
私の初恋は君でした 最後まで変わらず好きでした
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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