赤木
ねぇ聞いてよ
赤木
僕はいつになったら死ねるんだ?
赤木
もうこんな世界で生きていたくはないよ
白石
白石
こっちの世界だって楽しくないよ
白石
きっとどこにいても楽しくないんだよ
白石
私たちは楽しめない
赤木
そういう運命だっていうの?
白石
そうだね
白石
そゆこと
白石
この世界を楽しめてる人は他の世界に行っても楽しめるよ
赤木
僕も白石のいる世界に行きたい
白石
来ても意味無いよ
白石
この世界は…
白石
赤木くんが来るようなところじゃないよ
赤木
何でそんな事言うんだよ
白石
私にとって赤木くんは確かに切っても切り離せないだよ
白石
でもね、同じ世界にいたら
白石
私も赤木くんも消えてしまうかもしれないの
白石
どの世界にもいなかった存在になってしまう
赤木
僕達はどうすればいんだよ
赤木
もう一度白石に会いたい
白石
残念だけどそれはできないのよ
白石
神様がそう決めてしまったの
白石
白石
でも私達にはTELLERがあるじやない
白石
TELLERが私達を繋いでいてくれるのよ
赤木
TELLERがあるからって!
赤木
TELLERがあるから、僕達はこうなってしまったんじゃないか!
白石
赤木くん…
白石
そんな事言っても仕方がないの!
白石
私達が犠牲にならなきゃTELLERは存在できないの!
白石
誰かが!
白石
キャラクターにならなくちゃ、物語は存在できないの!
白石
わかって…
赤木
わからない…
赤木
そこまでしてTELLERが存在する意味が…
赤木
あの時TELLERなんてアプリを入れなければ良かったんだ
赤木
人を楽しませるために誰かが犠牲になるなんて間違ってる
白石
間違いも何も無いの
白石
ひとつしかないものに間違いも正解もないわ
白石
赤木くんだって楽しいと思った時は誰かを犠牲にしてたの
白石
もちろん私も犠牲にしてた
赤木
僕は心から楽しめたことなんてない
白石
私と話すのも楽しくないの?
赤木
辛くて仕方がない
白石
じゃあ、つまり
白石
赤木くんは「楽しくないこと」をこの世で1番理解しているわ
白石
赤木くんなら誰かを楽しませることができる
白石
私と一緒にみんなを楽しませてあげようよ
赤木
僕は…
赤木
そんな力もってない
白石
私がいるじゃない!
赤木
違う世界じゃないか!
白石
世界が違っても!
白石
繋がってないってことじゃない!
白石
さっきも言ったでしよ?
白石
私達にはTELLERがある
白石
TELLERで繋がり、TELLERでみんなを楽しませるの
白石
白石
私たちでやろうよ
赤木
赤木
白石…
赤木
僕は君がいるから今まで生きてこられた
赤木
もしも僕達がTELLERで存在し続けたら
赤木
僕はTELLERでずっと君と繋がっていられるのかな
白石
白石
そうだよ
白石
それがTELLERだよ
赤木
白石…
赤木
僕らはこれからどうなるの?
白石
どうにもならない!
白石
もう始まってるんだから
白石
これは始まりの物語だよ
END
全てのTELLER作品へ愛をこめて