美亜
ある晴れた日に
朔
どしたん急に
美亜
自殺しようかなって思っ
朔
やめときなよ
美亜
た
朔
たぁ。
美亜
でもね、今日、イッテQあるんだよね…
朔
あ、そうなんだ
朔
私も見よ
美亜
あと、塾の宿題あるし
朔
死ぬなら宿題しなくていいんじゃないの
美亜
いやだ、スッキリしないもん
美亜
未練が残っちゃうかもしれないでしょ?
朔
塾の宿題終わってないから成仏できないって聞いたことないけど
朔
マヌケじゃん
美亜
あと、さっきまで死ぬ気じゃなかったから
朔
え、そうなの!?
美亜
夜ご飯、味わって食べてないんだ
朔
あー…そう。
朔
それはー…。
朔
どうでも良くない?
美亜
ダメだよ、お母さんが心を込めて作ってくれたご飯でしょ
美亜
味わって食べないと!!!
朔
ごめんなさい
美亜
よろしい
美亜
あとね
朔
まだあるんだ
美亜
猫と水やりしてないんだよね
朔
今すぐしてあげなさい
美亜
けど、今、
美亜
目薬切れてたから、薬局なの
朔
あのね、美亜。名案があるよ
美亜
ほんと?教えて
朔
えっとね
朔
死ぬの後にしたら?
美亜
…あ
美亜
その手があったか
朔
分かってなかったんか