2月18日。
いつも通り目覚めた私は、
携帯に映る日にちを見て、
気付いた。
ゆうか
ゆうか
は、っと気付いた寝起きの私が、
真っ先にしたのは、
長尾に電話だった。
ゆうか
ゆうか
"はぁ?なんで俺が…"
"そういうのって自分で考えてやるから喜んで貰えるんちゃうの?"
ゆうか
ゆうか
"そんな事で殺さんといてや"
長尾くんとはあの日以来、
随分と仲良くなって。
恭平は時々、
"長尾に愛しの彼女取られた"
なんて言ってるけど気にしない。
いろいろ相談できる仲にまで発展したんだ。
ここは恭平の誕生日の事も相談相談!
って思って電話したけど、
案の定これ。
携帯から聞こえる長尾くんの声は、
どこか眠そう。
ゆうか
ゆうか
"そのまさかや、ふざけんな。"
と聞こえた不機嫌そうな声。
それでも電話を切らず私の話を聞いてくれる長尾くんは、
やっぱり優男?もっとモテるべき?
"てか、他の人に聞く前に自分で考えろや。"
"脳みそすっからかんなん?"
…やっぱり死ね。
ゆうか
"じゃあ何、言ってみ"
ゆうか
ゆうか
ゆうか
ゆうか
"あーあ、高橋可哀想"
ゆうか
"もっとあるやん。"
"自分からキスするとか、"
"あっちの雰囲気に誘うとか。"
ゆうか
相談相手間違えた…?
いや、
相談できる人がまず、
長尾くん以外居ない。
…どうしたものか、
"なら直接聞いたらいいやん。"
ゆうか
ゆうか
ゆうか
"じゃあ諦めろ。"
ゆうか
"じゃ、俺寝るわ"
ゆうか
ゆうか
ぶちっと切られた電話に、
虚しく響いた機械音。
…本気でどうしようか、
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