TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

2月18日。

いつも通り目覚めた私は、

携帯に映る日にちを見て、

気付いた。

ゆうか

待って、

ゆうか

あと10日で恭平の誕生日じゃん…

は、っと気付いた寝起きの私が、

真っ先にしたのは、

長尾に電話だった。

ゆうか

ねぇ!

ゆうか

お願いだから!

"はぁ?なんで俺が…"

"そういうのって自分で考えてやるから喜んで貰えるんちゃうの?"

ゆうか

けち。

ゆうか

死ね。

"そんな事で殺さんといてや"

長尾くんとはあの日以来、

随分と仲良くなって。

恭平は時々、

"長尾に愛しの彼女取られた"

なんて言ってるけど気にしない。

いろいろ相談できる仲にまで発展したんだ。

ここは恭平の誕生日の事も相談相談!

って思って電話したけど、

案の定これ。

携帯から聞こえる長尾くんの声は、

どこか眠そう。

ゆうか

あれ、まさか、

ゆうか

寝起きだった…?

"そのまさかや、ふざけんな。"

と聞こえた不機嫌そうな声。

それでも電話を切らず私の話を聞いてくれる長尾くんは、

やっぱり優男?もっとモテるべき?

"てか、他の人に聞く前に自分で考えろや。"

"脳みそすっからかんなん?"

…やっぱり死ね。

ゆうか

考えたよ!?

"じゃあ何、言ってみ"

ゆうか

…いっ、

ゆうか

いつも通り家で遊んで、

ゆうか

ゲームして、

ゆうか

一言、言うくらい…?

"あーあ、高橋可哀想"

ゆうか

じゃあ案ちょうだいよ!

"もっとあるやん。"

"自分からキスするとか、"

"あっちの雰囲気に誘うとか。"

ゆうか

それしかねぇのかよ変態

相談相手間違えた…?

いや、

相談できる人がまず、

長尾くん以外居ない。

…どうしたものか、

"なら直接聞いたらいいやん。"

ゆうか

直接!?

ゆうか

無理!

ゆうか

絶対無理!!

"じゃあ諦めろ。"

ゆうか

…なっ、

"じゃ、俺寝るわ"

ゆうか

ちょ、

ゆうか

まっ……!!

ぶちっと切られた電話に、

虚しく響いた機械音。

…本気でどうしようか、

loading

この作品はいかがでしたか?

432

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚