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騒がしくて暑苦しい店内から一歩外に出ると、春の夜の冷たい風が私の頬に吹き付けてきた。
私
静かで落ち着いた空気のせいか、余計な思考を膨らませてしまう。
(この気持ちどうしたらおさまるんだろう……)
誰も悪くない。
悪いとすればヤキモチ焼きな私の狭い心なのだ。
(中に戻るの嫌だな。)
またモヤモヤの気持ちが大きくなるのが怖い。
私
月島蛍
突然、隣に無言で立っていた月島に声をかけられた。 無意識に言葉が出ていたことにはっと気がつく。
私
急いで訂正しようとすると。
月島蛍
私
私
突然の爆弾発言。
月島蛍
月島蛍
ドッドッド。
月島の不意打ちに心臓の鼓動が早くなる。
(それって……どういうこと……?)
私
なんだかいけないような気がして、後ずさりしようとする。 と、ぎゅっと右腕を掴まれた。
そのままぐいっと腕を引っ張り、私のことをじっと見下ろす月島。
彼の表情は全く読めなくて、返す言葉を必死に探す。
と、その時、
ガラッと店のドアが開いた。
菅原孝支
私
中から焦った様子で飛び出して来たのは、スガさんだった。
菅原孝支
私
勝手に気まずい気持ちになり、目を合わさずしどろもどろに返す。
菅原孝支
(………………一瞬目離したら……?)
月島蛍
私
菅原孝支
私
菅原孝支
感謝を言っているようにみえて、圧のある声が月島に向けられる。 顔、見なくてもわかる。
月島蛍
菅原孝支
そう言われた瞬間、ぱっと右腕が離される。
菅原孝支
月島蛍
月島はきまり悪そうな顔をして、
あとは介抱お願いしマス、
とスガさんに残しそのまま中に戻って行った。
私
ピシャ、と扉が閉まり、2人だけの空間になる。
菅原孝支
水も持ってきたから、と水の入ったグラスを差し出してくれた。
私
ごく、と私が水を飲み始めると同時に、スガさんははぁーっと大きなため息をついた。
菅原孝支
私
水が変なところに入り、思いっきりむせてしまう。
私
菅原孝支
菅原孝支
え、え、
(私のこと、ずっと気にしてくれてた……??)
菅原孝支
泥酔したモブ男に捕まって全然行けなかった、と口をムッとさせて呟くスガさん。
私
男に捕まってたの? ……私が気にしてたのは。
私
それでヤケになって飲みすぎちゃったよっ、と本音を可愛く伝えられるよう精一杯試みる。
反応が気になってちらりと顔を向けると、スガさんは驚いた顔をしていて、
菅原孝支
ぎゅっと抱き締めてくれた。
菅原孝支
私
菅原孝支
私
私
話した!?どんな流れで!?
予想外の展開に、目をぱちくりしてしまった。
菅原孝支
私
菅原孝支
頭を軽くぐりぐりされる。
そうだったんだ。 そっかあ。
本当に勝手にヤキモキしていたのだとわかって、改めて反省する。
菅原孝支
綻んだ顔を見て、スガさんがにっこり微笑む。
(あ、すきだ。)
菅原孝支
私
全ての真相がわかったところで。
菅原孝支
菅原孝支
ニカッと笑って、頬を愛おしそうに撫でて、そっと優しいキスをしてくれた。
~fin.~
おもちからのひとこと
おもち
おもち
おもち
次回更新もよろしくお願いします🥰