市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
???
椚三波斗
椚三波斗
そう言われた途端、頭の中がハテナでいっぱいになった。
何言っとるん?市川君。
デートって、あれやんな?
カップルとか、良い感じの2人が手とか繋いで遊園地行くやつだよね?
ほんまに言ってるん?
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
椚三波斗
市川君は笑顔でそう言った。
いや、“決まりね”なんか言われても…
ドッキリとかじゃないよね?
市川慶一郎
少し圧をかけられた気がした。
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
部屋にカメラがあるんじゃないかとキョロキョロしながらそう聞いた。
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
ご褒美って…ほんとに言ってるのかな
嫌だったら誘わないだろうから、信じようがないけど、あの市川君からデートのお誘いだなんて!
どういう反応したらいいのか…
最近ずっと変だよな…市川君。
前までは全然話さなかったのに最近部屋に突撃してくることが多くなったし
かまってちゃんになったというか…
別人?ってくらいに甘えモードに入るときもあるし
なんとなく、俺とほかのメンバーへの態度がちょっと違う気がするんだよな…
それから、市川君にはゲームのコツや裏技を教えてもらった。
市川慶一郎
椚三波斗
市川君は、ゲームの指導をしてくれている途中、突然大きな声を出した。
その目の先にはテレビ台の上に置いてある時計があった。
時刻は19:29
椚三波斗
こんなに時間が経つのが速く感じたのは久しぶりだ。
俺は手に持っていたリモコンをソファに置いて立ち上がった。
すると、市川君が俺の袖をぎゅっと掴んだ。
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
あ、市川君、風呂入るかな?
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
…?
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
市川君に背を向け、部屋のドアを開けた。
袖掴まれた…
でも、気付かないふりしちゃった。
しかも、俺が行くって言った時、心做しか寂しそうな顔をした気がした。
あれは、“行かないで”っていうサインだったのかな?
椚三波斗
市川君、可愛い。
冷たくしちゃってごめんね。
俺はお風呂場に急ぎ足で向かった。
ーゲーム指導終了ー
椚三波斗
そろそろ眠たくなってきたな。
市川君とゲームして、1回勝てたし……
椚三波斗
あれ?寝てた?
ふと目を開けると、俺はソファに座っていた。
そして、毛布が掛けられている。
椚三波斗
欠伸をしながら寝返りを打った。
椚三波斗
真横に市川君がこっちの方向を向いて寝ていた。
な、、なんで?!
寝返りをしたからか、あまりにも近くて、驚いてしまった。
少し離れたが、また元の体勢に戻し、市川君の隣に寝た。
椚三波斗
市川慶一郎
気持ちよさそうに寝てるな…
時々口角が上げたり戻したりして、いい夢を見ているようだ。
どんな夢見てるんだろ?
なんてことを考えていたら
市川慶一郎
椚三波斗
突然、俺の身体に手を回してきた。
そして、まるで抱き枕かのようにして自分の方に寄せた。
椚三波斗
おもわず声に出てしまった。
びっくりした…
ていうか近いし!
ちょっとドキドキするし…!
このままじゃ寝れないから、反対側向こう。
体勢を変えて、市川君と逆の方向に向こうとした。
そのとき
市川慶一郎
市川慶一郎
眠そうな声で、俺の名前を呼んだ。
逆側を向こうとした途中だったから、俺の視界からは天井が見える。
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
起きたのに、俺を離そうとしない。
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
椚三波斗
邪魔じゃないけど、緊張っていうか…
ドキドキして、寝れないんだよ…
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
暑いっていうのは嘘では無いけど、本当は?って聞かれたら、ドキドキしちゃうから…。
市川慶一郎
椚三波斗
そう言いながら、ポイッと毛布をベッドの方に投げた。
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
市川君はそう言いながら、ベッドに移動した。
よし、これで安心して寝られる!
と思っていたら
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
市川君はゆっくりと立ち上がり、
ソファに座る俺の腕をグッと掴んだ。
椚三波斗
強引に引っ張られ、ベッドに無理やり寝かしつけられた。
顔は眠そうなのに、手の力は物凄い強い…
でもそんな時でも、足元の踏み場が悪くないか…とかを重点的にチェックしている。
そういう所は気を使ってくれたんだ…
市川慶一郎
椚三波斗
俺が暑いと言ったからか、掛け布団は足元にぐしゃっと置かれていた。
そしてさっきと同じように、腕を俺の方に回した。
ドクドク
心臓の音が聴こえちゃいそう…
俺と市川君はお互いに正面を向いていて距離は10センチ程だ。
目を閉じた。
今夜はなかなか寝付けなさそうだ。
ー次の日の朝ー
時刻は9:50
起きたら、もう市川君は居なくなっていたので、リビングに向かった。
ガチャッ
足を引き摺りながら、リビングの中に入った。
市川慶一郎
ドアを閉めると、どこからか市川君が走ってきた。
市川慶一郎
椚三波斗
そう聞きながら、俺の腕を自分の肩に掛けた。
椚三波斗
椚三波斗
市川君の肩から腕を抜き、自分でソファへ向かった。
市川慶一郎
すると、しょんぼりとした顔をした。
椚三波斗
椚三波斗
そんな顔されたら困るよ…
あんまキツいこと言えなくなっちゃう…
でも言わないとずっと市川君に頼りきりになって申し訳ないし…
市川慶一郎
俺の言葉に頷いて、笑顔をみせた。
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
市川君がキッチンに向かった。
市川慶一郎
と言いながら、フライパンを傾けた。
椚三波斗
中がよく見えない。
俺は立ち上がり、市川君の元へ歩いた。
フライパンの中には、何かが入っているのかなと思ったが
何も入っていなかった。
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
突然どうしたんだろ?
料理とか普段しないのに。
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
そう言って、キッチンの棚から、ホットケーキミックスを取り出した。
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
椚三波斗
ガチャッ
俺と市川君で軽い話をしていると、誰かが入ってきた。
仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
四季涼雅
さつきと涼雅が入ってきた。
市川慶一郎
椚三波斗
涼雅と目が合った。
そういえば、あれからあまり話してないな…ちょっと気まづいかも…
それに、今日もさつきと降りてきたし…
四季涼雅
椚三波斗
椚三波斗
少し驚いてしまった。
涼雅は俺の隣に座ってきた。
四季涼雅
椚三波斗
椚三波斗
四季涼雅
仮屋瀬さつき
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
椚三波斗
四季涼雅
仮屋瀬さつき
市川慶一郎
椚三波斗
四季涼雅
仮屋瀬さつき
涼雅は驚きを隠せないような顔をしていたが、さつきはどこか嬉しそうな顔をしていた。
なんで言っちゃうの?
涼雅だって、いるのに…
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
なんで毎回変なタイミングでこういうこと言っちゃうの?
別にわざわざ言わなくたっていいのに…
涼雅のこと好きってわかってるのに
なんでその本人の前で言うの…?
もしかして、わざとなの…?
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