私は、高校デビューで
髪を茶色に染め
コンタクトに変えて
化粧もするようになった。
そのおかげで、
クラスの目立つグループにも 入ることができた。
でも、もう
化粧をするのも
あの子達と中身のない会話を するのも
面倒臭く、なっちゃった。
夏休みが終わって、 始業式。
教室の、扉を開けた。
あの子たち
あの子たち
あの子たち
あの子たち
果音
あの子たち
私は、黒色に戻した
ストレートで、一つにしばった 髪をなびかせて
コンタクトを外して かけたメガネを
手で上げ直して
自分の席に座った。
派手な見た目から一変して
地味な見た目になった私に
あの子達は、もう話しかけて 来なくなった。
やっぱり、あの子達は
私の見た目だけをみて
内面は、全然みてくれて いなかったんだ。
でも、もういいの。
背伸びなんてしてない、 ありのままの姿の私で
今度こそ、本当の友達を 作るから。
佐々木さん
佐々木さん
今まで話したことのない、
大人しめの佐々木さんが 話しかけて来た。
果音
佐々木さん
佐々木さん
果音
果音
佐々木さん
佐々木さん
佐々木さん
果音
果音
開いた窓から風が入り
カーテンが、ふわりとなびいた。
温かい
お日様の、匂いがした。
コメント
6件
ありのままの自分がいいっていってくれる子がいてよかった!! カサミネさんのお話は本当にどれも好きなんですよね🤔🤔🤔
果音が抜けたグループで、 果音以外の子達と、また中身のない会話をするんでしょうね
今まで話していた子は、どうなるのかな?