テラーノベル
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あっとは何も知らない。
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ただ心配そうに笑って、俺の名前を呼ぶだけ。
その一つひとつが、胸を締め付ける。
そんなふうに優しくされたら、勘違いしてしまう。
期待してしまう。
離れられなくなってしまう。
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思わずこぼれた声に、あっとは首を傾げる。
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mz
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あっとは黙ったまま俺を見つめる。
その瞳には何の悪意もない。
だからこそ苦しい。
きっと本人は気づいていない。
どれだけ俺を振り回しているのか。
どれだけ心を奪っているのか。
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その笑顔一つで、俺は何度でも壊れそうになる。
誰にでも向ける笑顔なら、見せないでほしい。
俺だけを見てほしい。
俺だけを呼んでほしい。
俺だけを、その目に映してほしい。
こんなこと思う俺がおかしいのは分かってる。
でも、止まらない。
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優しくされるたび、もっと君が欲しくなるからッ。
コメント
1件
第1話、読ませていただきました…。 もう、冒頭から胸がぎゅってなりました。「ずるいよ」って呟くmzくんの、切なくて苦しいほどの想いがまっすぐ伝わってきて、読んでるこっちまで息が詰まるようでした。atくんが悪気なく向ける優しさに、もっと欲しくなって壊れそうになる心理、すごくリアルで…。タイトルの「atmz」にもいろんな意味が込められてそうで、続きが気になります。丁寧に言葉を紡ぐ星羅さん、素敵です…🖤