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流月様ーーーー!!!! お久しぶりです! もうほんと何度目かと思うと思いますが、新アカですっ! 自分でも呆れるくらいにアカウント変わってます、笑 やっぱり何度見返しても好きすぎますよ!!✨️
とてもおもしろいです!(*≧∀≦*) 続き、お楽しみにしてます!(((o(*゚▽゚*)o)))♡
校外学習を次の週に控えた日の放課後
rn
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逃げる間もなく打ち解けてしまったrnの 誘いで教室に残って宿題をしていた私は
部活生のrnと別れて昇降口にきた
yan
靴を履き替えていると どこかから声が聞こえた
振り向くとジャージ姿のyanくんとurが リュックを背負って立っている
et
yan
そっか、下級生は今日が校外学習なんだ
今日一日学校なんとなく静かだったなー
なんて思いながら歩いてくる2人に視線 を向けた時urの歩き方に違和感を覚えた
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ur
聞くと、urが弾かれたように私を見た
ur
ur
et
うん、と頷いたurは左足に 全体重を預けて右足を浮かせた
ur
その言葉を聞いたyanくんがurを睨む
yan
ur
ur
今はかなり痛いのか、笑みを 浮かべながらも表情はどこか険しい
yan
ur
ur
yan
ん?んんん?
yanくんは早く帰らないと いけない理由があるってこと?
言い合う2人を前に首を傾げていると ふいにyanくんの目が私を捉えた
yan
ur
yan
yan
yanくん弟いるんだ
保育園ってことは結構歳が 離れてるんだなぁ.......
et
私が頷くと、yanくんは ほっとしたように表情を緩めた
男子バスケットボール部の 部室には誰の姿もなかった
テーピングとハサミを受け取り 椅子に座ったurの前にしゃがみ込む
et
ur
et
えっという焦った声が 頭上から降ってきて
顔を上げるとurは顔を 真っ赤に染めていた
ur
et
テーピングを巻きながら軽口を叩く
犯人はすぐにわかったらしくurは 恨めしそうにyanくんの名前を口にした
ur
ur
et
感心したように言われて 思わず口が滑った
ur
しまった、と思った時にはもう遅い
こぼした言葉をすくい上げて urがど直球に質問を投げかけてくる
et
私、弟いないけどね......
言ってから、サッカー部に入ってる hrくんになすりつければよかったと後悔
テンパってついた嘘をurは 深掘りしてこなかった
気をつけなくちゃ
私もバスケ部だったなんて知られたら 色々聞かれるに決まってる
病気のせいで大好きだった バスケを諦めるしかなかった私には
上手に答えられる気がしないから
et
ur
ur
urが靴下を履いている間に テーピングを元あった場所に戻す
そのとき、足に何かが当たった
なんだろう......
視線を落として足元を確認すると 足元にあったのはバスケットボール
よくみると、部室内には いくつかボールが転がっている
部室の隅にボールカゴがあるから そこから転げ落ちちゃったのかな
何気なく拾ったボールを何気なく投げる
カゴに向かって リングシュートを打つように
そこに.......urがいるのに
放物線を描いたボールがカゴに入った のと同時に室内に拍手の音が響いた
ur
う、わ........
気をつけなきゃって思った ばっかりだったのに.......
urがいる方を振り向けずにいると 低い声で名前を呼ばれた
反射的に顔を上げた 私の視界に飛び込んできたのは
勢いよく向かってくるバスケットボール
et
ギリギリのところでそれをキャッチし 椅子に座ったままのurを鋭く睨んだ
et
ur
真剣な表情のまま言われて 私は息をのんだ
力の抜けた手からバスケットボールが 落ち音を立てて床を転がっていく
ur
何もかも見透かしたように urが言葉を並べた
ur
ur
et
ur
ur
それってもしかして.....私のこと......?
私の考えていることが わかったのかurは首を縦に振る
そっか、だからこの前、前の学校で 何部だったかって聞いてきたんだ
ur
ur
urは悲しそうに私を見ていた
記憶の中では楽しそうに コートを走り回っていた女の子が
バスケをやめて、バスケを やっていたことまで隠そうとした
urにとって、それはとてもショックな ことだったのかもしれない
でも.......
et
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何かが壊れたように、 我慢していた気持ちが溢れた
次々に溢れてくる涙の止め方 なんて私は知らないよ
ur
et
et
涙のせいで何も見えない
こんなこと言うつもりじゃなかったのに
ur
urが弱々しい声で謝るので 私は必死に首を振った
バスケができない理由が まさか病気だなんて誰も思わない
こんな重い話を背負わせて しまってごめんなさい
鼻をすする音がした後私たちの間に 流れた沈黙を破ったのはurだった
ur
et
et
ur
et
et
yanくんは、過去に幼馴染を失っている
その傷をえぐるようなこと 絶対にしたくない
『いなくなったりしないよね?』
この言葉はyanくんにとって、 祈りにも似た言葉だったと思うから
ur
ur
urの表情が苦しそうに歪められたのを 見て、胸がズキンと痛んだ
urはごめんって言ってくれたけど 謝らなきゃいけないのは私の方
傷つけることがないよう 友達は作らずにいようって決めたのに
簡単に揺らいでしまってごめんなさい
こんな重い話を、ur1人に 背負わせることになってごめん
まっすぐに向き合ってくれるみんなに 嘘をついてばかりでごめんなさい
何度繰り返しても足りない気がして
余計に涙が溢れた
追加登場人物
jpp
ttn
↑この2人は次回登場