昨日、姉ちゃんが壊れた
千里/センリ
う、
千里/センリ
あ、あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!
いきなり発狂しだした
そして、姉ちゃんは昨日......
僕を○そうとした
僕は恐ろしくて逃げてしまった
零治/レイジ
姉ちゃん......
零治/レイジ
う、うぅぅぅ(泣
零治/レイジ
姉ちゃんは俺を必死に育ててくれた
零治/レイジ
父さんと母さんが不慮の事故で亡くなったその次の日から...
零治/レイジ
今までずっと親代わりとして僕を育ててくれた
零治/レイジ
中学生になって
零治/レイジ
高校生になって
零治/レイジ
遊びも恋愛もしたい年頃のはずなのに姉ちゃんは全て捨てて俺を育ててくれた
零治/レイジ
家事も部活も勉強もバイトも全て一人でかけ持ちして
零治/レイジ
2人で生きていけるようにって
零治/レイジ
ずっとずっと僕を支え続けてくれていた
零治/レイジ
強くて優しくて大好きな姉ちゃんだ
零治/レイジ
そんな姉ちゃんはたまにおかしなところがあった
零治/幼少
ただいまぁー!!
零治/幼少
あれ、?
零治/幼少
電気ついてない、??
零治/幼少
姉ちゃんどうしたんだろう、?
姉ちゃんはどんなに忙しくても僕が帰る時間に必ず出迎えてくれる
だけどその日は迎えもなかったし
何より......電気が着いてなかった
部屋に入ると少し妙な匂いがすることに築いた
零治/幼少
姉ちゃん......?
静かにドアを開けたら姉ちゃんが座っていた
千里/センリ
零治......?
零治/幼少
ヒッ...
その手には何かが握られている
それは小さくて赤黒い......
よく見ると姉ちゃんが可愛がっていたハムスターのハムだった
零治/幼少
姉ちゃん.........、何が...あったの、!
千里/センリ
う、うわぁぁぁん、
千里/センリ
ごめんなさい...ごめんなさい...ポロポロ
零治/幼少
姉ちゃんは疲れてたんだよ...
零治/幼少
ハムもきっと怒ってないはず
千里/センリ
う、うぅぅぅ泣
庭に小さな墓を作ってハムを埋めてあげた
僕も辛かったけどとにかく姉ちゃん励まさなきゃって必死だった
きっと姉ちゃんは両親がいなくなってからずっと無理をしていたんだと思う
溜まりに溜まったものが弾けてその刃がハムに向いてしまった
こんなの責められないよ......
零治/幼少
大丈夫だよ...
零治/幼少
こうして土に還してあげればきっと天国に行けるはずだから
零治/幼少
毎日お参りしようね
千里/センリ
うん......







