無事全国予選を突破して 春高出場が決定し、少したった頃
それは起きた。
〇〇
───バタッ
部員
角名
侑
〇〇が、
治
北さん
アラン
突然倒れた。
角名
大耳
赤木
北さん
息が荒く、顔を歪めてとても辛そうにしている。
頭を抱えてる…から、頭痛だろうな… 最近良くあるって言ってた…
すぐそこに、俺いたのに。 体を支えてあげることも出来なかった。
何も出来ない自分が悔しい。
先生達がすぐ来て、〇〇を保健室に運んでった。
全員〇〇が心配でしかたないけど とりあえず練習は、ゆるく再開された。
───俺も、かすかな頭痛を感じながら。
痛くて、痛くて。
最近、頭痛の酷さはさらに増していってた。
けれど、今回はありえないくらいの痛さとだるさの頭痛が私を襲ってきた。
私の名を呼ぶみんなの声。
聞き取れるけど、返事を返せない。
私の意識は朦朧としてた。
頭の中は、いつものように記憶が流れてきてた。
一度あったことは忘れないものさ。
思い出せないだけで。
と、気に入ってたジブリ作品の中のキャラクターが言っていたセリフがとても印象に残ってた。
よく分からなくて当時はその言葉を不思議に思ってた。
星を見に散歩に行ってたまだ8歳だったその日、ばあちゃんに聞いた。
〇〇
おばあちゃん
〇〇
〇〇
おばあちゃん
おばあちゃん
思い出せないだけ…
前世も、今世も。いい思い出ばかりなのに
いちばん思い出したいことが、思い出せない。
〇〇
…帰ってからも寝てた……
〇〇
───ピカ
〇〇
〇〇
急に小さな青色の光が視界に入って来た。
それはミサンガの模様にある、小さな宝石から放たれている光だった。
〇〇
その光は、
どこか一点に向かって光っている。
どこを、どんな意図で指しているのかは分からない。
けれど、
今までとは比べ物にはないほどの焦りを感じた。
【1週間後】
侑
〇〇
ミサンガの宝石が、どこかを指して光ったあの日から
1日1回は来るはずの頭痛が来なくなっていた。
その代わりに、夜になるとその小さな宝石が青色に光り始める。
なぜ急にこんなことが起きたのかは分からない。
〇〇
侑
〇〇
侑
侑
侑
大耳
侑
〇〇
大耳
〇〇
思い出せるその日がすぐそこなら
またちゃんと会える日がすぐそこなら。
…待ち遠しくてしかたない。
大好きな人を未だ思い出せない私は
身の回りでこんなにも変化が起きているのに、なかなか答えに辿り着けない今日をまた過ごしてる。
この先の未来、何があるかなんて
誰にも分からない。
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コメント
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お疲れ様です(*´﹀`*) 物語の方もだいぶ進展してきましたよね!!私も夏休み中そうだったんで(๑¯∇¯๑)復活できて良かったですね😊