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ヌッシ☆

知りたがり屋の菊くん!

ヌッシ☆

9冊目!

本田 菊

始まるぜ!

本田 菊

・・・。

本田 菊

おい主。

ヌッシ☆

は、はい・・・。

本田 菊

なんでしばらくこのシリーズ放置してたんだよ。

ヌッシ☆

いやあのですね、これには深い事情が・・・。

本田 菊

あんの?((圧

ヌッシ☆

すんませんないです。

ヌッシ☆

と、とりあえず!

菊&ヌッシ☆

START!

ゴロゴロ・・・

本田 菊

・・・ン。

スッ・・・

徳間 心音

本田さん、お昼休みですよ〜。

本田 菊

へーい。

ピッ

本田 菊

ベル・アガート

最近本田くん、フランケンシュタイン読んでるね。

本田 菊

ン〜・・・、なんか有名なヤツでしょ、これ。

ベル・アガート

面白い?

本田 菊

オッサンの生い立ちの話なげーんだよ。

本田 菊

人が死ぬと面白い。

ベル・アガート

アハハッ!

本田 菊

フランケンシュタインってバケモンじゃなくて、創ったオッサンの名前なんだな。

ベル・アガート

意外と知られとらんよね、それ。

本田 菊

でもなんか・・・、バケモンはちょっとカワイソウだし、バケモン創ったオッサンの方が悪くね?

本田 菊

なんかいつもウジウジしてて、俺もキライ、こいつ。

ベル・アガート

制御出来へん怪物を生み出した罪・・・ってテーマだよね。

ベル・アガート

ウチはちょっと博士にも同情してまうな。

ベル・アガート

ウチも・・・、昔・・・、自分の手で怪物を創ってしもうたこと・・・、後悔しとるの。

本田 菊

・・・・・・・・。

数年前

ルルルルルルルル(電話の音)

ベル・アガート

((タタッ

ガチャッ

ベル・アガート

はい、1階アガートです!

『レファレンスをご希望の方からお電話です。』

ヌッシ☆

レファレンスとは、主に本に関する質問のことです。

ベル・アガート

あっ、はい!

ベル・アガート

わっかりました!!

ベル・アガート

もしもし、お電話代わりm

『『赤ちゃんはどこから来るの?』という本をすぐ持ってこい。』

ベル・アガート

((ビクッ

ベル・アガート

・・・ええと・・・、同じタイトルの本がいくつかございまして・・・・・・。

ベル・アガート

えぇ、そちらは所蔵ありませんが・・・。

ベル・アガート

『女の子のための性教育』という本・・・?

ベル・アガート

えぇ・・・あります。

『急いでんだ俺、早く持ってきて。』

ベル・アガート

そうですか・・・、でしたらお時間かかりますので、先にご質問を伺ってのちほd

『いいから早く!!!!』

『ここで読み上げてくれりゃいいから。』

ベル・アガート

えっ、読み・・・。

ベル・アガート

・・・・・・長い文章でしたら複写郵送サービスもございますので・・・。

『急いでんだよ早く。』

『グズが、 誰の金で飯食ってんだ!?』

ベル・アガート

・・・・・申し訳ございません。

『市民様の払った税金だろ、早く本もってこい。』

ベル・アガート

はい。

ベル・アガート

はい、少々お待ちください・・・。

???

ベル。

ベル・アガート

ベル・アガート

・・・お兄ちゃん・・・。

蘭・ウィムエド

本持ってきたから、代わるで。

ベル・アガート

でも・・・。

蘭・ウィムエド

代わるで。

蘭・ウィムエド

もしもし、お電話代わりましたー、ウィムエドでs

『チッ』

ブツンッ

ガシャンッ

蘭・ウィムエド

むこうが切った。

ベル・アガート

え・・・!

ベル・アガート

どないしよう、電話番号伺っとらんよ。

蘭・ウィムエド

・・・気づかないフリしとるんか?痴漢だよな、あいつ。

ベル・アガート

・・・・・・だって、本に関する質問ならレファレンスやろ?

蘭・ウィムエド

その範囲なら簡単に断れんって知っとるんやろな。

蘭・ウィムエド

本戻してくる。

ベル・アガート

・・・・・・。

ベル・アガート

お兄ちゃん!

ベル・アガート

今日はありがとね。

ベル・アガート

電話代わってくれて・・・。

蘭・ウィムエド

あぁ・・・。

ベル・アガート

・・・・・・雨ひどいし、はよ帰った方がええな。

蘭・ウィムエド

・・・あぁ。

蘭・ウィムエド

・・・すまん、ベルが一番怒っとるとは思うんやが・・・、今回のアレは頭に来た。

蘭・ウィムエド

・・・俺はな、ベル。

蘭・ウィムエド

図書館って、弱い人間のためにあると思っとるんや。

蘭・ウィムエド

ネットの使えん老人も、金持っとらん学生も、子供も。

蘭・ウィムエド

みんな、何かを持っとらん立場が弱い人間や。

蘭・ウィムエド

弱くて困っとる人が多く来るし、そういう人たちへのサービスを手厚くしとる。

蘭・ウィムエド

『知る』のってすごいで。

蘭・ウィムエド

知ったことは殴られたって盗られんからいつでも弱いもんの味方や。

蘭・ウィムエド

そういう善意のサービスを利用して、弱者がより弱い人間をいたぶりに来る。

蘭・ウィムエド

反吐が出るわ。

蘭・ウィムエド

武器とか・・・、持てるとええよな。

蘭・ウィムエド

図書館戦争みたいに。

ベル・アガート

え?

蘭・ウィムエド

人間も動物やから、見た目が強そうならあんなナメた真似しないやろ。

蘭・ウィムエド

・・・あ、だからガラ悪いヤツはど派手な格好しとるんかな、ははっ。

こんときウチは・・・、この人が取り返しのつかんことをしてまう気がして。

何か、正しい道を示さねばと。

ピシャーーンッ!

ベル・アガート

すっごく体を鍛えて強そうになるのはどう?

ゴロゴロゴロ・・・

蘭・ウィムエド

・・・あ〜、そうか。

蘭・ウィムエド

そりゃあええな、なんで気づかんかったんやろ。

ベル・アガート

((ほっ・・・

ベル・アガート

フフッ!

ベル・アガート

それよりお兄ちゃん、笑い方、気持ち悪いの直した方がええで!

ベル・アガート

((ニコッ!

蘭・ウィムエド

あ、そやな、へへ・・・。

現在

ベル・アガート

ウチの軽率な一言が・・・、あの怪物を生み出してしもたんよ・・・。

本田 菊

えっ、蘭さんの話なんだ?

本田 菊

ベルさんのせいじゃなくね?

本田 菊

あの人、元からヤベーし、何言っても変わんねーって。

ベル・アガート

後悔しとるの・・・。

蘭・ウィムエド

そんな風に思っとったんやな。

ベル・アガート

わぁっ!?!?

蘭・ウィムエド

俺はこうなれたこと感謝してるで。

ベル・アガート

お兄ちゃんは良くても他の職員はハラハラしとるんよ!!!!

蘭・ウィムエド

え・・・?みんなは『明るくなってよかったね』って褒めてくれたけど・・・・・・?
((ガーーン・・・

ベル・アガート

うん、まぁ、それは良かったけど・・・。

ベル・アガート

アンタがその身体でやっとることは、凶器で利用者を威圧しとるのと同じやろ!?

蘭・ウィムエド

そうやけど?

本田 菊

全然悪いと思ってねぇよこの人、ウケる。

ベル・アガート

ウケんといて!

ベル・アガート

ねぇ、お兄ちゃん。

ベル・アガート

人間って、唯一言葉が使える生き物やろ?

ベル・アガート

言葉を尽くして交渉する努力をせんと・・・。

蘭・ウィムエド

あ、あぁ、だから尊敬しとるで、ベルのこと。

ベル・アガート

へ?

蘭・ウィムエド

暴力に頼らん方向で強そうになったから。

本田 菊

あ〜〜、怒鳴られても顔変わんねーもんなベルさん。

本田 菊

つえ〜〜。

ベル・アガート

・・・そう・・・、ありがと。

ベル・アガート

いや、アンタもそうなりなよ!!

ベル・アガート

コラーーッ!!

蘭・ウィムエド

俺は心が弱いから無理やな!

蘭・ウィムエド

おっ、フランケンシュタインじゃん。

本田 菊

俺読んでんの。

ベル・アガート

あ"あ"あ"、あんときなんであんなこと言ったんやろ・・・。

ベル・アガート

こんなに鍛えるとは思わんくてェ・・・。

蘭・ウィムエド

あ〜、なんなく思ったんやけど、ベルも内心求めとったんとやないか?

蘭・ウィムエド

強靭な肉体を手に入れて、あの電話してきたヤツをブッ飛ばしたいって。

ベル・アガート

こんのスケベジジィがァァ!

ドガァッ

電話してきたヤツ

グワーーッ!

ベル・アガート

・・・・・・。

ベル・アガート

・・・・・・ッ????

本田 菊

でもさ、フランケンと違ってバケモンのめんどうみてるからさー。

本田 菊

ベルさんえらくね?

蘭・ウィムエド

俺のことバケモンって言うのやめてくれんかな・・・。

ヌッシ☆

おしまーい!

ヌッシ☆

どうだったかな?

本田 菊

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ヌッシ☆

こういう痴漢ってマジでいるのかなァ・・・。
なんか怖いよねぇ。

本田 菊

その前にあのバケモンを創ってめんどうみてるベルさんの方が怖いぞ。

ヌッシ☆

それは確かに。

蘭&ベル

あ"?

菊&ヌッシ☆

ナンデモナイッス・・・。

ヌッシ☆

オホンッ・・・、でっ、では!

ヌッシ☆

ばい主!

本田 菊

ばい菊!

ベル・アガート

ばいベル。

蘭・ウィムエド

ばい蘭。

知りたがり屋の菊くん!

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