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恥ずかしそうにする彼
優羽
一瞬戸惑ってしまったが、嬉しかった
望んでいたことがやっと叶う
夢だとわかっていても
彼とお付き合いできるのは とても嬉しかった
柊羽
モジモジし出す彼
そんな彼を見て私はこう言った
優羽
柊羽
柊羽
柊羽
柊羽
優羽
柊羽
柊羽
柊羽
鼻を触る彼
恥ずかしい時によく見せるよねそれ
知ってるよ
優羽
優羽
優羽
柊羽
分かりやすく嬉しそうに飛び跳ねる姿
犬みたいで人懐っこくて愛らしい
柊羽
柊羽
柊羽
頭をかいて恥ずかしそうに 私の瞳を見つめる彼
そんな彼が愛らしい
私は恥ずかしがりながら伝える
優羽
優羽
これが夢だとわかっていても
あなたと付き合えたことが嬉しかった
愛し合っちゃいけない恋と わかっていても
知っていたとしても
戻るにはもう遅かった
ここで私は彼のことを好きなんだと
もう一度自覚した
柊羽
柊羽
柊羽
優羽
ちゅっという音と共に
今度は舌を激しく絡ませる
優しいキスで一瞬のできごとのように 感じた
嫌という感情は一切なかった
もっとしたい
離れたくないという気持ちだった
そんな気持ちが散り積もっていった
柊羽
柊羽
優羽
嗚呼
このままずっと一緒に いちゃダメなのかなぁ
この気持ちが覚めないうちに
もう一度キスをしたい
私のファーストキス
彼に貰われてしまった
彼を見つめる先には私しか写っていない
瞳の奥も私でいっぱいの彼を手放すのが怖かった
そんなことを感じとったのか
彼は微笑み返して
目を優しく手で隠してくれた
私はそれに伴い、 静かに安心して目を閉じた
憂鬱な朝がまた始まる…
目覚まし時計の音が部屋中に鳴り響く
ジリジリと聞こえてくる目覚まし時計は
憂鬱な朝を連想させる
ゆっくりと目覚まし時計を止める
起き上がろうとすると
体が重だるい
最近は、こればっかりだ…
でも今日はなんだか違う
熱っぽく、体が熱い
母が怒鳴りながら部屋のドアを叩く
何を言っているのかが分からない
頭が痛い
立ち上がれない
休みたい
そんなことを考えた数分だった
母親
父親
母親
母親
父親
父親
母はドンドンと頭に響くような音を立ててドアを叩く
うるさい
頭が痛いのに
きっと立ち上がれば、
吐いてしまう
顔も熱っぽいし…
体温計どこに置いたかな
あ、枕の横に置いててよかった
ピピピッピピピッ
高い音が静かな部屋に響く
優羽
そりゃしんどいわけだ…
見るために上げた手を
下ろして
掠れた声で母に伝えた
優羽
優羽
ガチャという音とともに 勢いよくドアが開く
母親
母親
母親
母親
父親
父親
母親
母親
母親
母が先に部屋を出る
父親
父親
優羽
優羽
父親
父親
父親
父親
優羽
父親
父親
優羽
チクタクチクタクという時計の音
寝れない
息が上がる
熱が下がらない…
しんどさは体に拍車をかける
優羽
優羽
どこにもいない
柊羽を探しても出てくるはずもない
やはり寝るしか方法がないのだ
次第に、視界がぼやけていく
嗚呼
なんだか、色んなこと考えたら
眠たくなってきた…
やっと少し寝れる
おやすみなさい
私の嫌いな現実世界
どのくらいだったのだろう
どのくらい寝ていたのだろう
あたりは気がつけば
あたりは夕方で
夕暮れに身を包み
秋の紅葉が目に照りつける
今回はここまで
いやー 好き同士とわかって嬉しいです
さて どうして彼と会うと体調不良になるのでしょう
ここだけの裏話
優羽ちゃんは
柊羽くんと会う時
とんでもない気力を使っているのです
なので疲れるのは当然
夢を見れば見るほど
疲れて疲労が溜まってしまうということです
はたして、優羽ちゃんはどうなってしまうのだろうか
第8話も
お楽しみください♡
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