あれから、台湾とパラオは、何日もかけて日本の看病を続けていた。
途中からにゃぽんも元気を取り戻し、看病を手伝っていた。
3人がかりの看病だったが、それでも日本の怪我は深刻で、完治までには相当な時間がかかった。
そして、数週間が過ぎたある朝――
にゃぽん
日本
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
にゃぽんの手作りごはんを見ながら、日本はポツリと聞いた。
彼には不思議でならなかった。あれだけ傷つけたのに、にゃぽんは一度も怒らなかったからだ。
にゃぽん
日本
にゃぽん
にゃぽんが、スッと日本の言葉を遮った。
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
日本は沈黙の中で、ゆっくりとベッドから身を起こした。
にゃぽん
日本
痛みに顔をしかめながらも、日本は自力でリビングへと歩を進めた。
日本
ソファに座り込み、大きく深呼吸をする。
看病されていた間、ずっと考えていた。言うべきか、言わないべきか。
――本当のことを。
このまま隠し続けることもできた。けれど、それでいいのか?
そもそも、言ったところで、信じてもらえるのか?
いや、むしろ狂ったと思われるかもしれない。
もしアメリカに知られたらどうなる?
殴る蹴るだけで済めばいいが、次はどうなるか分からない。
…次は殺されるかもしれない。
それでも、日本は決断した。
日本
にゃぽん
少し不安そうな顔をしながら、にゃぽんは言われた通り二人を呼びに行った。
パラオ
台湾
日本
にゃぽん
日本は3人を自分の前に座らせ、ゆっくりと口を開いた。
日本
にゃぽん
日本
にゃぽん
日本
日本
日本の手は震えていた。
日本
しばらくうつむいたあと、静かに語り始めた。
日本
日本
日本
にゃぽん
にゃぽんの声は、どこか納得したような響きだった。
日本
日本
日本
にゃぽん
台湾
パラオ
パラオの瞳が輝いた。
にゃぽん
日本
日本は言葉に詰まった。
にゃぽんにとって、日本は“お兄ちゃん”だった。
真実を告げれば、その関係さえも変わってしまう。
しかし、もう言わない選択肢はなかった。
日本
台湾
パラオ
にゃぽん
三人は固まったように動かない。
日本
パラオ
パラオ
パラオ
パラオがそっと近づいてきた。
日本
日本はパラオの頭にそっと手を置き、優しく微笑んだ。
パラオ
パラオ
パラオは声を上げて泣きじゃくり、日本にしがみついた。
パラオ
パラオの涙が日本の服に染み込んでいく。
日本
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽんは放心していた。頭が追いついていなかった。
日本
日本
にゃぽん
にゃぽんの目からも涙が零れ落ちた。
にゃぽん
日本
にゃぽんは日本に抱きついた。
台湾
台湾だけが、まだ信じきれていない様子だった。
台湾
台湾
日本
日本
台湾は震える声で語り出した。
台湾
台湾
台湾
台湾
日本は、優しく頷いた。
日本
日本
台湾
台湾の瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。
台湾
そして、台湾もそっと抱きしめた。
日本
日本――いや、日帝は、ひたすらに謝り続けた。
ようやく言えた――
「ただいま。みんな。」
(つづく)
コメント
4件
言えてよかった…(T ^ T)
アメリカにバレないといいけど…