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優璃
時透無一郎
優璃
時透無一郎
優璃
胡蝶様は何処かへ行かれてしまいましたが、時透様はずっとここにいるのです。 そんな顔をされても私、困ります……
時透無一郎
優璃
あ、あの……なにか言ってくれませんか…?
時透無一郎
優璃
勢いで了承してしまった……。大丈夫、だよね…?
時透無一郎
時透無一郎
優璃
息、息、当たってます……。 声、でる…
優璃
我慢、無理……
時透無一郎
優璃
時透無一郎
優璃
優璃
その日はずっと時透様が私の髪を触っていました。 こんな傀儡のどこがいいのか………
優璃
…眠れなかった。どうしてかは分からない。でも、今日は何故か寝付けなかった。
優璃
ふと、机に置いてあった手鏡を手に取る
優璃
⬛︎⬛︎⬛︎
理解が、追いつかなかった。鏡に映ったのは、わたしではなかった。 あの髪、あの瞳は、わたしではなかった 私は、違和感のある感覚に襲われた
⬛︎⬛︎⬛︎
優璃
変な感覚。胸に違和感があった。冷たい何かが、私の胸に……
恐る恐る、下の方に視線を下ろした。
優璃
私の胸に突き刺さる、赤黒い刃 私の身体からは赤い液体が溢れ出ていた。床に滴り落ちるその様は、まるで…………
⬛︎⬛︎⬛︎
優璃
刃が腹から抜かれた瞬間、大量の血が胸から溢れ出した。 全身の力が抜けるように、そのまま床に倒れ落ちた。 動くことが、できなかった。痛みも、感じなかった。 血が床に滴り落ちる音、鏡が割れる音だけが、わたしには聞こえていた 景色は、真っ赤だった。歪んでいて、歪な…… どんどん、暗くなっていく……。わたしはいま、どうなっている……?その感覚すらも、わからなくなった。 おとが、きこえなくなってきた……。めが、ひらけない……。からだ、うごけない……。
⬛︎⬛︎⬛︎