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嫉妬

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嫉妬

1 - 嫉妬

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2020年01月08日

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愛澄香

おはよぉ!

香澄

愛澄香おはよー

美香

おはー

愛澄香

ねーねー今日どこ遊び行くー?

香澄

そーだなー。

美香

何処でもいいよー

私の名前は須藤愛澄香(あすか) この2人はこの学校に入って仲良くなった子達。 毎日一緒に居て 楽しいことも悲しいことも全部 共有するほど仲がいい。 私はこんな生活がずっと続くと思ってた。 なのに…

愛澄香

かーすみっ

香澄

ん?なーに?笑

愛澄香

呼んだだけだよー

香澄

は?‪w何それ‪w

愛澄香

んーん、何でもー‪w

そう、このときまでは幸せだった。 あんなことになるなんて思いもしなかった…

放課後…

愛澄香

香澄ー
美香ー

香澄

あ、

美香

愛澄香

どうしたのー?早く駅前の喫茶店行こーよー

香澄

あ、えーっと

美香

ごめん、ゥチら予定できちゃって…
また今度行こ?

愛澄香

そっかー。分かった!

愛澄香

じゃ、バイバイー

香澄

あーい

美香

うん

私はふたりと別れた後 家に帰るまでの道で考えていた。 今まで2人と 放課後一緒に帰れなかった事なんてなかったから。 何かあったのかな…?と 不安になりながら帰った

愛澄香

(今までこんな事無かったのに…)

愛澄香

(2人ともどうしたのかな……)

愛澄香

(まぁ、でも2人にも予定あるよね。あんまり深く考えないでいよー。)

その日の夜… LINEグループにて

愛澄香

ねーねー、
今日のSスタ見たー?
ザクザイル出てたよー

愛澄香

あれ、?

愛澄香

香澄ー?美香ー?

愛澄香

どうしたー?

いつもなら直ぐに LINE返事くれるのに 2人とも返事をくれなかった。 そして暫くして…

システム

香澄が愛澄香を退室させました

愛澄香

……!

愛澄香

え…どう…して…

そのグループは ゛仲良しグループ ゛ この学校で仲良くなってから 2人が誘ってくれた 3人だけのグルーブ…

愛澄香

ね、ねぇ!香澄…!

愛澄香

私…何かしちゃったかな…?

愛澄香

なっ…何かしたなら謝る…!

愛澄香

だからお願い…
既読つけて…!

それでも既読がつかなくて LINEを送ってから 2時間後……

香澄

ウザイんだよね

愛澄香

え…?

香澄

いっつもゥチらにベトベトくっっいてきてさぁ

愛澄香

…っ

香澄

正直迷惑だったんだよね。
ゥチらの事情も考えないで
放課後いつもどこか連れて行ってさー

愛澄香

…え…でも…香澄達だって…喜んで……

香澄

ないっっーの

香澄

てかさぁ

香澄

何でゥチらがあんたに声掛けたかわかる?

香澄

あんたが教室で一人でいたから
可哀想だったから
仲間に入れてあげてたの。

愛澄香

…っ…?!

香澄

なのにさぁー
空気読まないでいつもベトベト…
挙句男子には色目使って甘えた声出してさー、
しかもぶりっ子とかまぢ痛いから

愛澄香

な……
色目なんか使ってな……

香澄

使ってんだよ!!

愛澄香

!!!!!

香澄

蓮見の事だってそうだろ!
ゥチが蓮見のこと好きだって知ってるくせに
いつっもベトベトしてさぁ

愛澄香

な…

香澄

とにかくさぁ
明日からもうゥチらに話しかけてこないでよね

香澄

美香も迷惑がってたよ

愛澄香

……わかった……
ごめんね…

そしてその日の夜 私は何度も泣いた。 目が腫れるほどに 家族に聞こえないようにして 声を押し殺して泣いた。 何度も何度も 悪い夢であって欲しい。 そう思いながら…

そして次の日

愛澄香

あ…のっ

愛澄香

おは…よっ

私は香澄と美香に声を掛けた。 2人は私の顔を見て クスっと笑いながら 走って逃げていった

愛澄香

……っ

愛澄香

(やっぱり……昨日の…
夢じゃ…無かったんだ…)

愛澄香

(本当にもう…2人は私のこと……)

それからというものの 教室に入っても 無視をされて 何故かクラスの数人の女子までもが 無視をしてきた

愛澄香

……はぁ

愛澄香

……っ……?!

愛澄香は 下駄箱を見て言葉を失った。 愛澄香のローファーが無かったのだ。

愛澄香

無い……っ

香澄

あんたが探してんのって
これー?‪w‪w‪w

遠くから香澄たちの笑い声が聞こえた

愛澄香

……!

美香

やーだっ‪w汚ったなぁーい‪w‪w

香澄

もうその靴履けないねっ‪w

女子生徒A

こうすればっ!
キャハハっ

ザバァ… そう言うと女子生徒は 私の頭から靴の中の水を掛けてきた

愛澄香

……!

香澄

やーだっ‪w知ーらないっ‪w

美香

行こ行こっ‪w

女子生徒A

キャハハっ

愛澄香

………。

愛澄香

(酷い…。)

愛澄香

(ずぶ濡れ……。)

愛澄香

(それに靴も履けない……。こんな事……お母さんには言えない……。)

愛澄香は裸足で 制服も濡れたまま家へと帰った

お帰りなさ……
って……!どうしたの……!

愛澄香

あ……お母さん…

ずぶ濡れじゃないの……!
どうしたの……!

愛澄香

あ……あははっ…
友達とふざけて蛇口で遊んでたら
水かかっちゃって……

あら……。そうなの……?
気をつけなさいよ……?

愛澄香

うっ、うんっ……!

なんとか母を誤魔化して 自分の部屋へと行く愛澄香

愛澄香

(はぁ…。)

愛澄香

(こんな事…っ…お母さんに言えるわけ、ないっ……)

愛澄香

(明日から…学校…行きたく、無いよ……。)

次の日

愛澄香ー
起きなさいー
朝よー

愛澄香

(……)

愛澄香ー!

愛澄香

(はっ……!)

トントントン…… ガチャ……

何してるのー
遅刻するよー

愛澄香

おっ…お母さん…
私…なんか今日…頭痛い……

あら…そうなの…?
じゃ、今日は休む…?

愛澄香

うん……

じゃ…お母さん下にいるから
何かあったら呼ぶのよ…?

愛澄香

う、うんっ…
じゃお母さんも仕事…頑張って…!

バタバタ… ガチャン…

愛澄香

(はぁ…。)

愛澄香

(お母さんに嘘…ついちゃった…)

私の母は シングルマザーで 女手一つで私のことを育ててくれて 大変なはずなのに嫌味のひとつも言わずに 家で仕事の小説を書いている。

私が少し ウトウトしていると

香澄

不在着信

不在着信

愛澄香

……!

香澄

何学校サボってんの?

香澄

あんた居ないとつまんないんだよね。

香澄

早く来てくんない?

私は昨日のことを思い出して 怖くなって携帯の電源を落とした

愛澄香

(今学校に行ったら何されるか分かんない…)

愛澄香

(もしかしたらまた昨日みたいに…)

ピンポーン

はーい。
あらあらっ

バタバタ

愛澄香

(…?)

愛澄香

(なんだかお母さん…騒がしい…?)

愛澄香〜
愛澄香〜

愛澄香

…なぁにー?お母さんー

香澄ちゃんたち来てくれたわよー

愛澄香

……!

香澄

愛澄香のお母さんー
お邪魔しまぁーす

美香

お邪魔しまーす

女子生徒A

お邪魔しますー

愛澄香

(やっ…やだっ…)

愛澄香

(こっ…来ないで…っ…!)

ガチャ…

愛澄香

…っっ…!

香澄

何サボってんの

美香

つーか、何ゥチらのLINE無視ってんの?

女子生徒A

馬鹿にしてんのか!

香澄

ほら!行くぞっ!!
早く出てこいよ!

美香

覚悟しなよねぇ

言われるがまま 腕を引っ張られて 無理やり部屋を出される

香澄

愛澄香のお母さんー
ちょっと愛澄香と外行ってきまーす

美香

ちょっと話してきますー

あら?そうー?
宜しくねー
良かったわねぇ。愛澄香。
いいお友達持って〜

女子生徒A

いえいえ、そんなぁー

バタン…

愛澄香

…っ

香澄

美香

女子生徒A

しばらく無言で香澄達と歩いているうちに 近くの公園へと着いた

ドンッ…

愛澄香

…っっ…?!

公園へ着くなり香澄は 私のことを突き飛ばした。 そして私のことを思いっきり蹴ってきた。

愛澄香

…っ…!
ガハ…っ…ゴホ…っ

愛澄香

い…痛い…っ

香澄

うるせぇよ!

美香

生意気なんだよ!っ

女子生徒A

声出せないように
口塞いだ方が良くない?

香澄

そうね。
騒がれても面倒だしね

愛澄香

…っ…!
っ〜っ!

そう言うと香澄は 私の口をガムテープで塞いだ

美香

よしっ!これでいいわね

香澄

明日からちゃんと来るのよ?

女子生徒A

じゃないとこの写真…ばら撒いてやるからっ‪w

香澄

じゃーねー

美香

キャハハっ

愛澄香

…っ

愛澄香

(痛い…っ…)

私はあちこち殴る蹴るされて ボロボロの体をゆっくり起こし とぼとぼと家へと帰った。いや、 帰らなかった。 このまま帰るとまた母に心配をかけると思ったからだ。

愛澄香

……。

愛澄香

はっ…ははっ…

そのまま私は 門限の時間になるまで 公園のベンチで時間を潰すことにした

あれっ?

須藤?

愛澄香

あ…

ふと声を掛けられて 振り向くとそこには 蓮見君がいた

愛澄香

蓮見君…

蓮見

どーしたんだよ。んな所で…

蓮見

…って!お前!
その怪我どうした?!

愛澄香

あ…これは…その

蓮見

あいつらか…!

愛澄香

愛澄香

(こくん…

蓮見君にそう言われて 私は黙って頷いた

蓮見

…くそっ…
あいつら……!許せねぇ…!

蓮見

よし!
今度からあいつらに何かされたら
すぐ俺に言え!

愛澄香

え…?

蓮見

俺がお前のこと守ってやる!

愛澄香

ありがとう……ありがとうっ…

その日は蓮見君に家に送ってもらった。 傷だらけの私を見てびっくりしたお母さんだったけど 私と蓮見君が説明するとわかってくれた。 辛かったね…今まで気がつけなくてごめんね…。 お母さんにそう言って抱きしめられた時 私の中にある何かが弾けて 蓮見君の目の前でわんわん泣いてしまった

そして次の日

香澄

ちょっと!!!

香澄

どういう事よ!

私は香澄に呼び出されていた

愛澄香

どういう事って……?

美香

あんた昨日の私達のことセンコーにチクっただろ?!

愛澄香

え…なんのこと…?

女子生徒A

とぼけんぢゃねーよ!
そのせいでゥチら今までセンコーに絞られてたんだからねぇ!?

愛澄香

だから…知らないって……!

チクったのは俺だよ

香澄

…!

美香

え…

女子生徒A

蓮見…君…?
どうして……?

蓮見

お前らがこいつに何かしてるってーのは知ってんだよ。
昨日お前らがこいつの事呼び出して殴ったってーのも知ってんだよ。

香澄

…っ…!

美香

いや……それは、そのっ……

女子生徒A

ゃ……やだなぁ…
ぅ、ゥチらがそんな事したって証拠ゎあるのぉー?

蓮見

…ふぅん…
これ聞いてもんな事言えんだな

レコーダー

香澄)ちょーし乗ってんぢゃねーよ!

レコーダー

ドゴッ……ガっ…

レコーダー

愛澄香)うっ…

レコーダー

美香)そうだっ!叫べないように口塞いだ方が良くない?

レコーダー

香澄)いいわね、それっ!

ピッ……

蓮見

…これでもさっきみてぇな事言えんのかよ

美香

……っ……
そっ…それは…っ

こら!何してる!

香澄

げ…!センコー…?!

美香

何でここにっ…

蓮見

俺が呼んどいたんだよ。

そう言うと蓮見君はさっきのレコーダーの声を もう一度再生した

……

これはどういう事だ…?お前らっ!

香澄

こっ…これはっ…

美香

そっ……そのっ

もういいっ!お前ら!生徒指導室まで来いっ!

女子生徒A

やっ……やぁぁっ!

愛澄香

……っ

蓮見

ゴメンな…?
俺、こんなことしか出来なくて

愛澄香

え…?

蓮見

俺お前があいつらに虐められてるって知って…
いてもたってもいられなくて
こっそりあの日お前のカバンにボイレコ入れといたんだ

愛澄香

……そうなんだ…

蓮見

おう

愛澄香

ありがとう。蓮見君

蓮見

や……俺は何も……

愛澄香

ううん…すごく助かった……
蓮見君がいてくれないと今頃私……

愛澄香

蓮見君……あのねっ…!私…っ

蓮見

ん?

愛澄香

私っ……これからも蓮見君の隣にいたいっ…!
蓮見君が私のこと助けてくれたように私も蓮見君のこと助けたい!

蓮見

……っ…!
お、おう!

蓮見

これからもよろしくな!

愛澄香

はい…っ!

こうして私の悪夢のような日々は終わった。 あの日もしも蓮見君が助けてくれていなかったら もしかしたら今の私はいないかもしれない。 そう思うと凄く感動して、 つい勢いで告白なんてしてしまったけど 蓮見君も私のこと気になっていたらしく 私たちは付き合うことになった。 そうそう!あの後香澄達がどうなったかと言うとあの後全員親を呼び出されて こっぴどく叱られたんだって。 半泣きで私に謝ってきた時は凄く滑稽だったな。 まぁでも、 今回の事で蓮見君と出会えたんだし 少しは香澄立ちにも感謝しないとかもね笑 終わり

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