その心が開くまで、

こいつ、何を言うかと思えば 意味わからへん

グルッペン 此処の総統やっけ この国ほんまに大丈夫なんか？

この位は察せる 俺の国が戦争に負けた

だからって俺の家が此処になるのは分からへん

何でなん？

……何やっけ 奪ってやるとか何とか

言いたい事は分かった あの国から俺を奪って自分の物にする 多分此処でも実験の日々なんやろな

幹部？何や頭でも打ったかこいつ 俺は悪魔だぞ 周りの奴らよりも薬の耐性は強い 魔力だって多い

実験体とかやろ普通 幹部って何や 幹部って

出来る訳がないやろ 俺は下手したらお前を殺せる敵だったんだんやで なのに信用？自分の命が惜しくないんか

でも

分かっとる、自分でも分かっとるんや 俺が見てきた人間じゃない事は でも、だから怖いんや

いつか壊してしまいそうで 幸せになってしまったら 壊れるのが、無くなるのが

とてつもなく辛い

…信用出来ない 根拠のない言葉なんて大抵が嘘や

でも、 何故か 「此処にいたい」 そう思ってしまった

誰かが俺を呼んだ気がした 誰が言ったかはわからん それよりも気になって 目が離せなくて

声が出せなくて、 前が滲んで 驚いたんや

まさか

此処におるなんて 思ってもいなかった

会いたかったんや ずっと、ずっと

優しく微笑む顔がまた見たかった 俺の唯一の光っだった

ぎゅっ

ペラっ

いつも通り図書館で本を読んでいると インカムがなる

どうせグルッペンさんが興味本位で勧誘したんでしょう そんな事を考えながら読んでいた本をしまい会議室へと足を運ぶ

私は数年前、グルッペンさんにこの軍に勧誘された 強制的に入らされた 良く思っていなかった人間への印象も全て変えてしまった

ふと、思っていた事を口に出してしまった 早く行かなければと少し早めに歩く

私は此処にいても本当に良かったのでしょうか

召喚された時の事は、はっきりと覚えてる

突然目の前が暗くなり気づいたら知らない世界 自分と周りの姿はあまりにも違い、 何処か見覚えのある姿は 昔、友人と見た本に載っていた「人間」の姿と酷使している

いや、目の前にいるのは正真正銘の人間なのだ

その人間に何をされたかは良く覚えてはいない、思い出したくない ただ、何かしらの実験を行っていたのだろう グルッペンさんの怒りを何処かで買ったのか、 その施設は跡形もなく消え去った

当たり前だ そんな事を考えているといつの間にか会議室の前に着いていた いつ見ても迫力のある扉に手をかけ開ける

ガチャ

新しい幹部はどうやらグルッペンさんと話しているようで顔は見えない 何処か懐かしい雰囲気を感じながら自分の席に着く

不思議だ、何処かで聞いたことのある声で少し気になっている 徐々に幹部が集まっていき、会議が始まる

前を向いた新しい幹部 懐かしい雰囲気 聞いたことのある声 当たり前だ

彼は私の友人だから 人間の事を嫌っていた彼 ゾムさんにまた会えると思ってもいなかった

ゾムさんの目には涙が溜まっていて今にも泣き出しそうだ 何かを言いたげな口が開いたと思えば

ぎゅっ

啜り泣く声が聞こえる 泣く所を見たことがなくて少し困惑してしまう反面 またゾムさんに会えて嬉しくてたまらない

でもゾムさんは魔力が多くて他の悪魔よりも傷の治りが早いから 危険な事をされてないか心配だ フードから見える首や顔は包帯だらけ ………どんな酷くて残酷な事をされてきたてたのでしょう

どうもAKです 中途半端に終わってごめんなさい 私機種変するんですね なのでこのアカウントでは続きを書けなくて、 新しいアカウントでここにコメントするので そのアカウントで続きを書こうかと思います