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こんばんは、僕は吹奏楽部の部員です

いつもはクラリネットを吹いて いますが、中学から始めたので なかなか上手く吹けません

今日は大事な話があると言って同じ部活の クラリネットを吹いている女の子を 放課後、体育館裏に呼び出しました

その子は小さい頃からクラリネットを やっていて、僕とは比べ物にならない くらい上手くて吹部の憧れ的な存在です

もうすぐでその子が来ます 勇気を持って僕の気持ちを伝えようと思います

女の子(佐藤)

ごめんね

女の子(佐藤)

待った?

男の子(加藤)

いや全然待ってないよ

男の子(加藤)

こちらこそごめんね

男の子(加藤)

こんな場所に呼び出して

女の子(佐藤)

…それで、

女の子(佐藤)

大事な話って何…?

男の子(加藤)

あのさ…

男の子(加藤)

実は君の事を

男の子(加藤)

部活に入った頃から
ずっと見てて

男の子(加藤)

君は可愛いし
クラリネットも上手いし

男の子(加藤)

上手くない子にも優しく
教えてる姿が素敵で

男の子(加藤)

練習も休まずずっと頑張っていて

男の子(加藤)

心の中でずっと尊敬してて…

男の子(加藤)

男の子(加藤)

…だから

男の子(加藤)

僕と

男の子(加藤)

付き…

女の子(佐藤)

ごめんなさい!

男の子(加藤)

男の子(加藤)

…え?

女の子(佐藤)

今は部活の事しか
考えられないから

女の子(佐藤)

だから彼氏とかそう
言うのはちょっと…

男の子(加藤)

男の子(加藤)

…ん?

男の子(加藤)

…彼氏…?

男の子(加藤)

…彼氏…?

男の子(加藤)

…あ、ああ!

男の子(加藤)

ごめんごめん!笑

男の子(加藤)

ちょっと紛らわしかったね笑

男の子(加藤)

放課後の体育館裏
だけどそっちじゃなくて

男の子(加藤)

シチュエーションは完璧
だけどそっちじゃなくて

男の子(加藤)

俺、中学から吹奏楽部入ったから

男の子(加藤)

クラリネット苦手でさ

男の子(加藤)

それに比べ君は
クラリネット上手くて

男の子(加藤)

しかも小さい頃からやってるんでしょ?

男の子(加藤)

しかも苦手な子にも優しく教えてるし

男の子(加藤)

だから

男の子(加藤)

僕とつ…

女の子(佐藤)

ごめんなさい!

女の子(佐藤)

私はまだ彼氏とか…

男の子(加藤)

…だからごめん聞いて?

男の子(加藤)

そっちの方じゃなくてね

男の子(加藤)

言い方変えた方が良いのかな

男の子(加藤)

僕に付き合…

女の子(佐藤)

ごめんなさい!

女の子(佐藤)

加藤くんは彼氏には出来ません!

女の子(佐藤)

君は顔はまぁまぁだし

女の子(佐藤)

運動もそれなりに出来るけど

女の子(佐藤)

性格がなよなよしくて
彼氏にするには頼りないの

女の子(佐藤)

だからごめんなさい

女の子(佐藤)

加藤くんは彼氏に出来ません!

男の子(加藤)

凄いはっきり言ったね

男の子(加藤)

僕まだ告白してないのに

男の子(加藤)

てか、告白する気もないんだけど

男の子(加藤)

僕、佐藤さんは同じ部活の
仲間としか見てません!

女の子(佐藤)

強がるのも良いけど、
彼氏には出来ません!

男の子(加藤)

いや、違う違う

男の子(加藤)

強がってるんじゃなくて

男の子(加藤)

本当の本当の本当の

男の子(加藤)

本当に告白する気がなくて

男の子(加藤)

ちょっと最後まで話聞いてくれる?

男の子(加藤)

佐藤さん、多分勘違いしてるよ

女の子(佐藤)

いや、全然勘違いじゃないの

女の子(佐藤)

部活の子にも全員聞いてみたけど、

女の子(佐藤)

やっぱりみんな加藤くんは頼りないって

女の子(佐藤)

付き合っても引っ張ってくれなそうだし

女の子(佐藤)

彼氏には100%あり得ないって!

男の子(加藤)

あ…そうだったんだ

男の子(加藤)

みんな…そんな事思ってたんだ

男の子(加藤)

僕…頼りなかったんだ

男の子(加藤)

しかも満場一致で

男の子(加藤)

…同じ部活の仲間なのに

男の子(加藤)

…何で僕、傷つきなきゃ
いけないんだろう

男の子(加藤)

まだ最後まで言ってないのに

男の子(加藤)

てか、言わせてもらえないのに

女の子(佐藤)

最後?最後まで言いたいの?

女の子(佐藤)

言っても運命は変わらないよ?

女の子(佐藤)

別に言いたいならいいけど

男の子(加藤)

良かった

男の子(加藤)

やっと言わせてもらえる

男の子(加藤)

僕、クラリネットは
下手だけど一生懸命やりたくて

男の子(加藤)

それで君は上手くて
教えるのも上手いから

男の子(加藤)

だから、僕の練習につき…

女の子(佐藤)

あの…

女の子(佐藤)

「いまのは練習!」って言って

女の子(佐藤)

保険かける男の人もちょっと…

男の子(加藤)

いやだから!

男の子(加藤)

違うから!

男の子(加藤)

告白じゃないから!

女の子(佐藤)

告白じゃない?

女の子(佐藤)

だったら何?

男の子(加藤)

だから!

男の子(加藤)

僕のクラリネットの練習に
付き合って下さいって!

女の子(佐藤)

練習?練習ならいいよ!

女の子(佐藤)

何で最初からそう言わないの

女の子(佐藤)

明日も部活あるし、
今から練習する?

男の子(加藤)

やっと最後まで言えた…

こうして僕は佐藤さんと マンツーマンで練習をし、苦手な部分を たくさん教えてもらう事が出来ました

誰かに教えてもらいたい時は 諦めず粘り強く言う事が成功への 近道となります

結局、クラリネットは頼りないと言う理由でカスタネット担当になりましたが、同じ吹部のみなさん、頑張りましょう!

この作品はいかがでしたか?

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