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寝ている家族たちを起こさないよう脱衣所で必要な物をかき集める。
下着は自分のまだ使ってないものを貸し、服はひとまず持ってきていた僕のTシャツと寝巻き用の短パンを着てもらうことにして
3つくらいのタオル達と一緒に抱え彼のところになるべく早く戻る
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優しそうな男の人に連れられて彼の部屋に入れてもらった
母さんが幼い頃教えてくれた人間は怖いイメージしかなかったけれど、書庫から見つけたこの本を信じてよかったと思う。
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海から逃げてきたのはいいけれど、この先行く場所も戻る場所も何もない。
やりたいことはと言われると昔攫われたアイツを探すくらいで
やりたいと言っても情報も何もない
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まだ名前も知らない彼の優しさへ迷惑を掛けるのは嫌だし、きっと彼にもいくつか事情があるだろう
そう思えばこの先は真っ暗だ。
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そんな無数の不安達を抱えていると彼が帰ってきた
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体を拭き服を着せ髪を拭きだす
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